こんばんは。No.3、4です。
手もとの辞書をいくつか調べてみました。
『旺文社国語辞典』には、四つの「もと」の本来の意味と転じた意味を述べた上で、最後に次のように書かれていました。
|使い分け「元・本・基・下」
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|~前略~
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|ただし、「元」と「本」、「基」と「下」との区別は、必ずしも厳密なものではなく、「もと」とひらがなで表記する方がよい場合も多い。
実際に以下のような書き方をしている辞書も多いことから、ご質問にあった(根本の意味での)「大元」としてもあながち間違いとはいえないのではないかと思います。
No.5様も、辞書の解釈に照らし合わせた、こういうことをおっしゃっているのだと思います。
(さきほどは『学研』の使い分け(根本=本)を書いておきながらこんなことを言い出してすみません^^; 別の辞書の解釈から判断すればということで、あくまでも参考意見としてください^^;)
|もと【本・元】
|(1)物事の起こり。起源。
|(2)それが生じるところ。またそれを生じさせるところ。
|(3)ものの付け根。ねもと。
|(4)物事の根本となるところ。基本。基礎。
|(5)原因
|(6)もとで。資金。また、原価。
|(7)原料。
「根本」という意味で「大本」という言葉が辞書に載っていますが、そのことをもって「元」の使い方を否定する理由にはならないような気がいたします。
上記(4)の意味で「大元」としても、辞書によっては「元=根本」とされている(これが使い方の混乱を招く一つの要因でしょうね^^;)以上は完全に間違った使い方ではないわけです。その言葉が辞書には載っていないというだけで。
しかしそうはいっても、辞書に掲載され人口に膾炙している言葉を使った方が無難だということは間違いないところですが。
上記旺文社に書かれているように、厳密に区別されているわけではなく「もと」単体で使う場合でも表記の「ゆれ」が存在するのでしょうね。実際に辞書によって若干解釈が違っています。使用に際してその混乱を防ぐ意味でも「ひらがな表記」となるのでしょうか。
改めて感じますが、日本語は奥が深くて難しいですね^^;
今回のご質問をご提示くださった質問者様に感謝いたします。
ありがとうござました。
お礼
>ただし、「元」と「本」、「基」と「下」との区別は、必ずしも厳密なものではなく、「もと」とひらがなで表記する方がよい場合も多い。 なるほど。やはり「元」と「基」自体はっきりと区別できないものなんですね。(もちろん辞書によるというのを踏まえた上で) そういう意味では「大元」も間違いではない…でも公共の場では「大本」を使った方が無難と。最終的には必殺ひらがな頼みも悪くない(^ー^)! 柔軟な考え方で利用していきたいと思います。 再度回答ありがとうございました!非常に参考になりました。