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足利再審の録音テープについて
最近のニュースで菅谷さんの「足利事件の再審」があり、異例の録音テープを採用したことで、波紋を呼んでいます。 そもそも調書などはねつ造(もあり得ること)が周知の事実なのに、誰がなぜわざわざ録音したのでしょうか。 そして、誰が入手し提出したものでしょうか。 異例と言っていますが、なぜ他の裁判ではそのような録音テープが採用されないのでしょうか。 このように裁判で採用されるかは別にして、取り調べの録音テープがあることは、珍しいことではないのでしょうか。 一応、検索して調べたつもりですがなかったですし、深く知りたいので質問させて頂きました。 補足やお礼でさらに掘り下げた質問させて頂くこともあるかと思いますが、そちらもよろしくお願いします。
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以下,ネットのニュースサイトからの情報です。 >誰がなぜわざわざ録音したのでしょうか。 報道によると,取り調べにあたった元検事自身です。自前の録音機とテープを使って録音したと証言しています。 その理由は,「余罪を調べるにあたって、自供はありますが、真実ちゃん事件より証拠が薄いので、取り調べるにあたって、どういう質問にどういう供述をするか。出方や態度が証拠になるし、検討した方がいいと判断したと記憶しています。調書は文書化されると経緯が分からなくなる」とのこと。つまり,取り調べをリアルに再現するために録音したということのようです。 >誰が入手し提出したものでしょうか。 昨年,8月に弁護側が録音テープ等の開示を裁判所に求め,9月に裁判所・検察・弁護側が三者協議を行った結果,10月に検察が開示を決定したものです。 >取り調べの録音テープがあることは、珍しいことではないのでしょうか。 元検事は,弁護側の「個人的に録音することは地検では一般的だったのですか」という質問に対して,「そうじゃないと思います。ほかの取り調べは知りませんが」と答えております。異例のことなのでしょう。 >なぜ他の裁判ではそのような録音テープが採用されないのでしょうか。 取り調べの様子が録音されること自体が異例であることが一点,仮に今回の事件のように録音されていたとしても,検察側が証拠として提出しないからです。なので,現在,えん罪防止のために録音・録画の義務化等取り調べの可視化が提唱されています。
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- lilact
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想像ですが。 菅谷さんは犯罪の状況を警察官や検察官に教えられた単語を教えられたように並べて自供した。犯人しか知りえないことを菅谷さんが自分から白状したのではない。 警察や検察はこのことを裁判でつかれると困ると考え、「菅谷さんは犯人しか知りえないことを自ら白状した」という証拠を作ろうとしたのではないかと思います。 弁護団が菅谷事件関係のものを調べている時にテープの存在を知ったので、その開示を検察に求めた。菅谷さんも録音するときに録音していいかと聞かれているので、思い出したのかもしれない。 裁判所は冤罪の判決を出したので、警察や検察より重い責任があると思いますが、そのことを考えて録音テープを裁判で使うことを認めたのではないかと思います。 検事は誘導したり、「自分の命をもって償うんだ」と言ったりしています。無実の人でも警察に信じてもらえないと、裁判でも有罪になるかもしれないという恐怖を持つのではないでしょうか。 そして、裁判でも信じてもらえなければ、嘘でも自白をして反省をしているようにしなければ死刑になってしまう、と考えたのではないかと思います。
お礼
どうも、ありがとうございます。 今では、DNA鑑定して判決が決まるようなものであれば、さほど取り調べも難しくないのでしょうが、DNA鑑定の精度が低いことには、やはりこの程度の取り調べは許容範囲であったのでしょうね。 他の人の回答も含め、いろいろと考えさせられる内容でした。 どうも、ありがとうございました。
テレビ報道の映像にでる菅谷さんの表情を見る限り心象的には今も黒に見えます。 面と向かって人と顔を会わせられない様子で 確かに録音テープの検事の言っているように天下晴れて無罪となっても人と目を合わそうとしないですよね。 一体誰が何のために録音し公表したのでしょうね? 判ることは テープを聞く限り自白は検察官が威圧的に強要はしていないということでしょうかね。
お礼
どうも、ありがとうございます。 >自白は検察官が威圧的に強要はしていない 私も「足利再審」に関する他の人の質問/回答も読んでみましたが、同様の意見を書かれている方がおりました。 あの程度では、許容範囲ということなのでしょうね。 でも、許容範囲であってもDNA鑑定であの当時の精度では一致する人が数多くいることは取り調べの検事も知っていたようですね。 どうも、ありがとうございました。
- neko-paw
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足利事件については正直にわからない事だらけです。 経験談をすこし…。 昔、公務執行妨害で現行犯逮捕されたことがあります。(マジ恥ずかしい!) ですが、結局のところただの「暴行罪」ですみました。 警察はとっかかりは「凄く強気」です。常習犯や「その筋の人」が相手なら容赦はしないでしょう。私の時ですら「ただの酔っぱらいが警官に言い掛かりを付けて殴った」だけなのに「◯暴」が取り調べしましたから。これが政治団体とかだったらどこまでやるんだろう?って今でも不思議です。当然、私は自分の非道を認めた上で「警察の説明責任」を果たす様に弁護士に頼みました。実は私は泥酔していたにもかかわらず警官の揚げ足を取って問いただしていた様なのです。(調書にちゃんと書いてあった!) 問題は逮捕されちゃうとマジで「自由がない」ことです。私も映画の様に「弁護士が来るまで絶対に檻には入らない!」と頑張ったのですが、結局「寝込み」を襲わてれあっさり檻の中に入れられちゃいました。ここからが大変です! こうなると、「悪あがき」は禁物でとにかく裁判を待つしかありません。もちろん積極的に事情聴取を望むことは出来ますが…、はっきり言ってかなり老獪な精神と知識でもないと警察から親切にされることは絶対にないでしょう。さっさと認めちゃったほうが楽な場合が「人」によってあるのも事実です。ですから、身辺は日頃から整理してないと凄く立場が弱いのです。 個人的な経験では調書の録音は絶対に反対です。マジで犯罪をおこした連中が悪用するに決まってるじゃないですか!少々の非道をしても「それでも言わずにはいられなかった!」という誠至の人はいるはずです。問題は最初から不利な立場の人をさらに不利にするシステムです。たとえ警察署の中でも客観的に事件をとらえて意見する人物が裁判までいないのは本当に不安です。 それに「あいつに決まってる!」なんて噂でも流れたらますます不利です。その意味ではDNA鑑定も個人的には「決定打」にしてほしくありません。だっていくらだってねつ造できるじゃないですか!?警察はいろんな意味で犯罪者について有利な調書は書きません。よほど事件が固まってからでないと「略歴」すら都合良く書かれます。この辺りはかなり突っ込んだ議論がされても良いと思います。だって檻に入っている間がずうっと調書のまんまですから。やってられませんよ…。 私は最短で無事にでて来れましたが、困ってる人は多いと思います。だっていきなり「激犯罪者」と同じ檻に入れられて「悪あがき」出来る根性のある人ってなかなかいませんよ。なにせ「本物といっしょ」にされちゃうんですから。 菅谷さんも当時はいろいろと事情があったのでしょう。いくら何でも裁判官は犯罪者の流通をしている訳ではありませんからね。やってないことと自分でも判らないことは逮捕された時にハッキリさせとかないと最後まで振り回されてしまいます。それが菅谷さんの無実を証明するのに一番時間がかかったと思います。物的証拠が全てなら事件のねつ造なんて頭の良い奴に勝手に引き起こされかねないですからね。 裁判所って常人には想像を絶するローテクな場所ですよ。そこも怖いとこなんですよ。他の裁判を待たなきゃいけないので…。 菅谷さんにはとにかく「多くの事実」語って頂きたい。それが彼の為になるのであれば。 その意味ではテープの存在は大きいと思います。
お礼
どうも、回答ありがとうございます。 まさか、実体験者からの回答がいただけるとは思ってもいませんでしたので、少々戸惑っておりますが、非常に参考になります。 私はあまりテレビのニュースを見ないので(新聞もとっていませんし)もしコメンテーターでも話をしていたら教えてもらいたいと思い、質問したのですが、あまり録音テープの経緯については語っていないのでしょうね。 どうも、ありがとうございました。
補足
----- 質問文の訂正 ----- 訂正前:そもそも調書などはねつ造(もあり得ること)が周知の事実なのに 訂正後:そもそも自白の強要、調書のねつ造、拷問などが行われていたのは周知の事実なのに ---------------------------- どれか1つの疑問にでも構いませんから、どうぞご回答のほどよろしくお願いします。 (neko-pawさん、済みません。こちらの欄を使わせて頂きました)
お礼
どうも、ご丁寧な回答ありがとうございます。 やっぱり、しっかりと探せばきちんと情報はあるものなのですね。 また、私のためにお手間をおかけして大変申し訳なく思っております。 どうも、ありがとうございました。