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サリチル酸メチルの合成の実験をしたのですが、サリチル酸とエタノールを入
サリチル酸メチルの合成の実験をしたのですが、サリチル酸とエタノールを入れる試験管は絶対乾いてないといけないといわれました。何故乾いてないといけないのですか?教えてください。
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「カルボン酸」と「アルコール」の脱水縮合なので、反応が進むと系中に水が出てきます.反応は可逆反応なので、水がある程度系中にたまってしまうとそれ以上進まなくなるんですよね.収量よく進行させるためには、水を取り除きながら反応するようにいろいろと工夫をします.(縮合材に吸わせる、共沸で取り除く、とかね) ですから、最初からぬれた器具を使用して水をわざわざ入れるなんてナンセンス、ということになります. あと、濃硫酸を使用して縮合する場合ですが、濃硫酸と水が混合したときに発熱して危険、ということもあるのかも.
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- cipher_roy
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反応自体については別の方が回答済なので、私はちょっと違った面からの理由を書いておきます。 現象を解明すれば良いだけなら、反応に伴なって水が発生し、量(割合)がこれこれ以上になると 反応が進まなくなる(逆行する)などと書いておけば済む話ですが、今どきの科学はそのまま工学 技術として応用されることを求められています。良質な生成物を得ることが求められる中で、わざわざ 質の悪いものが出来るようなことでは困りますから、教科書等で理論を説明する段階から、 『工業化する際にいちいち説明を増やさなくても済むように』と、こういった注釈が標準で記述される のが一般的になっています。 まあ、実際には試験管レベルの量から工業プラントレベルの量になるのにさらに色々と問題が出て くるので(割合としてはクリアしていても、絶対量で不純物の混入量があると問題になることが多い)、 単純には言えませんが、製品のレベルが上がればよりクレームの少ない最終製品へとつながり、 コスト削減の面でも販売価格を抑える面でも、いろいろなメリットが生まれます。コストを無駄に 増やし、製品の質も下がり、クレーム対応の費用も余計にかかったのでは悪循環ですよね。
お礼
すごく詳しく教えてくれて、ありがとうございます。
お礼
ものすごくわかりやすいです。 参考にさせてもらいます!