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何故、テレビのインターネットへの移行があまり進まないのでしょうか?
「インターネットとテレビの融合」が叫ばれてからもう数年も経っているのですが、見たところあまりインターネットとテレビが融合しているようには思えません。 過去に報道されたドラマやアニメの配信が一部で行われているようですが、 それも全体のごく一部で、全ての番組の配信からは程遠いです。 過去に放送された番組に関しては利権問題等が絡むため難しいにせよ、なぜ現在放送されている番組の配信が行われないのでしょうか? インターネットの特性をフルに活用する、とまではいかなくとも、少なくとも今放送されている番組のストリーミングくらいは出来そうなものですが。 違法コピーを危惧するとしても、番組のデータを独自形式のファイルとして配信、それを再生するソフトも特許等を取得して技術を独占するなどいくらでも対策を立てられるでしょうし、そもそもwinnyや海外サイト等のブラックゾーンに関しては別にオンライン上で配信しようと、地上波等で配信されようとあまり関係がありませんし。 データ容量もこれだけ通信環境が発達してきたのなら、Youtubeやニコニコ動画などの例もありますし、圧縮して画質を落とせばクリア出来そうなものですが。 正直このままでは、テレビ産業は無くなりこそはしないもののラジオのように大幅な事業縮小を余儀なくされるように思えます。 「何時でも・何処でも・好きなだけ・好きなものを」なインターネットに大して従来のままのテレビではどう考えても不利に見えるので…
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- meister09
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私自身、外資系ケーブルテレビ局でWebサイトのビジネス開発をしていたので感じたのですが、本件についての一番の障害は、権利の処理です。正直な話し、権利の処理問題が簡素化されれば、すぐにでもネットで公開出来るコンテンツは山とあります。テレビ局も、それをやりたいのですが、現実として対応が出来ていないのが事実です。技術的な部分については解決されていますし、ネットTVの使い勝手についても、PCで閲覧レベルであれば特に難しい事はないと思います。PCでのインターネット利用はすでにコモディティ化しているので、ネットでのテレビ普及が進んでいない理由は、技術や機器の問題ではないでしょう。(テレビについては、昨今たしかに接続が複雑化してきていますが、既に家庭で地デジを見る環境が整っているのであれば、テレビを利用したネット利用は、それほど難しくないのではないでしょうか?) 権利の処理について、過去モノについて難しい(出演者行方不明や死去など)のは当然ですが、現在のものでも難しい事に変わりありません。むしろ、権利意識が強くなっている分、現時点での権利処理の方が難しいです。 5年前であれば、テレビでの露出以外にテレビ局のWebに出るという事実は、全体の露出量から見れば微々たるものでしたが、現在ではテレビのオンエアを遥かに超える可能性を持っているため、出演者側も出し惜しみ(値踏み)をしている状態です。分り易い例は、ジャニーズのタレントがWeb掲載不可となっている事例です。ジャニーズ事務所では、自社タレントがWebに掲載されていた場合は、強烈にクレームを入れてきます。これは、ジャニーズのタレントの露出をコントロールして価値を保つための施策です。 最近海外では、音楽や映画等のイベントで、アーティストに対しての出演許諾をとる際に、テレビのオンエア、チラシ、インターネット、ケータイ等の複数のメディアに露出する事を記述するようにしていますが、これも国内では、あまり受け入れられていないようです。 考えれみれば、テレビに出演する芸能人と言うのは極めて特殊な商売で、例えばダウンタウンの番組くらいにしか出ていない面白くない芸人(いじられキャラの彼ですね)レベルであっても、バカでかいベンツに乗るような収入を得ています。まあ売れなくなれば、すぐにポイ捨てされる可能性もあるのですが、何にしても露出して幾らの商売をやっている方々なので、自分の露出の価値についてはシビアになりますね。
- chie65536(@chie65535)
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インターネットTVは「機器を買って来て線を繋げば見られます」って言う状態にならない限り、大幅な普及は有り得ないでしょう。 利権とか、違法コピーとか、通信環境とか、そんなのは関係ありません。 少なくとも「子供が独立して孫と一緒に別の家で暮らしていて、機械音痴の高齢者夫婦二人だけの家庭」のような、パソコンを使うどころか触った事も無いような人達が手軽に視聴出来ない限り、何をどう工夫しようが大きく普及する事は有り得ません。 なので「『地デジに移行と言われても、何をどうすりゃいいのか判らん』と言う人であってもインターネットTVを簡単に使える」と言う状況でも作らない限り、今のテレビが廃れる事は無いでしょう。 どんなに便利で高度な技術を用いた物でも「使う為に複雑な操作が必要だったり、別途、色々と契約をしないとならない」と言う「不便さ」がある限りは、大幅に普及する事は有り得ません。 フィルムカメラが廃れてデジカメが普及したのは、フィルムカメラよりも簡単に操作する事が出来て(うっかり蓋を開けてフィルムが感光してパー、って事がないし、写したのをその場で確認出来る)、しかも、カメラ(やメモリ)を写真屋に持っていけば、フィルムを現像するのと同じ感覚で簡単にプリントしてもらえる環境が揃ったからです。 もし、デジカメで撮った写真をプリントする時に、複雑な操作が必要だったり、写真屋と特別な契約を結ばないとプリントしてもらえない状態だったとしたら、デジカメは今ほど普及していなかった筈です。 なので「インターネット回線を使うには、どこと契約する必要もなく、誰でも線を繋ぎさえすれば無料ですぐに使える」と言う時代が来ないかぎり、インターネットTVが今のテレビ業界を潰すほど大きく普及する事は有り得ないでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに、インターネットの操作と環境がテレビと比べて遥かに複雑である、という点は盲点でした。 インターネットに慣れてしまうとこういう点に気付なくなってしまうものなんですね。機械の苦手な高齢者や、小さな子どもの視点をすっかり忘れていました… 機械のほうをいろいろ弄るにしても、ローマ字入力さえ出来ない人ばかりだったら、小手先の工夫で終わりそうですしね… しかし、インターネットに関しては今の10代~20代の若い世代の人なら大体の人は慣れている(デジタルネイティブと言うんでしたっけ)でしょうから、 もう2~30年以内には完全にインターネットがテレビと取って変わりそうな気がします。 使いこなせればテレビよりもずっと便利ですからね、これ…