ドイツの賠償支払い=1,320億マルク(インフレ前の賠償対象国の通貨で換算します。1ポンド=20マルクだから、660億ポンドの賠償額)
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ドイツの大インフレ。1ポンド=500億マルクに。ドイツ経済破綻。(660億ポンド=33京マルクの賠償支払い。)
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賠償額減額370億新マルクに。
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世界恐慌で、賠償支払廃止。
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ナチス台頭。再軍備。
ですから、再軍備するときには、既に賠償支払いはなくなっていました。第二次世界大戦後、この経験から、イギリスやアメリカなどは、日本やドイツに対して賠償金を請求しないという、画期的な処置が取られました。
<ウィキペディア:戦争賠償抜粋>
第一次世界大戦
4年以上の長期戦となった第一次世界大戦の結果、欧州連合国は多額の対アメリカ・イギリス向け戦争債務を抱え込み、ヴェルサイユ条約で、ドイツに対し1,320億マルクもの巨額の戦争賠償金支払いを義務付けた。さらにフランスはルール地方を占領し、賠償金の早期支払いを迫ってきた(ルール問題)。しかし、これは逆効果であった。ルール工業地帯を失ったドイツ経済は破綻し、ハイパーインフレーションに陥り、1ポンド=20マルクだった為替レートは、1ポンド=500億マルクまでマルク安が進み、賠償金は支払い不能に陥った。
1924年、新マルク(レンテンマルク・ライヒスマルク)の導入で通貨が安定すると共に、アメリカが賠償金の支払いを年20億マルクに抑えるドーズ・プランを提示し、欧州各国も了承した。さらに、1929年、賠償金の総額を370億マルクに軽減するヤング・プランが了承された。世界大恐慌の発生で再びドイツ経済が破綻したため、結局1932年のローザンヌ会議で賠償金支払いは廃止されたが、ドイツが被った痛手は大きく、ナチス台頭の原因となった。
お礼
回答ありがとうございます。戦争好きなヒトラーだから後者を選ぶのは当然の結果ですね。