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纏足は、全ての女性に対して行われていたのでしょうか??
纏足は、全ての女性に対して行われていたのでしょうか?? 私は、纏足は、一部の富裕層の女性に対してだけ行っていたのものだと考えていたのですが、実際はどうだったのでしょうか?? 農民の女性が纏足をしていたら全く仕事にならないと思います。 全人口の半分を占める女性がみんな纏足をしていたら社会が成り立たないと思うのですが、実際はどうだったのでしょうか??
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過去問にもあります。No1,2さんの回答と併せて、一般に言われてきたことがお分かりになると思います。 http://okwave.jp/qa/q728921.html 幾らか補足します。 ・纏足で出来上がった足の骨格をレントゲンで見るとまさに生体ハイヒールです。そのように考えると現代女性のしていることもさして変わらないかと、ややshock。 ・清王朝(女真族)は北方の異民族であり、自分達は纏足をしなかったし、自分達の習慣に馴染まない纏足を禁止したが、漢民族の間に永年定着した価値観を覆すことはできなかった。 ついでに: ・ヨーロッパでも大きな足は労働者階級のものとして、貴族階級は小さな足を好んだ。 ・ヨーロッパではバレーシューズで小さくなった足は貴族の子女の証でもあった。 ★纏足をしていたら全く仕事にならない とのご質問について。 ・まさにご指摘の通りです、まともに働けず悲劇的状況も見られました。元来高貴な階級の習慣だったが、高級官僚が真似し、地方官僚が真似し、小役人にも許され、商人や小金持ちまでが真似るようになった。 昔のことですから美女を金で売買するのと実態は同じですので、庶民や農家でも親は娘に纏足をして将来に期待した。 売れなかったり出戻った娘は悲劇だし、一人前の労働力たり得なかった。手芸・裁縫・家内作業が彼女達の仕事だったとあります。 ・農民や下層労働者の子女が皆そうしたわけではありません。数字の根拠が示せないのですが、少なくとも食べていけるだけの環境の家庭の子女の話です。 ・客家(はっか)の人々においては、女性が農作業をしないと成り立たない環境にあったため、纏足の習慣は無かった。 客家は漢族ですが国内移民のような歴史を持ち独自の生活環境を持っていました。客家出身の有名人や偉大な人物も多くいます。 客家とは:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A2%E5%AE%B6 ご参考まで。 ・纏足の習慣の束縛と、その文化による心の束縛を描いた中国の作家の作品があります。小説『三寸金蓮』馮驥才(ふうきさい)著 日本語訳あり。 ・また、大変珍しい見方なのですが、中国人女性学者の著作があるのでご紹介しておきます。「悪習ばかりでなく、女性にとって意味ある風習」の観点での論評です。 『纏足の靴―小さな足の文化史』 ドロシー コウ(Dorothy Ko)著 著者:香港生まれコロンビア大学教授 http://www.amazon.co.jp/%E7%BA%8F%E8%B6%B3%E3%81%AE%E9%9D%B4%E2%80%95%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E8%B6%B3%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96%E5%8F%B2-%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%83%BC-%E3%82%B3%E3%82%A6/dp/product-description/4582472303 ☆私は2001年8月西安郊外、乾陵 の参道脇をゆっくりと一人歩く女性を見かけました。足元に目を移すとあの可愛らしい纏足履でした。参道脇を10mほど下りると崖を掘った住居=窯洞ヤオトンと家畜兼作業小屋が一軒あるばかりでした。そこから先は一望の畑と原野です。おそらくそこに生活していたに違いありません。
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私も富裕層や貴族のある種のステータスだったのだろうと思っていましたし、以前にどこかで農民など働く女性は纏足をしなかったと読んだ記憶があります。 しかし、時代が下ると庶民も行っていたようです。 http://allabout.co.jp/health/mentalillness/closeup/CU20050201A/
- cyaboe
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パール・バックの「大地」には富裕層の女性だけだと書かれていました。 主人公のワンルンと結婚した女性が、貧しい家で纏足をしてもらえなかったのを悲しく思う記述があったと記憶しています。 本から得た知識だけですが、ご参考までに。
お礼
言われてみれば、大昔に読んだ大地では、阿藍は普通に働いていた気がします。 ありがとうございました。
お礼
時代によって変遷があるんですね。 ありがとうございました。