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「ヴァイオリン」と「バイオリン」について
violin をカタカナで表す時に、 ヴァイオリン、バイオリンというのがそれぞれ混在しているように思います。 たとえば、goo のサイト検索なんかでやってみても、 どちらかがメインとかいうことでもないような気がします。 たとえば文部科学省の教育指導指針(?)であるとか、 新聞での用語に関するルール(?)なんかで、 こういった関係のことが何か取り上げられているというようなことはありますでしょうか? もし、歴史的な経過などについてもお分かりでしたら、その辺りも含めてよろしくお願いいたします。 国際化への対応や子供の教育面などから捉えると、個人的には、 このようなケースでは「ヴァイオリン」に統一するような方向が あっていいようには思うんですが。
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外国語の発音をVだけヴで書いて安心しても何の意味もありません。Th、siも日本語にない音です。混在しているのは 先輩達が使って定着したヴァイオリンなどが残り、新しい単語はバケーション(Vacation)のように無視して表記したりVirus(ウイルス、ビールス )のように適当に書かれるからでしょう。その外来語が何語を通じて日本に定着したかによっても表記が違ってきます。 子供さんには両方の書き方があることを説明の上、我家ではVはヴァ、ヴィ・・と書くと教えればよいと思います。
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No.5の方と意見は同じですが、事実関係を補足します。 ヴの表記は結構古い筈ですよ。年寄りが「??」ということはありません。私が今思いつくのは上田敏(1874-1916)の訳詩の一説です。 秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し。
- guttyan35
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こんにちは。 No.4の方がおっしゃっておられるように、音韻体系の異なる外国語を日本語で表す中で表記のブレが生じたのだと思います。 「ヴァ」という発音は、日本では「バ」と今まで表記してきました。「ヴァ」は、わりと最近入ってきたのではないでしょうか?同様に「ティ」「ディ」などもそうだと思いますが、おじさんは「PTA(ピーチーエー)」「デズニーランド」としか言えなくて、子供にバカにされてしまったりします(涙) 現在は「ヴァイオリン」と書く人と「バイオリン」と書く人が半々、もしくは「バイオリン」と書く人が多いくらいなので、英語表記の発音に近いからといって「ヴァイオリン」に統一するということはないと思います。こどもにとっては不自由なくても、お年を召した方が「?」となることもあるでしょう。 原音に近づけたほうがよいという意見もあれば、日本語なのだから合わせなくてもよいという意見もあるようです。 仮に統一したとしても、実際の使用状況が伴っていなければ、あまり意味がないように思います。 ちなみに、お隣の韓国では、外来語はなるべく近い発音で話すようです。ご参考まで。
お礼
ありがとうございます。 質問内容に関連して触れました個人的意見について、反対意見をいただきましたので、 折角ですから、少し趣旨を補足したいと思います。 私の具体的な趣旨は、#4 へのお礼で書かせていただいているようなことでして、 要するに、学校教育や報道関係ではできるだけ原音に近い記述に統一するべきじゃないかということです。 今回挙げたケースですが、 小学生にはまだアルファベットを教えてないからといって「バイオリン」というようなあほな刷り込みをして、 中学生になったら「ヴァイオリン」の方も教えてというようなことは、 最近鴻池大臣にも酷評された文部系役人のいかにも考えそうなことですが、 却って児童生徒への負担にもなるだろうし、国際コミュニケーション上もハンディを引きずることになるだろうし、 ということです。 現状が並存だから統一の必要はないというのでは、時代観、大局観を欠くと思いますし、 年配の人が云々だからというような理屈では、 たとえば「ちょうちょう」は「てふてふ」のままで良かったのにということになると思いますが。 それと、「日本語なのだから合わせなくてもよい」という意見があるというのはそのとおりでしょうが、 問題はそういう意見が正しいかどうかだと思いますが。 元々は日本語に適当な表現がなかったりしたために借りてきた言葉なわけですし、 折角原音により近い書き方があるのにそれに合わせなくても良いというのは、 つまらないこだわりやコンプレックスから来ているんじゃないかと思いますが。
- juvi
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要は外国語の発音を無理矢理日本語に存在する発音で置き換えてしまおうと言うところに無理があるわけですよね。その言葉が日本に入ってきた時期、その時に日本で初めて日本語表記をした人、によって変わってくると思います。 たとえばteamは、相当古い時期から「チーム」と言われてきましたが、teaを「チー」という人は皆無だと思います。teensだって「チーンズ」なんて言う人はいませんよね。 これは発音の問題ですが、これと同じようにカタカナで書くときの決めごとも、文部省がどうのよりも、実際には色々あって、臨機応変に対応できるようにしておいてあげたほうが良いように思います。
お礼
ありがとうございます。 おっしゃるように、外国語のカタカナ表記については、 その言葉の入ってきた時期やそれを使い始めた人達によるところが大きいようですし、 お話の team のように、一旦定着してしまうと、直しにくいんだろうとは思います。 ただ、少なくとも violin なんかについては、 教えていただいた「内閣告示第二号」の付録の「用例集」にも『バイオリン/ヴァイオリン』のようにあるわけですし、 であれば、より原音に近い「ヴァイオリン」が定着するように学校教育や報道関係では統一するのが、 これからの時代のあり方だろうとは思います。 他のケースはともかくとして、日本人がとりわけ発音を混同しがちな b と v の区別なんかは、 小さい頃から一貫して身につけさせるべきもんだろうと思います。 より端的な例を挙げれば、「ビバルディ」のような表し方を排除しておかないと、 英語での口頭コミュニケーションの時に、 Bibaldi、Vibaldi、Bivaldi、Vivaldi のどれだったかがとっさには分らなくなったりもしがちだったり、 その辺のあいまいさをいつまでも引きずっていることも、 日本人の英語能力が伸び悩んでいる一つの側面だろうと思います。
- gazeru
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参考になりそうなサイトがありましたので、URLをはっておきます。 【外来語の表記】 http://www.konan-wu.ac.jp/~kikuchi/kanji/gairai.html #改正時期は1991年のようです。 昭和29年の国語審議会部会報告「外来語の表記について」では、どうやら今とは違っていたみたいですね。 文化庁のサイトでは、この報告文章は割愛されていました。
お礼
ありがとうございました。 教えていただいたサイトでは、 「内閣訓令第1号」の方も挙げられていて、参考になりました。
- gazeru
- ベストアンサー率42% (465/1093)
文化庁 http://www.bunka.go.jp/ ↑の「国語施策情報システム」→「国語表記の基準」→「内閣告示・内閣訓令」→「外来語の表記」→「(2) 第2表に示す仮名に関するもの 」の中には以下のようにあります。 どっちでもいいってことなんだと思います。(^ ^;) ただ、わたしの記憶では、以前は学校では「バ」で統一されて教えられていたけど、何年か前に、「ヴァでもOKになった」、と思います。 新聞で読んだ記憶だけなんですが。 (個人的には「V」の場合は、「ヴ」にして文章書いています) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 7 「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」は,外来音ヴァ,ヴィ,ヴ,ヴェ,ヴォに対応する仮名である。 〔例〕 ヴァイオリン ヴィーナス ヴェール ヴィクトリア(地) ヴェルサイユ(地) ヴォルガ(地) ヴィヴァルディ(人) ヴラマンク(人) ヴォルテール(人) 注 一般的には「バ」「ビ」「ブ」「べ」「ボ」と書くことができる。 〔例〕 バイオリン ビーナス ベール ビクトリア(地) ベルサイユ(地) ボルガ(地) ビバルディ(人) ブラマンク(人) ボルテール(人) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お礼
ありがとうございます。 「なんとか審議会の答申に基づき、...」とかいうのがあるんじゃないかと思ったんですが、 内閣告示について具体的に教えていただいてありがとうございました。 ところで、同告示からすると、「どっちでもいい」というよりは、 たとえば今回のようなケースであれば 『原音や原つづりになるべく近くなるように「ヴァ」を使って、』 という風に解釈した方がいいようにも思いましたが。
お礼
ありがとうございます。 「外国語の発音をVだけヴで書いて安心しても」という点ですが、 「V については、折角ヴという書き方もあるのだから、 せめてその分については原音に近いそちらを使うように」 という考え方は、決して意味のないことではないと思いますが。 VとBの区別が日本人の英語習得上の大きなネックの一つでもあるわけですし。