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ヘリコプター内での心臓マッサージ
ドクターヘリにのる医師です。 物理学に全くうといため、教えてください。 ヘリコプター飛行中に、旋回、下降しながも、機内で様態急変時は心臓マッサージをすることがあります。心臓マッサージは、胸郭が3~5cm沈む深さで行いますが、下降中などでヘリコプターに加速度がかかる場合、水平飛行時と同じで胸郭を押したとして、深さにどのような影響があるのでしょうか?予期せず深くなったり、もしくは浅くなったりするのでしょうか?
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- jl4ouf
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アマチュアヘリコプターパイロットである医師です。ヘリコプターの操縦と心臓マッサージの両方を行ったことがあるものとして回答いたします。ただしヘリ内で心臓マッサージをしたことはありません。 天気(というか風速の変動)にもよりますが、通常の操縦操作では大してGはかかりません。特に記載されているような上昇、下降ではGはほとんどかからないはずです。さらにドクターヘリではなるべくGを避ける操縦を行うと思います。 可能性があるとしたら旋回時です。この場合はGは機体の下向き(プラスG)に持続的にかかります。心臓マッサージは体重を利用して行うことになるので、押すストロークの途中での修正は難しいでしょう。しかし2発目からは補正できると思います。 なお、持続的なマイナス方向のGはほとんどありえないので無視できると思います。 それよりむしろ風により機体が揺れた際に安定して圧迫できるかどうかの方が問題でしょう。これに関してはあまり有効な対策を思いつきません。ただし、心臓マッサージに必要な力はかなり大きいですし、それにくらべて機体にかかるGはたいしたことはないという印象を持ちます。 なお患者は機体に対して水平に寝ているため、機体のGによる循環動態に与える影響は無視できるでしょう。航空機の場合は機体に対して横方向へは持続的なGはかかりません。
- mototensai
- ベストアンサー率27% (3/11)
水平飛行時と同じで胸郭を押す」をどのような意味に解釈するかです。胸郭が沈む深さというのは、胸を押す力と体の弾性力に由来する力との釣り合いで決まる(フックの法則)と考えられます。従って、急上昇、急下降時に体重が変わった時、押す力である体重の掛け加減は変える必要がありますが、深さを基準に押す力を測定したと考えれば、物理学的には同じ力で押したことになります。しかし、心臓マッサージをする目的は、心臓から体に血を送り出すことでしょうから、患者さんにGがかかった時、同じ血圧を心臓で作っても、水平飛行時と同じ循環が確保出来るかとなると、それはあり得ず、操縦士さんに急下降、急上昇を控えてもらうことこそ重要だと考えます。
- mototensai
- ベストアンサー率27% (3/11)
水平飛行時と同じで胸郭を押す」をどのような意味に解釈するかです。胸郭が沈む深さというのは、胸を押す力と体の弾性力に由来する力との釣り合いで決まる(フックの法則)と考えられます。従って、急上昇、急下降時に体重が変わった時、押す力である体重の掛け加減は変える必要がありますが、深さを基準に押す力を測定したと考えれば、物理学的には問題ありません。しかし、心臓マッサージをする目的は、心臓から体に血を送り出すことでしょうから、患者さんにGがかかった時、同じ血圧を心臓で作っても、水平飛行時と同じ循環が確保出来るかとなると、それはあり得ず、操縦士さんに急下降、急上昇を控えてもらうことこそ重要だと考えます。
- ohkinu1972
- ベストアンサー率44% (458/1028)
心臓マッサージは体重をかけてやるものかと思いますが、 加速度がかかると体重が重くなったり、軽くなったりします。 例えば降下を開始した場合は下向きの加速度がかかりますので、 体重が軽くなり、予想外に浅くなる可能性があります。 ヘリコプタに乗った経験は1度しかありませんが、 それほど加速度は大きくなく長く続くものでもなかったと思います。 また、実際の強さは手の感触で調整されるはずですので、 それほど問題にはならないと思います。 実際に乗って心臓マッサージの真似をして、 感触を確かめてみられてはいかがでしょう。
- yokkun831
- ベストアンサー率74% (674/908)
>予期せず深くなったり、もしくは浅くなったりするのでしょうか? なると思います。しかし,相当の嵐で揺れたりしていないのならば,調節可能だと思います。押す手には,患者の胸からの抗力を感じますから,その感覚でフィードバックできるでしょう。いずれにせよ,通常の飛行での加速度は,重力加速度に比べればかなり小さいと思われますので,問題ないのではないでしょうか? 加速度がかなり大きくなれば,安定にマッサージを続けることは,むしろ施術者の体勢として不可能になると思います。
補足
ありがとうございます。 私が主に心配しているのは、心臓マッサージの深さが深くなりことで、浅いと有効ではないですが、深いと臓器損傷も心配なので。肋骨折れるくらいは普通に起こりうるので仕方ないですが。。。 そこで、ヘリコプターが旋回下降しているときに、胸骨圧迫の深さがどうなるのか、理論的にどのように理解すればよいのかわかりません。