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奈良の大仏開眼会の「開眼」とは。
「開眼」とは具体的にどのような行為でしょうか。 開眼師(菩提僊那)が、大仏の前で大仏の眼に向かって筆で何かを書くしぐさをしたのでしょうか、それとも、「天平宝物墨」なる物が正倉院に残されていますから、大仏の模写図に「眼」を書き込んだのでしょうか。 つまらぬことをお聞きしますが、よろしくお願いします。 『東大寺要録』供養章には次のような記述があるそうです。 「…すなわち開眼師、仏前に進みて筆を取りて開眼す。また筆は縄を着け、参集の人をして開眼せしめ了んぬ」
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開眼供養とは、新たにできた仏像に眼を描き入れ、仏の魂を迎え入れる儀式のことです。 奈良の大仏は、今は江戸時代に修復された銅と錫(すず)の合金肌ですが、築造当時は金箔貼りで着色された煌びやかなものです。 開眼供養の時は、とりあえず顔部だけ装飾された状態で行われました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「新たにできた仏像に眼を描き入れ」 確かにそうだとは思うのですが、そのためには足場を組んで、その足場を高齢の開眼師が上り下りすることになりますね。 「開眼師、仏前に進みて筆を取りて開眼す」と記録されていますが、「足場」については記録されていないようです。 昭和に造像された大仏もありますが、どうなんでしょうね。
補足
4月10日、NHK-TVドラマ「大仏開眼」では、開眼師(菩提僊那)が乗った「台」を綱で吊り上げていました。 目を描くシーンは無かったですが、吊り上げたということは、「開眼」とは筆で実際に描いたと思います。