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すべての有機化合物は可燃性ですか?
タイトル通りですが、先ほど人に質問されて答えられませんでした。 英語の文献で(専門書ではない。)、「all organic chemicals are flammable.」 という文章について、これは本当か、と尋ねられました。 一応、本の内容を付け加えますと、地震についての本で、全国には燃料タンクがたくさん設置されていて、地震の際のそれらの危険性についての話だと思います(読んでないのでわからないのですが・・・) 質問者は外人で、化学の知識は全くない人です。 有機化合物はすべて可燃性ですか?それとも不燃性のものもありますか? 簡単な質問かもしれませんが、わからなかったのでよろしくお願いします。
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はいはい。 炭素化合物でも結構あります。 先ほどのハロゲン化物の他にも、炭化窒素、炭化珪素、炭化ホウ素、ついでに炭化カルシウム(カーバード)も自身は燃えませんね。 ただしこれらはすべて無機化合物です。 ファインセラミックスの分野で使われる素材です。 あと有機物では、アルデヒド、カルボン酸(ギ酸、酢酸、ラク酸、プロピオン酸・・・)の低級(炭素数の少ない物)は純粋なものでも燃えませんね。 酵素・触媒反応で酸化させることはできますけど。 ついでに、アルコール類ですが、グリセリン、エチレングリコール等は火にかけても燃えないし火が消えちゃうけど、可燃物として扱いますかね?? 加熱・気化すると燃えますが。 これに類するものは高級炭素化合物の大半をしめると思われます。但し、固体のものは、粉末にすると粉塵爆発を起こすので可燃なことは間違いないでしょう。 なお、ちょっと変わったところで、ある種のポリエステル繊維などは、自己消化性という性質があり、炎を維持しにくい性質があるので着火はしますが、すぐに消えてしまいます。一般的には気化しないと燃えないもので、沸点が高く、気化しにくいものが該当します。 これはハッキリ「可燃物」の範疇ですので蛇足です。
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- maruseki
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myeyesonlyさんが, 「アルデヒド、カルボン酸(ギ酸、酢酸、ラク酸、プロピオン酸・・・)の低級(炭素数の少ない物)は純粋なものでも燃えません」 と言ってますが,アセトアルデヒドは非常に引火点が低く燃えます.また,酢酸も600℃近くになると自然発火します.
お礼
そうなんですか。 なかなか化学は奥が深いし、経験者にとっても難しいものですね。 詳しい情報どうもありがとうございました。
- myeyesonly
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こんにちは。 有機化合物の意味の取り方ですが、炭素化合物という意味では不燃の物もあります。 たとえばフロンや四塩化炭素といったハロゲン化炭素、炭化水素類ですね。 さらに「有機」という意味は「生命由来」という意味があり、ここまで含めていう「有機化合物」であれば、これらは含めません。 その場合、すべての有機化合物(=生命に由来する炭素化合物)は、燃やす事ができます。 つまり可燃といえますね。
お礼
早速のご回答、どうもありがとうございます。 炭素化合物では不燃のものもあるんですね。 ところで、さらに質問を重ねて申し訳ないのですが、 炭素化合物で不燃のものというのは例外的なものになるのでしょうか? それとも、不燃のものも相当数あるのでしょうか? わかる範囲で結構ですのでよろしくお願い致します。
- juvi
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有機物というからには必ず炭素を含むわけですから、物理的に燃えると思います。
お礼
私もそう思いました。でも確信が持てなかったもので・・・。 どうもありがとうございました。
お礼
どうも、お礼が遅れまして申し訳ございません。 再度の質問にも答えていただきありがとうございました。 色々詳しく答えていただいたので助かりました。 化学って奥が深いしややこしいですねー。