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低気圧の風は、なぜ反時計回りに吹き込むのですか?
低気圧の風は、なぜ反時計回りに吹き込むのですか? 高校の地学の教科書には、風はコリオリの力(転向力)を受けて、北半球では進行方向に対して直角右向きに曲げられると書いてあります。 にもかかわらず、低気圧の風が反時計回りとは、左向きに曲げられていると思うのですが、どういうことなのでしょうか? どなたか分かりやすく教えていただけないでしょうか?
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- mazeran
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自然界の原理・原則に則り、基本的なところから考えてみましょう。 今は「コリオリ」だとか「進行方向に対して直角右向きに曲げられる」などは忘れて、以下のように考えてみてください。 目の前に「地球儀」を置きます。(想像でもかまいません) 目線は地球儀と水平になるようにしてください。 自転の方向は、地球儀の見えている面が「右」に流れる方向です。 つまり上(北極側)から見ると、「左回転」(自転車や自動車のハンドルを、「左」に曲がりたいとするときに回す方向)になります。 地球の大気は地表と共に動いているので、赤道付近の大気は自転とほぼ同じ速度で「右」に動いています。 極付近になると、赤道付近と比べ相対的な速度はほとんど「0」になります。 理論的には、赤道の空気は1日に4万km動きますが、極点では0kmになります。 地球儀の表面に1cm程度の「空気の層」があると考えてみてください。 赤道上の「動いている空気」と、北極の「止まっている空気」が、日本のような中緯度付近で触れ合ったらどうなるか。 歩いているあなたの後ろから友達が走ってきて、あなたの右側を通り抜けるときにあなたの右肩に友達の左肩が誤って触れてしまったとすると、あなたは左に回転する力を受けることになります。 もちろん左斜め前に押される力も受けますが、「左回転」する力も受けるので、北半球では左回り(反時計方向)に大気が回転します。 これを踏まえた状態で、「コリオリの力」のことを勉強されれば、理解がし易くなると思います。 ただ、上記の例はコリオリの力とは少し違う考え方にはなりますが、人間がもっとも理解し易い「自然界の原理・原則」の面から見ると、上記の例のような形で力が加わる現象が理解できると思います。 >風はコリオリの力(転向力)を受けて、北半球では進行方向に対して直角右向きに曲げられると・・・ 原理や原則を理解せずに丸暗記をすると、複雑な現象を理解したり解析したりと言うことができなくなります。 「マニュアル」的な覚え方は、そのマニュアルから外れたエラーの対処ができません。 根拠のある原理・原則を十分理解しながら進んでください。 ・・・すみません。 ここまで書いて、結局今回の質問者様の質問の内容で問題となるところは、右向き・左向きは、何を基準にしているかの考え方の違いになりますね。 これは他の方の回答に出ていますので割愛します。 長々とすみませんでした。
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ご丁寧にご回答ありがとうございました。 ただ、私としてはvsl2000さんの説明がすごくよくわかりましたので、こちらをベストアンサーとさせていただきました。
- windwald
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低気圧に吹き込む風をいったん直線上に書いてみましょう。 _ ↓ _ → 低 ← _ ↑ コリオリの力によって、それぞれ 北風が右向きに曲がったらやや西向きに曲がりますね。 南風が右向きに曲がったらやや東向きに曲がりますね。 東風は……、西風は…… すべて矢印を右に曲がるようにすると、確かに反時計回りに回っているでしょう?
お礼
ご回答ありがとうございました。 ただ、これでけではよ分かりませんでした。 vsl2000さんの回答がとても参考になりました。
- kagakusuki
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>低気圧の風が反時計回りとは、左向きに曲げられていると思うのですが、どういうことなのでしょうか? ??? 反時計回りという事は、風はちゃんと右向きに曲げられていると思いますが・・・・・ 何故左向きに曲げられていると勘違いされたのでしょうか? 低気圧は、その名の通り周囲よりも気圧が低いのですから、風は低気圧の周囲から、低気圧の中心に向かって流れ込みます。 低気圧の南側から流れ込む風は北風ですから、コリオリの力によって右に曲げられて、進路が東寄りになります。 同様に、低気圧の北側から流れ込む風は南風ですから、コリオリの力によって右に曲げられて、進路が西寄りになります。 低気圧の南側では東寄りの風が吹き、北側では西寄りの風が吹くのですから、上から見ると反時計回りになります。
お礼
ご回答ありがとうございました。 ただ、「低気圧の南側では東寄りの風が吹き、北側では西寄りの風が吹く」のでは、反時計回りではなく、時計回りになってしまうと思います。 また、「低気圧の南側から流れ込む風」は「南風」であり、「低気圧の北側から流れ込む風」は「北風」だと思います。冬はシベリア大陸から寒い北風が吹きますし、夏は小笠原高気圧から暖かい南風が入ります。
- oo14
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正圧の逆が負圧だからではないでしょうか? 子供のころ、今は亡きお父ちゃんと大げんかをしたことがあります。 帆船の模型の旗が進行方向にはためいているのはおかしい。 というのが、私の意見。 風が後ろから吹いてくるから、前に進むので、旗も当然前にはためくのはあたりまえ。 というのですが、当然だと、 一方的に言われても。 吹きこむのか、噴き出すのかで、全く反対ですよね。 でも、台風ってブラックホールみたいで、理解しがたいですが、 もともとのきっかけは上昇気流で負圧になるので、 吸い込まれるという関係が持続するんですね。 きっと、上のほうは高気圧になってるんでしょうね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 vsl2000さんの回答が参考になりますので、ご覧ください。 帆船の話は面白かったです。 また、低気圧の風が反時計回りなのは地表付近の話で、上空では高気圧のように時計回りに噴き出すイラストが科学雑誌Newtonの今月号に載っています。
お礼
ご丁寧にご回答ありがとうございました。 ようやく謎が解けました。 やはり、コリオリの力に間違いはないわけですね。 画像で説明していただくと、すごくよくわかりました。 本当にありがとうございました。