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リサイクルは環境にとってよいことなのか?
他のカテゴリで類似の質問を見ましたが、他のカテゴリよりこちらのほうが専門家の方が見てくれている気がするので質問します。 今、家ででるゴミを分別してリサイクルにだしていますが、それは本当に環境にとってよいのでしょうか? 空き缶はいいと思うんです。でも、ペットボトル・牛乳パック・食品トレーはリサイクルするより燃やした方がいいのでは? というのも、以前、NHKの番組でどこかの教授が「今の日本のリサイクル方法なら、ペットボトルは燃やしたほうがまし」と言っているのを見たからなのですが。どうなんでしょうか。ちなみに、私の住んでいる地区の自治体ではガス化溶融炉という焼却炉を使っていて、プラスチックゴミは可燃ゴミにだせます。 燃やすのと、リサイクルにだすのと、どっちがましでしょうか。
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リサイクルの良し悪しはどこに視点を置くかで違ってくるのではないでしょうか? 例えば埋立地の寿命という観点から考えると資源ごみは分別して処理した方が良いですが、エネルギーの面から考えるとムダが出る。ex… 前者を+後者を-と考えれば全体(ごみの減量、資源の節約、エネルギーの節約、地球環境問題)から見ると、+の面が強くて相殺されるのではないかと思います。そしてもう一つ大切なことはリサイクルということは狭義の再生利用のリサイクルの他にリデュース、リユースも入ることです。 自治体によって大きく違うのが不燃の問題ですが私の地区ではプラスチックは可燃に出せません。それは以下のような理由からだと推測されます。 焼却する際、大量に焼却すると高温で焼却炉が傷んでしまいます。一つの家庭から出るPET,プラくらいでは 傷みませんが仮に全家庭で分別しないと確実に焼却炉の寿命は縮みます。ここでプラも燃やすことのできる焼却炉を使えばという考えも出ますが、焼却場の建て直しをするよりか今までどおり分別した方がエネルギー面はもちろんのことコストも抑えられます。 でもkoguro17さんの自治体のようにプラも可燃に出せる焼却炉ならプラをリサイクルするよりか燃やした方が全体から見れば断然ましだと私も思います。 それではなぜこうも世の中はリサイクル!と豪語しているのかと言いますとそれは平成13年から循環型社会形成推進基本法(容器包装リサイクル法や家電リサイクル法)が執行されたためです。この法案は製造・利用業者・販売業者にリサイクルを義務づけました。ここで言うリサイクルとはもちろんリサイクル(再生利用)だけでなくリデュース(発生抑制)リユース(再利用)を含みます。燃やした方がましな場合があるのにこのような法案があるのは名目どおりの意図があるのはもちろんのこと、日本の首都がプラを燃やすことは好ましくない焼却炉を持っている東京23区である。という仕方がないような、政治の暗黙の了解のようなものも少なからずや入っていると思います。 牛乳パックの話ですがこれは限りある木材資源の有効利用を考えるとリサイクルした方が全体的に見てプラスです。牛乳パックの原料はかなり上質のパルプ(ほぼ100%に近い)を使っています。天然資源は代えがたいものであり古紙1トン分で木を20本節約できると考えれば牛乳パックを燃やすことはもったいない話です。エネルギー面から考えても古紙を利用して紙をつくるとバージンパルプからつくるよりも70~75%のエネルギーが節約できます。 6の方もおっしゃっているようにごみ問題で今特に深刻なことはエネルギーやCO2問題よりか先に埋立処分場の建設ができないことです。 なんのために分別しているのかと言ったら使えるもの(資源ごみ)は使ってとにかく最終的に埋立地に行く量を減らそうとしているのです。実際、平成3年にごみ減量化計画からはじまり平成9年にペットボトルの店頭回収が始まって23区の資源回収を含まないごみはピークの490万トンから現在の352万トンと40%も減りました。全国的に見てもごみの増加量は年々緩やかな傾きになっています。 読んでいただきありがとうございます。長文で失礼しました。
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- mashu_maro
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ペットボトルについては回答が多いので、牛乳パックについて少々・・・ ヨーロッパ(確かドイツ?)では、牛乳パックを日本のように古紙の原料としてリサイクルするのではなく、圧縮して建材(おそらく壁などに使用するパネル)にしているとのことです。 理由としては、再生紙の原料にするためのエネルギー(ビニールコーティングの除去や漂白など)がLCAの観点から見て合理的でないからだそうです。 そのような(LCA的な)意味から考えれば、リユースがベストなのでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 牛乳パックのリサイクルも、ビニールコーティングの除去や漂白などでかなりエネルギーを使うらしいというのは聞いていました。日本も、もっと他のリサイクル先進国でのいい方法を取り入れればいいのに、と思います。
- yanmar-z
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#2のものです。 補足しますと、今声高にリサイクルが言われるのは、埋立処分場の建設ができないこともあります。 これは、産業廃棄物のみでなく一般廃棄物(いわゆる生活ごみ)においてもそうです。 処分場の建設が計画されると、必ずといっていいほど住民の反対運動が起き、建設計画が撤回されます。 現状の埋立処分場に埋めれるだけしかごみが出せないのですから、減量・リサイクルということが急激に義務化されるようになったわけです。 決して時代の流れだからとか言うわけではありません。 もうひとつ言うと、焼却しても灰が出ますから埋立をしないといけません。その灰をプラズマ溶融という高価な方法で無害化して捨てるということが今最も進んだ方法です。これも埋立負荷を減らすために、コンクリート2次製品などの骨材として一部再利用されています。 岐阜県御岳町の町長襲撃事件や豊島事件以来、高くついても仕方がない状態に変わってきています。
- K-1
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個人的意見からするとペットボトル(プラスチック)リサイクルは無駄でしょうね。 ボトルを洗うための水、洗剤、破砕のための電気、回収のための車のガソリン。 かえって手間とエネルギーと資源を使ってる気がします。 リサイクルよりリユースの方が、よっぽど環境に優しいでしょう。 ガラス瓶は洗うだけで、またつかえます。
お礼
回答ありがとうございます。 やはりペットボトルのリサイクルは無駄なんですね。食品トレーと牛乳パックについてはどう思われますか? 何かご意見がありましたら、お聞かせください。
- kokiriko
- ベストアンサー率22% (121/535)
いままで主流だった焼却炉は、ゴミの中にプラスチックが混入されていることを前提として設計されていました。 ゴミの中のプラスチックはそれだけで燃えるために燃料の代わりになっていた訳です。 プラスチックを分別するようになってから、焼却炉は本来の設計温度に達しないために、現在は重油を今まで以上に使用するようになっています。 また現在の燃焼温度ではではダイオキシンの生成について望ましい結果が得られないために、順次高性能炉に変わってきています。 高性能炉ではやはりゴミの中に燃える物(プラスチック等)が無いと余計に燃料を使用することになるので、現在のプラスチック類のリサイクルには疑問を感じます。 プラスチックをリサイクルするためには、洗浄、原料の分別などの人件費と、溶解してペレット状にするための燃料を必要とします。 私としては、プラスチック類をリサイクルすることでCO2の排出量を却って増やしているように感じます。
お礼
回答ありがとうございます。 そうなんです。実は私の住んでいる地区では、プラスチックゴミを分別しているために可燃ゴミ中のプラスチックゴミが不足して焼却炉の熱量が足りず、重油をたしているんですよ。馬鹿げているとしか思えません。この状況では、余計にリサイクルにまわすより、そのまま可燃ゴミに出した方がいいと思うのですが。でも、リサイクルを奨励してるんですよね。やっぱり、体裁でしょうかね。
ヨーロッパを見習って、リユースを前提にした容器を開発した方が良いでしょう。 ペットボトルについては、帝人がペットボトルの原料に戻す技術を開発して今年から工場が稼働する(した?)はずですが、それにかかるエネルギーの量によっては、油にして燃やすというリサイクル(本当はこんな使い方は「リサイクル」ではない)がベターということもあるでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 私も、リユースが一番いいと思います。 ペットボトルを原料に戻す技術が開発されたんですか。それは知らなかったです。でも、リユースのよさにはかないませんよね。
- yanmar-z
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環境負荷を考えると、ただ燃やすよりはリサイクルに出した方がましだと思います。 ただし、リサイクルに出したからといって必ずリサイクルされるとは限りません。使われてこそリサイクルされたことになりますが、原料の段階で廃棄されることもあるからです。 リサイクルに出すことは、リサイクルの可能性を高めることであって、保障されたものではありません。 将来のことを考えると、少しでも土や水や空気を汚さない方法で処理するようにした方がよいと思いますが、 (1)紙や金属については、再生しやすく、需要も安定している。 (2)プラスチックについては、1種類の樹脂で出来ているものは少なく、また劣化たりして、再生した際の品質を確保しにくい。 (3)プラスチックを原料にした固形燃料などが、不法投棄されるケースが起きている。 (4)ペットボトルでも市町村で集められた半分近くが需要がなく、だぶついている。 などの理由から、場合によっては燃やした方がよいと思われる場合もあります。 リサイクルに取り組み始めた歴史も浅く、市場自体の成熟もまだこれからで、理想とのギャップもまだまだ多いですが、われわれの子孫が不幸なことにならないように、害の少ないと思われる方法を模索していかなければいけないと思いますし、模索し始めたところであります。
お礼
回答ありがとうございます。 私も、少しでも土や水や空気を汚さない方法で処理するようにした方がいいと思います。ただ、不燃ゴミとして埋め立て処分されるのはよくないとわかるのですが、リサイクルされるかどうかわからないのに容器を洗うことで水を汚すのはどうなのか、リサイクルされたとしてもリサイクル方法がエネルギーの無駄遣いではしかたないのではないか、とそこが疑問なんです。 やはり今の段階では燃やした方がよさそうな気がしています。
- Skyline-RS
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リサイクルに関しては色々言われていますが。 私としてはペットボトルなどは燃やしたほうが良いかと思います。なぜなら自治体でしているから出来るのであって、営利が目的なら絶対出来ません。 人件費、車両代、プラントの維持費等々を見た場合これだけでも赤字です。その上ポリエステルで出来た、汗を吸わないTシャツを誰が買いますか? アルミニュームなどはリサイクルした方がはるかに安く上がります。だから屑アルミは値段が高いのです。 結論は自治体がやっているリサイクルはすべて赤字です。はっきり言って体裁だけの税金の無駄遣いです。 採算が合えば会社を作って民営でしていますよ。
お礼
回答ありがとうございます。 「自治体がやっているリサイクルは体裁だけの税金の無駄遣い」そうじゃないかと思っていたので、すっきりしました。「採算が合えば民営でしている」なるほど、すごい説得力です。うーん、ただ、金額の面だけではなくて、たとえば牛乳パックの場合などは、その方が木材資源を守れる、というような面があるのかどうなのか、そこのところが少し気にかかるのですが。
お礼
総合的にいろいろ回答していただき、ありがとうございました。 リデュース(発生抑制)とリユース(再利用)、早くそちらを優先できる世の中になってほしいものです。私も、例えばトレーを自分で持って買い物に行き、それに肉や魚や牛乳を入れてもらえるようになればうれしいのですが。現状では、毎週袋いっぱいのゴミをだしているしまつです。でも、自分のできる範囲で、これからもいろいろ考えていきたいと思います。 とりあえず、今の時点では、牛乳パックは回収にだし、ペットボトルとトレーは可燃ゴミにだすつもりです。