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(C)について
原子量の基準がC(炭素)の理由を教えてください
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もうこの話を聞いたのは随分昔ですが、C12を基準と考えるとあります。 これは、同位体の存在がない(非常に少ない)からと聞きました。 例えば、酸素は、O2、しかし、その同位体として、O3のオゾンが存在する。 つまり、一番安定している分子(C12)を基準にしている様です。
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- siegmund
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まず,単に「炭素」ではなくて「炭素12」の原子量を12としているのです. 通常の炭素はいくつかの同位体の混合物です(99%位が炭素12,1%位が炭素13). 炭素12だって酸素16だって,基準を何にするかは純理論的には同じでしょうが, (もちろん,ポピュラーな元素である必要はあるでしょう) 炭素12になっているのは歴史的理由があります. 昔(1962年まで)は,酸素が基準でした. ところで,酸素もいくつかの同位体(通常は16,17,18)の混合物です. で,物理屋さんは酸素16の原子量を16とし(物理的原子量), 化学屋さんは天然酸素(混合物)の平均の原子量を16としていました(化学的原子量). 当然両者は違います.大体 0.03% くらいの違いです. 種々の測定が精密化されるにしたがって,定義の違いはシビアになってきました. そこで,統一基準を作る必要があり,基準が炭素12になったのです. 炭素12を基準にすると従来の化学的原子量との違いは0.004%くらいで, ほとんど修正がいらないというのが, 炭素12が選ばれた理由です. 混合物を基準にするのがよくない(場所,時期によって組成割合が異なるかも知れない) のは明らかですね. でも,新基準にすると旧来の物理的原子量との違いは結構大きくなったわけですが, 物理屋さんから文句は出なかったんでしょうかね? 単一物質を基準にすることで物理屋の顔を立て (そりゃ,混合物を基準にするのがよくないのは誰が見ても当然), 原子量などの修正がほとんど要らないというところで化学屋さんが実を取った, というようなことを昔ちょろっと聞いたことがあります. ここらへんの真偽のほどは保証しません.