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「で」 と 「に」
(ア)人はなぜ変わるものなのかと帰り道でずっと考えていた。 (イ)人はなぜ変わるものなのかと帰り道にずっと考えていた。 (ウ)帰り道、人はなぜ変わるものなのかとずっと考えていた。 この3文を自然な表現の順に並べるとすればどうなるでしょうか。 理由も合わせて教えていただけると助かります。
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こんにちは。何度もすみません。 ・本を一時間で読んでいた この言い回しも可能ではと思いはじめました^^; あれからも考えてみて、何か腑に落ちなかったので調べてみました。 > 【で】動作がその時間・期間で完了する場合には「で」をつけて表す。『小学館類語例解辞典』 > > 「継続」の場合には、【助詞なし】となるようです。 > お詫びして訂正いたします。申し訳ありませんでした。 > > ○本を一時間読んだ(継続) > ○本を一時間で読んだ(完了) > > ×本を一時間で読んでいた(継続) 「本を一時間で読んでいた」の場合は、以下に示す「経験」でもあるためこの表現でも間違いではないわけですが、今回の場合は「帰り道」=「帰る間」での時間の出来事を描写していますので、時間を問題にする際の正しい解釈としては(過去完了形[継続])時間を表す「~し続けていた」となるのだと思います。 http://www.twmin.org/ > 過去完了の経験について > ある過去を基準にしてそれより前に「~していた」「~したことがあった」「すでに~していた」というのを表すのが過去完了です。 過去完了形[継続] http://e-grammar.info/tense/pas_perfect_01.html > 日本語に訳す時、現在完了形の継続は「~し続けている」であるのに対し、過去完了形の継続は「~し続けていた」となるので注意しましょう。 ○本を一時間【助詞なし】読んだ ○本を一時間【で】読んだ ○本を一時間【助詞なし】読み続けている「現在完了」(継続) ×本を一時間【で】読み続けている「現在完了」(継続) ○本を一時間【助詞なし】読み続けていた「過去完了」(継続) ×本を一時間【で】読み続けていた「過去完了」(継続) > > (ア)人はなぜ変わるものなのかと帰り道でずっと考えていた。 人はなぜ変わるものなのかと【帰る間】【で】ずっと考え【続けていた】 人はなぜ変わるものなのかと【帰る間】【に】ずっと考え【続けていた】 【で】も言えないことはないのかもしれませんが、【に】に比べると少し違和感があるように思います。 うまく説明できないのですが、いずれにしましても【に】の場合には、【帰る間】の多くを使ったというような含みが感じられるように思います。 【帰る間】【に】ずっと考え【続けていた】 一方の【で】には、そこまでの感じがいたしません。 これには【で】の「完了」を強く意識させる特性が関係しているのでしょうか。 時間がないものですから、今の時点では、そこまで掘り下げて考えることができませんが、今回の(~の間)という「時」を意識したときには、【に】の方が適しているということだけはいえそうな気がいたします。 何度も失礼いたしました。
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こんばんは。 > 「で」に完了の要素があるとすれば、 > (ア)人はなぜ変わるものなのかと帰り道でずっと考えていた。 > の場合、 > 「帰り道」が時であっても場所であっても、 > 「立ち止まってずっと考えていた」 > という印象を与えるのかもしれません。 > これが違和感の理由かもしれませんね。 なるほど、そういうことでしょうね^^ 私は(過去完了形[継続])「~し続けていた」と当てはめてしまいましたが、これは深読みのし過ぎのような気がしてきました^^; そもそもこのように読むと、【で】についての文が誤りともなりかねませんね。 といいますか、普通はそこまで読みませんよね(しかも瞬間的な読解で)^^; > > (ア)人はなぜ変わるものなのかと帰り道でずっと考えていた。 ここは素直に(過去完了形[経験])「~していた」と読むべきでした。 そうしますと、質問者様のご解釈で説明がつくような気がいたします。 以下の説明からも、そう考えて差し支えないのではないでしょうか。 (【で】を誤りの方(【で】+動詞「継続」)に持っていこうとする私の考えが間違っておりました^^;) -------引用------- 【で】格助詞 「で」はある範囲や序列、継続していたものなどがそこを限界として終わりとなり、それ以上は異質の領域となることを表す。 (1)時刻・期間の語に付けばその時点で終わって他の状況へと移行するか、その時間帯の状況がそこを限度として終了することを表す。 (2)場所の語に付けば、その所においてある行為や現象を起こすことを表す。 (3)人や事物に付けば、その人数や事物によって事が成就する、ないしは状況が引き起こされることを表す。 共起する語から見た「で」 時刻・期日 明日―終わる 十時―帰ろう 今朝―済んだ 午後―打ち切る 昨日―終わった 先週―終了した 来月―卒業だ 十二時―止まった 最近 ⇒× 今―も忘れぬ 千六百年―滅んだ 三時間―できる 『助詞・助動詞の辞典』 ------------------ それで、私のように 「で」「に」=「場所」、「助詞なし」=「時」 こう判断した場合には、 (ウ)⇒(ア)⇒(イ) となるのでしょうね。 しかし、そもそもこういった統一感のない読解の仕方は邪道のような気もしますが^^; それで「帰り道」だけは、繋がりからいって「場所」としては読めませんから、整合のとれた読解となると当然「時」ということになり、 「で」「に」「助詞なし」=「時」 (ウ)⇒(イ)⇒(ア) の順に自然と感じるのでしょうね^^ 一日も早く、後者の読み方ができるように頑張りたいと思います^^; 日本語は奥が深いですね^^; このたびは本当に勉強させていただきました。 感謝いたします。ありがとうございました。
お礼
数回に渡ってのご回答誠にありがとうございます。 >日本語は奥が深いですね^^; :同感です。 こちらのほうこそ大変勉強になりました。 また、よろしくお願いいたします。
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すみません。意味の通らない表現になっていました。 訂正いたします。 > No.4 > > *これらから、【で】の場合は「時」を表す名詞について「動作・状態の“始まる”(行われる)時を表せない」となりそうです。辞書の記述に従えば「終了/継続」だけとなりそうです。 > No.5 > > ×これから四年【で】通学する。(DまたはB) > > *ここで【で】が使えない理由は、「通学する」という“開始”する動詞がくるのもありますが、「継続表現」になっているためだと思われます。○「四年【で】卒業する」(終了) 【で】動作がその時間・期間で完了する場合には「で」をつけて表す。『小学館類語例解辞典』 「継続」の場合には、【助詞なし】となるようです。 お詫びして訂正いたします。申し訳ありませんでした。 ○本を一時間読んだ(継続) ○本を一時間で読んだ(完了) ×本を一時間で読んでいた(継続) 【で】 × これから四年通学する(継続) ○ 横浜まで一時間で着く(完了) ○ 窓口は四時で閉まる(完了) ○ 申し込みは明日で締め切る(完了) ○ 会議は二時間で終わった(完了) ただその場合は、ご質問文の「考えていた」が継続になるような気がしますが、【で】に関しての考えられる理由は、やはり「帰り道」という「場所/時」表現に引っ張られていた(今回の場合は「場所」の意味の方に)ということでしょうか。 > > (ア)人はなぜ変わるものなのかと帰り道でずっと考えていた。 ×(ア)人はなぜ変わるものなのかと【帰る間で/三日間で/最近で/去年で/深夜で/日曜日で/眠る前で】ずっと考えていた。 そうしますと、時を意識した場合に【で】が不適と感じたことの説明がつくような気がいたします。おそらく「過去完了」が関係あったのではないでしょうか。 急いで投稿しましたのでじっくりとは確認できていませんが、そのような気がいたします。 そうであれば、時を意識した場合には「に」の方がふさわしいという質問者様のご主張を裏づけるものになりますね。 失礼いたしました。
- boko10cho
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「で」と「に」の違いについては、参考URLのpdf文書17ページ中12ページの[3.5 「で」の意味]の項などを ご覧になってみてください。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 URL [52]の、 「で」が動作の行われる(場所)を表しているのに対し、 「に」は動作主体の存在する場所を表しているといった違いがある。 ・薄紅のコスモスが秋の日の何気ない陽だまりに(で)揺れている。 ・何かを求めて振り返っても、そこに(で)はただ風が吹いているだけ という箇所がとりあえず、大変参考になりました。 貴重なページをご紹介いただきありがとうございました。 折に触れて参照させていただきます。
補足
12ページの 「で」の本質的役割は、「主格または対格に対する背景的側面の提示」 という解説。 14ページでは、 「で」が、事態成立の背景的側面を表しているのに対し、 「に」は、被動的行為の密着(の着点)を表している。 という箇所。 などが面白かったです。 ただ、他の方も触れておられますが、 「帰り道」という言葉は、場所とも取れるし、時とも取れそうに思います。 さらには副詞的にも働く要素が含まれているような気がしていて、それが解釈を難しくしているような気もします。 「イメージで教える日本語の格助詞」 という表題も興味深いですね。 難しそうですが、専門性を持った基本的な解説文として、じっくりと勉強してみたいと思います。
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#5 本題に戻ります。 次に【助詞なし】の方を見てみます。 > > > 帰り道【助詞なし】、人はなぜ変わるものなのかとずっと考えていた。 これを純粋な「場所」を表す言葉にかえてみます。 ・道【助詞なし】、人はなぜ変わるものなのかとずっと考えていた。 ・通学路【助詞なし】、人はなぜ変わるものなのかとずっと考えていた。 ・大通り【助詞なし】、人はなぜ変わるものなのかとずっと考えていた。 これらが明らかにおかしく、「帰り道」がしっくりくることから、今度は逆に、読み手は「帰り道」から「時」を感じているといえるのだと思います。 もちろん場所を表してもいますが、場所では文が繋がらないために、意識の上では「時」が優先されているということではないでしょうか。 長くなりまして申し訳ありません^^; 要するに、 (ア)「で」=読み手に「場所」を意識させている。 (イ)「に」=読み手に「場所」を意識させている。 (ウ)「助詞なし」=読み手に「時」を意識させている。 このままでいきますと、(ウ)⇒(ア)⇒(イ)となりますが、 「助詞なし」の場合は、文がおかしくなるので置き換われませんが、 「で」「に」の場合は、「時」を意識することもできます。 そうした場合に、「で」の文がややおかしくなるのに比べ、「に」の方は十分置き換えることができます。 したがって、質問者様の次の結論が導かれるのではないでしょうか。 > > 「ずっと考えていた=考え続けていた」は、どちらかと言えば「帰り道に」のほうがしっくりくるのではないか、と考えていました。 長々と本当に申し訳ありませんでした^^; 整合性のとれない箇所がありましてもどうかご容赦ください^^; またあくまでも素人意見ですので、ご参考程度にお聞きください^^; ありがとうございました。
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#4 ここで、ご質問文を「場所」(帰り道)から「時」(帰る間)に変えてみます。 「帰るまでの時間/間」などとしても同じことがいえると思います。 > > > (ア)人はなぜ変わるものなのかと〈帰る間〉【で】ずっと考えていた。 > > > (イ)人はなぜ変わるものなのかと〈帰る間〉【に】ずっと考えていた。 > > > (ウ)〈帰る間〉、人はなぜ変わるものなのかとずっと考えていた。 *「(ア)【で】」は、上記#3の理由からおそらく「不適」となるのではないでしょうか。 *「(イ)【に】」は、「適している」となり、質問者様のおっしゃる「線」「長い継続的時間の想定」となるのだと思います。 *「(ウ)【助詞なし】」も「適している」となります。これは「最初から最後まで通して」という、【に】以上に幅を感じさせるイメージとなるでしょうか。 質問者様の以下のお考えは大変鋭いご洞察だと感じます。以下のBに関しては、私は「点」のひと言で片付けていましたが、おっしゃるように時間の「幅」を表現しているとなりますね。 Aに関しましても、確信とまではいきませんが、少し時間の幅のある言葉にはやや適していないということが分かりました。あくまでも私の素人判断ですが、以下のご主張は的を射ているような気がいたします。少なくとも今回の「~の間」に関しては、そういっても差し支えないように思います。 > > A.「点ー動作性ー動的ー短い瞬間的時間の想定」 > > B.「線ー存在性ー静的ー長い継続的時間の想定」 今回のご質問文(原文)では「(ア)」「(イ)」の両方が適しているとなり、「(ア)⇒(イ)」の順に自然と感じるとされていることから、読み手は「(ア)」「(イ)」を「場所」を表す言葉として認識しているのだと思います。 時間(帰る間)を意識しているのであれば(私の考え「【で】は不適」というのを無視したとしても)、【に】が三番目にくることはないと思います。どうしても【で】には違和感を感じるように思います。【助詞なし】(ずっと継続)に次ぐ、二番目に自然と感じる表現になるはずだと思います。 「帰り道」という言葉は、「道中」「帰路」「往路(=行くときに通る道/行き)」などと同じように「場所/時」を内包していますので、質問者様のおっしゃる「【に】=線」を感じさせるとなるのでしょうね。 ところで、今回のご質問文は、質問者様ご自身の作例なのでしょうか。 「帰り道」という言葉や、ポイントとなるかもしれない「過去完了」「ずっと」という表現など、絶妙の選択をされていますね^^ 私にはこういった文章は作れないと思います^^; 今回は本当に勉強させていただきました。 ありがとうございました。 (続きます)
お礼
ご回答ありがとうございます。 詳細はまとめて#11に書かせていただきました。 >今回のご質問文は、質問者様ご自身の作例なのでしょうか。 :いえ、私の作文ではありません。^^; >「帰り道」という言葉や、ポイントとなるかもしれない「過去完了」「ずっと」という表現など、絶妙の選択をされていますね^^ :同感です。 センスの良い方がお書きになったものと思われます。
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#3 【助詞なし】には「完了」の意識はないですが、さきほどの例にもありましたように「一時間ずっと」という「継続」のニュアンスになるようですね。 |「…(の)間」「…年間」などのような名詞では、「に」をつけたときとつけないときとでは意味が異なってくる。 | |×昼休みの間【で】宿題をやった。 |(文法には明るくないものですから^^;はっきりと断定できないのですが、ここでは違和感があるとして「不適」としておきます。辞書の例文にはこの【で】の用例はありませんでした。以下は辞書からです) | |○昼休みの間【に】宿題をやった。 |(昼休み中に動作を行ったことは確かだが、昼休み全部を使ったわけではない) | |○昼休みの間【助詞なし】宿題をやった。 |(昼休みの間中ずっと動作を続けていたことになる) | |これは時点を問題にする「に」と、時間的な幅を認める「助詞なし」との違いからくる。 “時点を問題にする「に」”となっていますが、これは「助詞なし」と比較した場合の表現だと思います。昼休み全部を使ったわけではないけれど、ある程度の時間をイメージさせます。つまり、質問者様のおっしゃる「幅を感じさせる【に】」となるのだと思います。 > > 「時間の点を表す表現」に関してですが、 > > 「で」を点として、「に」を線と捉えることもできそうですね。 上記「…(の)間」「…年間」などは、【に】が使えるため「ABC」とは別の特殊な表現「D」となるのかもしれません。 長くなりまして申し訳ありません^^; ご質問に関連する「ずっと~していた」を当てはめてみます。 |×昼休みの間【で】宿題をずっと‘やっていた’(D?) |○昼休みの間【に】宿題をずっと‘やっていた’(D?) |○昼休みの間【助詞なし】宿題をずっと‘やっていた’(D?) おそらく【で】の場合は「不適切」となるのではないでしょうか。 もしそうだとすると、質問者様のおっしゃる「線」「点」というのがその根拠になりそうです。つまり「~の間」など少し時間の幅のある言葉には、【で】はやや適していないといえそうです。 |×本を一時間【で】ずっと‘読んでいた’(D?) |×本を一時間【に】ずっと‘読んでいた’(D?) |○本を一時間【助詞なし】ずっと‘読んでいた’(D?) ○本を一時間【で】読んだ。 【で】も「読んだ」とした場合には使えることからまったくというわけではないですが、そういう傾向が見られるといってもいいような気がいたします。これには「過去完了」も影響しているのかもしれませんね。また質問者様のおっしゃる「ずっと」も関係するのかもしれません。外した場合には、少しはしっくりくるような気もいたします。 また【に】の根拠は見出すことができませんでした。すみません。しかし、【助詞なし】の場合はおそらく「適する」となるということと、【に】の場合は「適する」ことも多いということが分かりました。
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#2 |■動作・状態の“継続する”時間・期間をあらわす。 | |×これから四年【で】通学する。(DまたはB) |(これは一見(A)に思えますが、「2009年」の年ではなく「四年間」という意味で、後述する「D」になるのではないかと思います。あるいは幅のある表現「B」かもしれませんが) | |×これから四年【に】通学する。(DまたはB) | |○これから四年【助詞なし】通学する。(DまたはB) この【助詞なし】の場合は、「四年間ずっと」というニュアンスになりますね。 継続する場合は、まずは【助詞なし】ということになるようです。 *ここで【で】が使えない理由は、「通学する」という“開始”する動詞がくるのもありますが、「継続表現」になっているためだと思われます。○「四年【で】卒業する」(終了) *【に】が使えないのは「継続表現」であるためなのか、あるいは「D」もしくは「B」に該当するからなのか、その理由ははっきりと分かりませんでした。すみません。 *×「四年【助詞なし】卒業する」というふうに、“終了”する動詞がくると【助詞なし】は使えないとなりそうだと思ったのですが、 |○横浜まで一時間【で】着く(DまたはB) |×横浜まで一時間【に】着く(DまたはB) |×横浜まで一時間【助詞なし】着く(DまたはB) 実際は(次に挙げます)そういうことでもなさそうです^^; |○本を一時間【で】読んだ。(DまたはB) |×本を一時間【に】読んだ。(DまたはB) |○本を一時間【助詞なし】読んだ。(DまたはB) ここでは【助詞なし】が使えるわけですが もしかしたら「“終了”する動詞」の中でも特に「“完全に”完了を意味する(~し終えた)」というニュアンスの動詞の場合に、【助詞なし】は使えないとなるのではないでしょうか。 (そのような気がしますが、しかしここは参考意見としてください^^;) ・読んだ=読む行為をした。○【助詞なし】 (厳密には、「読む行為を終えた」の意味にも該当しますが) ・読み終えた=読む行為を終えた。×【助詞なし】 ・見た=見る行為をした。○【助詞なし】 ・話した=話す行為をした。○【助詞なし】 ・考えた=考える行為をした。○【助詞なし】 行為…続く可能性がない ×「本を一時間【助詞なし】‘読み終えた’」 ×「一時間【助詞なし】着く(着いた)」 ×「一時間【助詞なし】完成する(した)」 ×「四年【助詞なし】卒業する(した)」 行為…続く可能性がある ○「一時間【助詞なし】見た」 ○「一時間【助詞なし】話した」 ○「一時間【助詞なし】考えた」 それで上記「本を~」のニュアンスは次のようになります。 |・本を一時間【で】読んだ…本を必ず読み終えている |・本を一時間【助詞なし】読んだ…本を読み終えていない 【で】は強い「完了」の意識が伴うとなります。 この場合は「時間の幅」を伴うとなりますが、これは時と場合によるようです。
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こんにちは。 かなり長くなりますがお許しください^^; 5分割になります。 今回のお話に関しましては、私もつい最近調べたばかりで確たる理解になっていないものですから、一つずつ確認する意味で記述してみます。 まず「時をあらわす名詞」につく場合の基準を挙げてみます。 |(A)“「に」がつく”のは、「…年」「…月…日」「…曜日」「…時…分」などのようにいつであるかがはっきりと定まっている、特定の一時点をあらわす名詞の場合。 | |(B)「今日」「明日」「昨日」「今朝」「今晩」「昨夜」「来週」「先月」「去年」「現在」「将来」「最近」などのように、話している時を基準としていつであるかが定まり、時間的にも幅のあるような名詞の場合には“「に」をつけない”でいう。「明日来ます」「今朝雨が降った」 | |(C)「昼」「深夜」「明け方」「暮れ」「…頃」「…前」、あるいは季節などのように、いつ頃からいつ頃までを指すのかが必ずしもはっきりしないような名詞では、「に」を“つけてもつけなくても”言うことができる。 |■動作・状態の“始まる”(行われる)時をあらわす。 | |×3時【で】駅で待ち合わせた。(上記A) |○3時【に】駅で待ち合わせた。(A) |×3時【助詞なし】駅で待ち合わせた。(A) | |×あの店は今日【で】オープンする。(B) |(※実際には使われているように思いますが、取りあえず辞書の記述に基づいてみます) |×あの店は今日【に】オープンする。(B) |○あの店は今日【助詞なし】オープンする。(B) | |×3年後【で】竣工の予定。(C) |○3年後【に】竣工の予定。(C) |○3年後【助詞なし】竣工の予定。(C) |■動作・状態の“終わる”時をあらわす。 | |○店は七時【で】閉めます。(A) |○店は七時【に】閉めます。(A) |×店は七時【助詞なし】閉めます。(A) | |○試験は明日【で】終了する。(B) |×試験は明日【に】終了する。(B) |○試験は明日【助詞なし】終了する。(B) | |○模型は昼頃【で】完成する。(C) |○模型は昼頃【に】完成する。(C) |○模型は昼頃【助詞なし】完成する。(C) *これらから、【で】の場合は「時」を表す名詞について「動作・状態の“始まる”(行われる)時を表せない」となりそうです。辞書の記述に従えば「終了/継続」だけとなりそうです。 二例目でいえば ・あの店は今日【で】“閉店する”。(B) とはいえます。 *(B)に該当する場合は、「始まる/終わる」にかかわらず【に】は使えない。 *【助詞なし】は(B)か(C)の場合に使える。また他の場合であっても「継続するニュアンスの場合」には使える場合がある(下記)。ということでしょうか。これに関しては定かではないですが、おそらくそうではないかと思います。 ここまでは、今回のご質問には直接関係なかったですが、これを踏まえた上で順に関連項目を見ていきます。 #1
- boko10cho
- ベストアンサー率55% (64/116)
「で」は、「に」に比べてある程度時間的あるいは空間的な範囲をもつ場合に使い、「に」は 時間的あるいは空間的なある一点を指す場合に使うという違いがあります。 つまり(ア)は帰り道を過去における一定範囲の時間もしくは空間として、(イ)は帰り道を過去の ある一点として捉えているという違いです。 (ウ)の場合、帰り道に対して、一点か範囲かという話者の捉え方は示されていません。 これらの表現が自然かどうかは、話すときの状況、心情などによるものだろうと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。 > (ア)は帰り道を過去における一定範囲の時間もしくは空間として、(イ)は帰り道を過去の ある一点として捉えているという違いです。 :質問文の例の場合、私は逆に捉えてしまいます。 おそらくですが、「ずっと」という継続的要素を持った副詞が挿入されているからなのかもしれませんね。 #2さんへのお礼の中で私の解釈をまとめてみたのですが、boko10cho さんのご見解と不整合の生じる箇所がありましたら、ご指摘いただけると有難く思います。
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- ベストアンサー率74% (169/226)
こんばんは。 > (ア)人はなぜ変わるものなのかと帰り道でずっと考えていた。 > (イ)人はなぜ変わるものなのかと帰り道にずっと考えていた。 > (ウ)帰り道、人はなぜ変わるものなのかとずっと考えていた。 > > この3文を自然な表現の順に並べるとすればどうなるでしょうか。 自然と感じる順に並べると、No.1様と同じように(ウ)「助詞なし」⇒(ア)「で」⇒(イ)「に」となるでしょうか。 場所や時を示すには「に」も使えますが、次の例のように、「に」は「存在(に関すること)の場所」、「で」は「(活動的な)物事の起こる場所」をいうからというのがその((ア)⇒(イ))理由になると思います。 「銀座【で】会う」 「銀座【に】在る」 次は一応どちらでも使用できますが、「住む」が「暮らす」よりも“静的”な意味の表現であるため、以下のとおりが自然な表現となるようです。 「田舎【で】暮らす」 「田舎【に】住む」 『岩波国語辞典』 おそらく、「考える」または「ずっと考えていた=考え続けた」は“動的”な動詞であるから、(ア)「で」の方が自然だという感じを受けるのだと思います。 ------------------ *「で」「に」は具体的あるいは抽象的な場所を表す名詞(もしくは名詞句)につく。これらは結びつく動詞の種類や性質によって意味に違いがある。 *「で」は動作・出来事の起こる場所を表す。動作を表す動詞にはほとんど付くことができる。 *「に」はものの存在する場所を表す。「に」と結びつく動詞は、「ある」「いる」「住む」「勤める」「座る」「立つ」「止まる」「泊まる」などがある。 『小学館類語例解辞典』 ------------------ 「帰り道【助詞なし】」 これは「場所」を表す「道」となりますが、「帰り」+「ずっと考えていた」という表現もありますので「動作・状態の継続する時間・期間を表す=【助詞なし】『小学館類語例解辞典』」となるのだと思います。 言い換えれば、“帰り道を歩く間(長くなりましたが^^;)”ずっと考えていたということになり、また「で」「に」はどちらも時間の点を表す表現であることから「助詞なし」が最も適しているとなるのではないでしょうか。 専門家ではないですが^^;、おそらくそういうことだろうと思います。
お礼
どうも、こんばんは。 ご回答ありがとうございました。 >「に」は「存在(に関すること)の場所」、 「で」は「(活動的な)物事の起こる場所」 :というご説明が参考になりました。 また、 >また「で」「に」はどちらも時間の点を表す表現であることから「助詞なし」が最も適しているとなるのではないでしょうか。 :というご見解も腑に落ちました。 鋭いご指摘と感服いたします。 「時間の点を表す表現」に関してですが、 「で」を点として、「に」を線と捉えることもできそうですね。 そうすると、おっしゃるように、 「で」の動作性、「に」の存在性というご見解と照合させることができるようにも思われます。 「田舎【で】暮らす」 「田舎【に】住む」 の用例もわかりやすかったです。 総合しますと、 A.「点ー動作性ー動的ー短い瞬間的時間の想定」 B.「線ー存在性ー静的ー長い継続的時間の想定」 ということになりそうですが、このように考えて差し支えないでしょうか。 これに関連してですが、 「ずっと考えていた=考え続けた」の場合、 「考える」という動作性に着目すると A (で)で、 「ずっと / 続けた」という継続性に着目すると B(に) 。 という適用も可能かな、という気もします。 実は、 「帰り道で、ふと【考えた】」といったような瞬間的動作の典型と比較した場合、 「ずっと考えていた=考え続けていた」は、どちらかと言えば「帰り道に」のほうがしっくりくるのではないか、と考えていました。 しかし、ご見解を伺って、その作者の意図次第、ということになるような気もしてきました。
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お礼
(補足欄からの続きです) >> 【で】動作がその時間・期間で完了する場合には「で」をつけて表す。『小学館類語例解辞典』 >いずれにしましても【に】の場合には、【帰る間】の多くを使ったというような含みが感じられるように思います。 >一方の【で】には、そこまでの感じがいたしません。 これには【で】の「完了」を強く意識させる特性が関係しているのでしょうか。(#11) :同感できるご見解です。 「で」に完了の要素があるとすれば、 (ア)人はなぜ変わるものなのかと帰り道でずっと考えていた。 の場合、 「帰り道」が時であっても場所であっても、 「立ち止まってずっと考えていた」 という印象を与えるのかもしれません。 これが違和感の理由かもしれませんね。 「に」の場合は、#7で教えていただいたように、 「帰る道」が「帰る間」という「時」の要素を持った言葉に置き換えが可能で、且つ、「時点を問題にする(#6)」要素だけで、(「で」のように)完了の要素を伴わないため、「帰る間じゅう考え続けていた」という本質的な文意とも矛盾しない。 ということになるのかもしれません。 辞典や辞書に基づいた詳細なご見解をお示しいただき大変参考になりました。 大変なお時間を割いていただきましたことに対しても、厚くお礼申し上げます。
補足
度々の詳細なるご回答をいただき誠にありがとうございます。 私のような素人には、お示しいただいた専門性の高いご見解が大変役に立ちます。 素人の悲しさで、すぐに全てを理解することは難しいのですが、この質疑をお気に入りに入れ、折に触れじっくりと拝見させていただく所存です。 とりあえず印象に残った点について若干感想を述べさせていただきます。 まず、 >話している時を基準としていつであるかが定まり、時間的にも幅のあるような名詞の場合には“「に」をつけない”でいう。「明日来ます」「今朝雨が降った」(#4) :という、基本的に「助詞なし」が継続表現に適していることの解説が大変参考になりました。 >継続する場合は、まずは【助詞なし】ということになるようです。(#5) :ということですね。 >(A)“「に」がつく”のは、「…年」「…月…日」「…曜日」「…時…分」などのようにいつであるかがはっきりと定まっている、特定の一時点をあらわす名詞の場合。(#4) :で、「に」の基本を改めて確認させていただきました。 これは基本として大事なことですね。 >(助詞なしの場合、)「帰り道」がしっくりくることから、今度は逆に、読み手は「帰り道」から「時」を感じているといえるのだと思います。(#8) :とおっしゃるように、私としても、この例文の場合「帰り道」を「場所」と想定するのは適切ではないように思っています。 「レストランで考えていた」などの場合と一緒にはならない、という感じです。 >そうした(「時」を意識しようとした)場合に、「で」の文がややおかしくなるのに比べ、「に」の方は十分置き換える(「帰り道」を「時」を表す語として想定する)ことができます。(#8)(一部勝手に注釈してすみません) :ということですね。 (お礼欄へ続きます)