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ハンマーの形状

シャルピー衝撃試験機のハンマー形状は 横から見たときにアームの延長線上で対象物に衝突するように おもりの真ん中部分がえぐれています。 何故、衝突面がアームの延長線上になるようにするのでしょうか? 対象物と試験機の位置を少し離して、おもりをえぐらない形状(直方体)にして 衝突面がアームの延長線上より前になると不具合がありますか? どちらもハンマーが最下点の位置で対象に衝突すると 同じ入力が出来ると思うのですが。 シャルピー衝撃試験機で検索しても明確な理由が書かれてはいません。 アームの延長線上でぶつけなかった場合の不具合を教えて下さい。 宜しくお願いします。

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  • h191224
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回答No.1

シャルピーの衝撃試験では、試験片を切欠きの深さ方向(=試験片の高さ方向)に叩く必要があります。これが”正しい方向”です。 アームの延長線上で叩いた場合には、試験片を水平方向に置きさえすれば、上記の”正しい方向”(図の赤矢印方向)が容易に実現できます。 しかし、アームの延長線上より前で叩くと、そこでの衝撃力は(よく考えてみればわかることですが)水平方向ではなくて、やや鉛直方向上を向くため、鉛直方向の分力が発生してしまいます。 この分力は、試験片に対しても”正しい方向”以外の方向(=試験片の厚み方向)の力となって作用するために、誤差が混入して、正しい衝撃吸収エネルギーが測定できなくなります。 したがって、最初から誤差が混入せず、正しい測定が容易にできる”アームの延長線上”で叩くようにしているのです。 添付の図でわかるかどうか。。。 ハンマー形状は、わざと正方形にしてあります。

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