讃岐の建築家で、住宅ローンアドバイザー有資格者です。
借入金と頭金の関係はそんなに単純ではありません。
新居購入時に必要な資金を洗い出してください。
完成物件なら売買価格+諸費用
諸費用は銀行保証料、火災保険、銀行手数料、生命保険、印紙代など多数あります。マンションなら管理費など他に発生しますよね。金額には幅があります。自分の諸費用はいくらなのか把握して下さい。50万~200万くらいが多いようです。
住宅ローンを組むと新たなリスクを背負います。現在加入の生命保険と住宅ローンの生命保険を合わせて、再度見直した方が良いです。
その他の費用として、家具家電購入費なども挙げられます。これも自分の予算に合わせてください。私が建ててきた経験では50万~200万くらいが多いようです。
そして、不動産取得に関する税金です。不動産取得税、不動産固定資産税などを用意して下さい。これは購入物件で全然違ってくるので、所定の税率など調べて見てください。数十万は用意しておくべきでしょう。
生活費の確保として、何が起こっても半年以上は生活できる金銭を用意しておく。というのが今の時代のセオリーとなっています。200万以上は確保したいところです。
参考例として
新居購入費3,000万
諸費用150万
家具家電購入費100万
税金支払準備金50万
生活確保資金200万
合計3,500万
(1)自己資金500万なら頭金0円で住宅ローン3,000万
(2)自己資金1,000万なら頭金500万で住宅ローン2,500万
という計画でよいと思います。各費用を試算してみて、手持金から差し引いた余りを頭金として費やせると考えてください。
繰上返済については、100万くらいのまとまった金額が用意でき次第、手続きしてもよいと思います。短期間固定金利の場合は更新時期に合わせると手数料軽減となります。繰上返済というのは通常の毎月返済と違って利息を払わない元金のみの返済となり非常に利息軽減に有利です。
繰上返済して減った元金に対しての利息計算を再度し直すので、今後の支払計画に大きく影響します。繰上返済には2タイプあり、期間短縮型(返済額を変えずに支払期間を短縮)と返済額軽減型(期間を変えずに返済額を縮小する)です。その時点での家計の支出や計画によって選択した下さい。利息軽減効果は期間短縮型が圧倒的に有利です。
100万の繰上返済で、金利にもよりますが50万とか80万など利息軽減できたりします。つまり、100万の繰上返済で180万の総返済額の軽減となるという理屈です。
頭金を使いすぎず適正な金額にすることと、期間を長くしてでも返済に余裕を持ち、繰上返済を長期的に計画することが非常に重要なポイントとなります。
参考になりましたか?より豊かな暮らしができるよう応援しております。
お礼
ご回答ありがとうございます! とても詳しいアドバイスで、大変感激しております。 家族にこちらのアドバイスをプリントしたものを見せて、 今晩早速、話し合いたいと思います。 もしかしたら、またmokkosha様にご質問させていただくかもしれません。 その時は宜しくお願いいたします。 本当にありがとうございました。