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福祉を持ち込むと経済の自然均衡は何故失われるのか?
- 福祉を経済に導入すると、経済の自然均衡が崩れる理由について教えてください。
- 福祉をビジネスに導入することで、価格バランスが崩れるのでしょうか?具体的な理由を教えてください。
- 欲望のままに行動するのはふしだらに見えますが、成熟した感性とともにある欲望は生産のエネルギーを生かすことができます。しかし、個人個人により修練が必要であり、感性の教育も未発達であると思われます。この未熟な欲望の利己主義を考慮しないと、経済の均衡や商品の開発に悪影響があるのでしょうか?
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健康な経済とは、端的にお金の循環がよいことだと理解しています。 その観点からの考えてみると、現在の福祉がさらなるお金の循環を生み出していないということができるのではないでしょうか。 それは、現在の福祉の考え方やあり方、仕組みだけが要因ではないと思います。 現代の風潮として、善いこととお金の循環と分離させて考える傾向が強く、多くの消費活動に影響を与えているように思います。その結果、雇用を生み出せないのに倒産や失業の問題が重要視され、外的資金が投入される、またおっしゃるような欲望を掻き立てて消費を促すといった偏な循環が続いているようにも思うのです。 善いこととお金の循環を両立させる経済の仕組みや産業を創出していくことが「資本」を中心とした資本主義から「人本」を中心とした人本主義へつながっていくように思います。
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- climber(@politeness)
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NO3,NO4politenessです。需給曲線についてさらに丁寧にご説明させていただきます。縦軸はP(価格)で横軸はQ(数量)です。つまり、供給曲線が左方にシフトするということは供給量が減少するということです。質問者様の理解の仕方そのものは正しいです。 なお、余談ですが、需要曲線(D)は右下がりで、供給曲線(S)は右上がりであることはご存じかもしれません。そして、供給曲線だけを左方にシフトすると両者の交点が左上に変位します。これは価格が上昇することを意味します。つまり理論上は労働者の賃金が上昇することになります。 ミクロ経済学はおもしろい学問だと思います。
お礼
このベクトル図については ずいぶんいろいろと考え込んでしまいました。 質と価格の関係、価値観と価格の関係、価値観の認識や教育の違いによる価格との関係などをそこに代入してしまうとまた異なってくるところもありそうです。 肝心な点、 福祉を導入すると供給曲線sが左にシフトするという点も、 福祉の中の無料の品物提供のシチュエイションが頭に浮かびますが、その限り確かに 働かなくても食べていけたりその欲しい品が手に入るなら、 そのぶん、供給をそのためにまわすので少なくなると考えれば、価格は上がるわけです。 それが、そのぶん設けた会社の労働者の賃金の上昇に実際にもつながったとして、かえって格差の因の1つともなりそうなところかもしれません。 逆に このへんさへしっかり把握していれば、 福祉をなるほど否定する必要は無いなという点も ここにおいてより明確となってきたような気もします。 まだまだ 考えてみます。 ありがとうございました。 なお、 締め切るには ベストアンサーを選ぶ必要があるようですね。 これは 経済よりも難しい時がありそうです^^。 今の時点で 一番参考になった考えが入っていましたNo2の方(かた)を しかたなしに選びますが(すみません)、 もちろん みなさんのご回答がすべて わたしには参考になっています。 この場を借りて あらためて皆様にお礼を言いたいです。 ありがとうございました。
- climber(@politeness)
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NO3です。「供給曲線が下方にシフトし→供給曲線が左方にシフトし」に訂正いたします。すいませんでした。
お礼
あれ? すみません。 やっぱり、 経済学を知らないでの質問はおかしなことになっているかもしれません^^。 「供給曲線が下方にシフトし」で理解していたのですが、 それを私は単純に 供給が下がる事態(働く人がさらに減り、意欲まで低下してゆく事態)の事を意味してると解釈していて、 ちゃんと通じてると思っていたのです。 申し訳ありません。 「左方にシフトし」ですと、 その「左方」の意味合いが解かりませんので、まったく意味がつかめていなかったことになります。 物の価格の変動と 需給バランスの自然均衡の論理自体私が思っているよりも複雑な論理の世界なのかもしれません。 それなりに わたしなりにはおおいに参考になって(しまって^^)いるのですけど、 ここは出なおしたほうがよさそうです。 でも 私自身は おおいに考えるよすがを得ているのです。 助かってもいます。 へんなお礼になってしまいましたが、 たいへん、ありがとうございました。
- climber(@politeness)
- ベストアンサー率42% (97/229)
専門分野ではありませんが、経済学原論を履修してそれほど時は経過していません。純粋資本主義から修正資本主義への移行の脈絡でこうした表現が使用されたのでしょうか。そのことを前提といたします。 純粋資本主義社会では、建前上は景気悪化→失業者増加→景気回復→失業者減少の自然的循環が見られ、その過程で各種需要と供給のバランスが自然に調整されることになります(自然均衡の理論)。しかし、福祉の導入によって労働供給の減少が生じ(供給曲線が下方にシフトし)、労働需給バランスに反映され、さらには各種需給曲線にも影響を及ぼすという意味だと思います。 この説明はミクロ経済学的分析に基づくものにすぎず、決して福祉政策を否定的に論じたものではありません。
お礼
なるほど、 (私はミクロ経済学もマクロ経済学も そういう言葉があることを知っているぐらいで何も知らない者ですが ご説明してくださった内容はわかるつもりです) これも国家による福祉政策の導入を問題とした 需給曲線への悪影響がありえるという分析ですね。 へたに失業者を援助してなんとか働けなくてもなんとか生活を成り立たせてしまうことによる労働意欲の低下などの弊害を 理論的学問的に記述するとそんな感じの論理になるのですね。 わたしには、大変興味深いお話でした。 また、おそらく 経済学で言われている 福祉の介入によるバランスを失う原理というのはこのへんのことなのでしょう。 でも これですと、 教育力のあたりの問題を導入すると解決しそうですね。 マクロ経済学というのがどういう経済学であるのか解かりませんけど もっと大きな視野から検討すれば、これも問題はなさそうですね。 たいへん参考になりました。 ありがとうございます。
- tanuki4u
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福祉を持ち込むとなぜ 自然なバランスが失われると言われているのでしょうか? ↓ 言い換え 1 各経済主体は、それぞれにおいて最大の福利を獲得するために行動する。 2 社会的弱者の福利を保証するために、国家が介入する 3 国家は経済的合理性の元に行動するか? 国家は経済的合理性の追求とは違う原理で動く。 よって、国家が参入する経済ゲームでは、1の合理性が作動しない
お礼
なるほど、 国家による福祉政策にも問題はありそうですね。 国民全体の代表としての政策となりますから、 各経済主体が求める合理性(それが何であれ)に対して その合理性を作動させない原理が働きがちですよね。 シンプル・イズ・ベストな御回答参考になります。 ありがとうございました。
お礼
なるほど、 健康な経済の大きな要素としてお金の循環という概念がいかに重要か あらためて理解されてきました。 ありがとうございます。 》善いこととお金の循環と分離させて考える傾向が強く《 ここらへんの認識が重要ですね。 善いことを お金の循環に活用するのならば、シュタイナー方式のような価格設定も一つの経済に活性化につながるのみ、 なんら問題は無いと思えてきました。 「人本主義」という言葉も始めて聞きましたが 面白い考えですね。 参考になります。 ありがとうございました。