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温度履歴
熱電対以外で1000℃以上の温度履歴を調べる方法はありますか? できるだけ簡易的なものがいいのですが。 よろしくお願いします。
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juneyさんがおっしゃる「温度履歴」は、「温度変化をグラフとして得たい」「最高で何度にまで加熱されたか知りたい」のいずれの意味でしょうか、もし後者であればゼーゲルコーンという手があります。「簡易的」という条件にも当てはまると思います。(前者だと熱電対+パソコンまたは記録計の組合せを使わざるを得ないでしょう) 参考ページ[1,2]をご覧ください。ゼーゲルコーンは耐火物でできた三角錐状の物体で、加熱すると所定の温度で軟化してくにゃりと倒れます。材料の配合の違いにより軟化温度が異なるゼーゲルコーンが用意されていますので、例えば1000℃用、1040℃用、1080℃用の3本のゼーゲルコーンを炉内に立てておき、加熱終了後に取り出してどの温度のゼーゲルコーンまで曲がったかを見れば到達温度が分かるわけです。もし炉内を覗くことができるなら倒れ具合からその時の温度を直接知ることもできます。ゼーゲルコーンは主に窯業の分野でやきものの焼成具合を知るために用いられています。 ゼーゲルコーンは必然的に使い捨てとなります。値段は1本200円くらいです。なお原理的に積分要素を持つ温度計であり(加熱速度の影響がある)、応答も熱電対より遅く、瞬間瞬間の温度を正確に示すものでない点を理解して使う必要があります。 1000℃を超える領域で使われる温度計で、熱電対以外のものとしては放射温度計や二色温度計もあります。ただこれですと熱電対より複雑で値段も高く、精度も劣りますからjuneyさんがお尋ねの目的にはちょっと合わないかなと思います。 [1] 「これってなんだろ?」 http://www.mie-iri.tsu.mie.jp/mie/what5.html [2] 「温度測定」 http://www.city.seto.aichi.jp/setomono/rekishi/g11.htm [3] 「ゼーゲルコーン」(温度別の種類) 10本入り2250円 http://www.tourakubou.com/kama/kanren3-zrge.htm [4] 「陶楽房」([3]のページのトップ) 窯・窯関連商品>陶芸窯関連用品>ゼーゲルコーン http://www.tourakubou.com/
お礼
返答ありがとうございます。 説明不足ですいません。 大型のチャンバーを持つ真空炉内の温度履歴(というよりも位置による到達温度の差異)を知りたいので、Umadaさんのおっしゃる通りゼーゲルコーンが適切かと思います。 助かりました。