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インド大反乱の背景について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%8F%8D%E4%B9%B1 によれば、 インド大反乱の背景には、 1. イギリス東インド会社が近代的土地所有制度を導入したことによる、農村の変容と従来の地主層の没落。 2. インドの物価騰貴にもかかわらず、シパーヒーの給料が据え置かれたことや昇進の遅さ等によって、シパーヒーの不満が蓄積していた。 3. シパーヒー側が宗教上の理由から海外出征を拒否するケースが続出し、シパーヒー側とイギリス東インド会社側の対立が生じていた。 の3つがあげられるそうですが、 一つ目、1で農村はどのように変容したのでしょうか?土地を持たなかった人にとってはありがたいことではないのでしょうか? 二つ目、3で海外出征を拒否する宗教上の理由は何だったのでしょうか?、海外出征の拒否がなぜインド大反乱につながるのでしょうか? 以上、よろしくおねがいします。
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>1. イギリス東インド会社が近代的土地所有制度を導入したことによる、農村の変容と従来の地主層の没落。農村はどのように変容したのでしょうか?土地を持たなかった人にとってはありがたいことではないのでしょうか? 東インド会社の収入のうち、最も多いのが土地税でした。その地税も複数あり、その額はムガール帝国時代より数倍というものでした。そうなると農民は地代の返済に困り没落した地主に代わって商人や金融業者に借金をするようになり、商人たちは仲介人に又貸しするなどしてさらに返済額を増やしたため耕作農民たちの借金は増大し、返済できないと土地の所有権利を奪われる、という状態になり、いっぽうで東インド会社は農地灌漑に無関心だったため、度々飢饉が発生しました。 >3. シパーヒー側が宗教上の理由から海外出征を拒否するケースが続出し、シパーヒー側とイギリス東インド会社側の対立が生じていた。 海外出征を拒否する宗教上の理由は何だったのでしょうか?、海外出征の拒否がなぜインド大反乱につながるのでしょうか 当時、出征兵士のセポイは上級カーストの属するもので構成され、一般にプライドが高く、かれらに装備された小銃の弾込め薬きょうには、防湿のため牛と豚の脂が塗ってあり、これを噛み切って装填するようになっていたのが宗教戒律に反したためでした。
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- yatiyochan
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>「商人たちは仲介人に又貸しする」とありますが、商人が仲介人を通して農民にお金を貸したということですか? まず、東インド会社の政策により、土地所有権が地主から商人たちへ移行しました。ということは土地にかかる税の徴収権を得た、ということです。そこで商人たちはその権利をさらに仲介人たちに貸したために仲介人たちはその権料を商人たちに払う分だけ増税することになり、つまりは農民たちの税負担がいっそう重くなったということです。 >あと、なぜ海外出征の拒否がなぜインド大反乱につながったのかがよくわかりません。 質問者様の最初に質問というのは、「インド大反乱の背景には ~ 宗教上の理由から海外出征を拒否するケースが続出し、シパーヒー側とイギリス東インド会社側の対立が生じていた ~ 海外出征を拒否する宗教上の理由は何だったのでしょうか?」とあります。 ですから、「小銃の弾込め薬きょうには、防湿のため牛と豚の脂が塗ってあり、これを噛み切って装填するようになっていたのが宗教戒律に反したためでした」と回答しております。 罰則云々の前に、海外出征ということはつまり戦闘に参加するということです。ですから戦闘するたびに宗教戒律を犯すということになるわけです。それはおそらく上級カーストという誇りを持つセポイ達にとって堪えられないことだったと考えられます。 インド大反乱の原因は単純ではありません。さまざまな差別なども要因のひとつです。反乱の中心となったのはセポイ、警察官でともに武器を所有していた連中ですが、その背後には農民、地主らがいました。農民と地主は本来対立関係にあったはずですが、それらが複合して反乱に参加した、ということをみてもは原因が単純なものではなかった証左になるでしょうし、用意周到に計画されたものでもなかったゆえに結局は鎮圧されるに至ったのでした。
お礼
回答ありがとうございました。
補足
再度回答ありがとうございます。勉強になります。 又貸しのところは理解できました。 ちなみに、「土地所有権が地主から商人たちへ移行」したというのはザミンダーリー制のことでしょうか? 次に、出征~のところですが、 宗教上の理由については、No.1の回答でよく分かりました。ただ、その次の質問、つまり出征を拒否したことが、どうしてインド大反乱につながった(あるいは一因になった)のかよく分からなかったので、さきほどのように補足しました。・・・・・・ただ、これは戦闘に参加しなければ生活できないということで、セポイの思考プロセスは 戒律に違反するため出征したくない →出征を拒否したら賃金がもらえない、つまり生活できない →だったら、反乱をおこして自分たちの手で国を作り直すしかない ということでよろしいでしょうか?
補足
回答ありがとうございます。 ちょっとよくわからない部分があります。「商人たちは仲介人に又貸しする」とありますが、商人が仲介人を通して農民にお金を貸したということですか? あと、なぜ海外出征の拒否がなぜインド大反乱につながったのかがよくわかりません。やはり、厳しい罰則があったのでしょうか? 以上回答していただければ幸いです。