経済学の卒論を読む側の人です。
#1の方はフィールドワーク以外を認めない主義のようですが、経済学の現場からいえばフィールドワーク以外のほうが重要だったりします。フィールドワークはフィールドワークで重要ですが、それは町を地上にいて調査するようなもので、全体像をつかむには俯瞰的な、上空からの視点が必要なのです。この意味で、たとえば統計的な手法が重要であったり、理論的な枠組みが必要だったりします。
また、論文には必ずと言っていいほど先行研究との比較や考察があり、その上での差異を明らかにする必要があります。その意味で、文献研究は絶対に必要不可欠なものです。
さて。
情報化が進むと途上国での組み立てが必要なくなるでしょうか?
例えばデルという企業がありますが、コンピュータという情報産業に属しています。この企業は、途上国(日本で販売されているのは主に東南アジア)での組み立てを行っています。
また、情報処理の面に関しても、アメリカの情報処理がインドで行われている事例を見ることができます。
したがって、情報化による影響が、質問者さんのいうような形では出ているようには思えません。
また、仮説について一点だけ。
> ブランド価値(made in japan or chaina)が重視されるようになるのではないか
ここで言われているブランド価値は組み立て地のブランド価値であり、組み立てる必要がなくなるという前提と真っ向から矛盾するものです。
したがって、仮説が自己矛盾をしていますので、もう少し頑張りましょう、という評を下さざるを得ません。