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ハイパワードマネーについて

ハイパワードマネーに関して以下質問させていただきます。 (1)ハイパワードマネーはH=C+Rですが、R(法定準備金)は預金の中から日本銀行が払い戻しに備えて準備するというのは分かるのですが、C(現金)は日本銀行がお金を刷るという意味でよいでしょうか? (2)「中央銀行は日本銀行当座預金を通して紙幣(銀行券)を供給する。民間金融機関は日本銀行当座預金から通貨を引き出し、個人や企業に融資をして、現金通貨を供給する。」という説明で、中央銀行は日本銀行当座預金を通して紙幣(銀行券)を供給するというのがありますが、日本銀行当座預金は法定準備金のことを意味しているのでしょうか?法定準備金を集めて紙幣を供給するとは買いオペみたいなものでしょうか? また、法定準備金による供給と税金を集めて使う政府支出からの供給の違いも教えてください。 (3)貨幣供給は、民間非金融部門の現金・現金比率から影響を受けるとありますが、具体例が思いつかないので簡単な具体例を教えてください。 基本的な質問ばかりで申し訳ないですが、よろしくご教授ください。

みんなの回答

  • azukid
  • ベストアンサー率94% (32/34)
回答No.1

>ハイパワードマネーはH=C+Rですが、R(法定準備金)は預金の中から日本銀行が払い戻しに備えて準備するというのは分かるのですが・・・ あなたのテキストではRが法定準備金になっていますか? C+Rは、金融機関以外の市中保有現金、金融機関の保有現金、金融機関の日銀預け金からなり、後者2つをRとするのが一般的です。 日銀預け金は日銀当座預金残高に相当します。 この当座預金の一部が法定準備金です。 具体的に先月末の公表値では、日銀当座預金残高は12兆2769億円。 そのうち準備預金は11兆2567億円でした。 日銀当座預金のほとんどは準備預金となっていますが、全部ではありません。 http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/juqf/juqf0910.htm http://www.boj.or.jp/theme/stat/index.htm >Cは日本銀行がお金を刷るという意味でよいでしょうか? いいと思います。10月の平均残高で銀行券が756,165億円 貨幣(10円玉とか)が45,248億円です。 この値は、金融機関以外の市中保有現金と金融機関の保有現金をあわせた、市中に存在する現金の全額です。 厳密には、銀行券の印刷は国立印刷局ですね。小田原工場とかあります。 >(2)「中央銀行は日本銀行当座預金を通して紙幣(銀行券)を供給する。民間金融機関は日本銀行当座預金から通貨を引き出し、個人や企業に融資をして、現金通貨を供給する。」という説明で、中央銀行は日本銀行当座預金を通して紙幣(銀行券)を供給するというのがありますが、日本銀行当座預金は法定準備金のことを意味しているのでしょうか? 先の説明の通り、日銀当預の一部が法定準備金です。法定準備金は、預金総額に対して毎月、決められた期日までに積み上げなければならないお金です。 銀行に行ってお金を下ろすと新札がでてくるのは、銀行が日銀当座預金口座からお金を下ろして、その際に新札をうけとるからです。 来月になればボーナスが出て市中の現金需要は1年で1番大きくなります。 日銀は銀行に対して国債の買いオペを実施し、銀行は手元の国債を日銀に売り、その代金を日銀当預で受けとります。それを現金で引き出して、市中の現金需要に応じるのです。 >法定準備金による供給と税金を集めて使う政府支出からの供給の違いも教えてください。 中央政府の管理するお金を国庫といいますが、国庫はすべて日銀に入り、日銀から出ていきます。GDPでは中央政府は生産者の範囲内ですが、実際のところ、政府支出となる大きな項目は年金支払いや公務員の賃金です。 年金は各個人のもつ銀行口座に振り込まれますが、これは国庫→銀行の日銀当座預金→個人の銀行口座 というルートで動いています。つまり政府支出は日銀当座預金残高の増減要因です。これを財政要因といいます。 これは巨額のお金が動くので、銀行の資金過不足の大きな要因です。 これを調節するのが日銀の金融調節で、いわゆる公開市場操作です。 仮に金融調節をしないと、銀行の資金過不足がすべて短期金融市場に集中しますので、無担保コールレートが乱高下します。 金融調節をすることで、短期金融市場が安定し、金融政策の誘導目標である0.1%が実現されます。 http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu.htm http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu.htm