他の宗教でいう神とはちょっと違います。
仏教でいう神は、普通、天(デーヴァ)と言います。
これは、元々天だった者もいますが、修行者が修行の結果として、天という仏果を得て天になった者もいます。
大体、一つか二つくらいの神通力を持ち、その神通力で仏道修行者の手助けをして、徳を積む修行をしています。そして、さらなる精進を続けています。
天は、人間から一つ霊格が上がった存在ですが、人間と同じ修行者でもあります。
霊的存在なので、仏陀が説く修行法は出来ないので、次に人間に生まれ変わった時のために備えて徳を積んでいるわけです。
天の中には、もう直ぐ仏という段階まで来ている者もいますが、こういう天は人間に生まれ変わらずに、そのまま霊的な状態から仏となります。
天の中には、欲天と言って、輪廻から解脱できていない者もいますが、これは生前の善行の果で天になった者で、天としての寿命が尽きると、何に生まれ変わるかわかりません。
輪廻から解脱しかけている天(色天)は、数回から一回人間に生まれ変わって、仏になります。
輪廻から完全に解脱している天(無色天)は、もう現世に生まれて来ることはありません。そのまま仏になります。
銀河とか、太陽系とか、そういう創造力を持っているのは、この無色天ですね。他の天に比べて神通力が違います。それに比べて、欲天や色天は神通力が下がります。しかし、色天の上位の者は、凄まじい神通力を持っています。
こういう霊的姿の天が現世に関わるのは、主に自己の徳を積む修行のため、後進の者を導くためです。現世に来る場合は、あの世から肉体を持たずに霊的な姿で再生して来ます。霊が霊に生まれ変わるわけです。これも転生の一つの形です。
まあ、以上、修行熱心な天の場合でした。
ほとんどの天は、天界で享楽を謳歌している場合がほとんどです。平安貴族とか、ヨーロッパ貴族ような生活を時を忘れて楽しんでます。寿命は1万年以上ありますからね。
お礼
仏教の神は天(デーヴァ)といわれてるんですね。 初めて知りました。とても参考になりました。 詳しい説明によるご回答どうもありがとうございました!