すでに#1の方が書いて見える原子炉の炉心格納容器や1m以上の厚さのコンクリート隔壁が強レベル放射性物質化し材質の強度も無くなって使えなくなります。寿命は30年~40年程度ですがだましだまし使って50年位で、解体処理も35年以上経って炉心が冷えるまで解体もできません。解体処理方法がまだ世界のどこの国でも確立されていません。廃炉の解体の取り組みも2~3カ国位で行われていますが、深層地下埋め立てでコンクリートに日々が入って強レベル放射能汚染を起こし手がつけられない状態になったり、少し解体を試行錯誤しながら一進一退で検討を繰り返し取り組まれています。原子炉1基の解体に何十年に渡る解体作業期間と解体費用約1兆円弱位と見積もられ、しかも使用済み原発燃料(日本の原発全体分を処理する能力のある再処理工場がいまだに完成していません。)の何倍もの強レベル放射性物質が発生する上に、その深層地下埋設場所の安全性もどの国でもまだ確立されていません。深層地下埋設処理も地震国の日本では強レベル放射能汚染を起こしかねないですね。埋め立て処理される強レベル放射性物質には半減期が数万年~数億年のものがたくさん含まれていて、埋め立て処理場の周辺の生態系への遺伝的影響(何億年も続く)が心配されます。
廃炉の解体も日本では3基位予定されていますが、国内の50数基の原子炉も次々と寿命がきます。新潟地震で壊れた原子炉も1基廃炉が決まりましたが、解体作業ができるまで炉心が冷えるのが35年後位後で、それまでは放射能が環境中にもれないように毎年廃炉の管理に1億円弱かかるといわれています。
原発の運転効率は約30%で、運転開始でほとんどとめられないで長期にわたり運転されますので、常時原発で発生する熱の2/3が環境中に放出されます。主に原発周辺の海水中に原発の温まった2次冷却水として放熱されます。その基準は海水温を7℃以下暖めないように放流する基準がありますが、その計測データが公開されてはいません。
日本の海に面したところに原発が設置され、低レベル放射性物質は幾分放流されているようです。世界の海水温上昇0.6度位に対して日本周辺と東シナ海(朝鮮半島や中国が原因の海水温上昇もある)の海水温上昇は世界の平均の2倍の1.2°以上の上昇結果が観測され公開されています。
日本の海焼け(海の中の砂漠化)が海あり都道府県39中33の都府県で海焼けが起こり、漁獲資源が激減しています。海の温暖化は確実におこり、日本の周辺海域で特に顕著です。ちなみに、火力発電の効率は約5割で1/2の廃熱が周辺の海に放流されています(原発より熱効率がよく海水温上昇は少ない)。
海水温上昇は海水に溶けている炭酸ガスを大気中に放出するだけでなく、海焼けで海藻類や珊瑚が絶滅することで地球温暖化ガズのCO2の吸収固定できなくなるような影響を与えます。一時騒がれた越前くらげ(現在も続いています)の発生と成長と被害地域も日本周辺の海水温上昇と無関係ではありません。
原発の影響は、炭酸ガスを空気中に放出しないということで地球温暖化に影響しないクリーンなエネルギーとして取り上げられていますが、とんでもない環境負荷の大きな取り返しのつかないエネルギーかも知れませんね。単に都合悪いデータはすべて封印して公開しないで、都合の良い一部の観点からだけを強調してクリーンなエネルギーとしているようですね。