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硫化物の沈殿について
硫化物の沈殿について 陽イオンに硫化水素を通すと、硫化物が沈殿するかと思います。 そこで酸性下でも沈殿するかどうかは溶解度積で判定しますよね? それは分かるのですが、担当の教官曰く、その後に硫化物が酸に溶けるかどうかも溶解度積が関係してくると言うのです。 ここが全く分かりません。関係していないように思うのですが… もしかしたら自分の聞き間違えかもしれないので、どなたかよろしくお願いします!
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- htms42
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硫化水素と金属イオンの実験をやるとき硫化水素源には何をつk去っていますか。 高校の教科書にはFeSに塩酸か希硫酸を加えて発生させるのが載っています。 酸性で沈澱するかどうかと酸に溶けるかどうかとは判断基準が同じだと思うのですが。
- nious
- ベストアンサー率60% (372/610)
ある硫化物「MS」を考えましょう。次のように解離して溶解します。 MS(固体) ⇔ M^2+ + S^2- [M^2+][S^2-]=Ksp 難溶塩「MS」の溶解度をs(M)とすると、「H2S」の2つの酸解離定数を用いて[S^2-]を次のように表せます。 [S^2-]=s・K1K2/([H^+]^2+K1[H^+]+K1K2) 「M^2+」が特に反応しないとすれば [M^2+]=sと書けるから、 [M^2+][S^2-]=s・{s・K1K2/([H^+]^2+K1[H^+]+K1K2)}=Ksp より、 溶解度:s=√{Ksp・([H^+]^2+K1[H^+]+K1K2)/(K1K2)} この式を見るとKspが大きい程、または[H^+]が大きい程(pH→小)、 溶解度が増加する事が分かると思います。 酸を加える事により溶液を強酸性にして[H^+]を十分に大きくしても、 それを打ち消す程Kspが小さいと溶解度sもかなり小さくなるでしょう。 そんな訳で硫化物が酸に溶けるかどうかについて、Kspは密接に関係しています。
当然関係してきます。 酸を加えれば、S^2- → SH^- → SH2 になりますから、溶解度積の[S^2-]の値が変ります。 溶解度積の小さい硫化物は酸を加えても溶けませんし、大きい硫化物は溶けてしまいます。