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「には」と「では」の違い

日本に住んで3年位の留学生(母語は中国語で、日本語での日常会話は支障なく話せるレベル)に質問されました。 「には」と「では」の使い分けの方法を教えて欲しいそうなのです。 例:彼女には分からない。or彼女には語学の才能がある。etc   彼女では分からない。or日本では○○という行事が行われているetc 何となく「には」「では」がつくと、強調の意味がつくという事は分かっているそうなのです。 が、どういった時に「には」で、どういった時に「では」を使えば分からないそうです。 お恥ずかしながらきちんと答えてあげられなかったので、海外の方にも分かるような分かりやすい説明を考えて頂ける方を募集しております。 (つまり~助詞だからとかいう説明では、相手は理解できないと思うので…) 母語だからこそ何も考えずに感覚で喋っているので、いざ説明しろと言われると本当に困ってしまうものですね…。 どなたかご回答、よろしくお願い致します。

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  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.2

「は」の本質的用法は、 「あるものを取り立てて提示することによって、焦点を当てたり強調したりする」ことだろうと思います。 そこで、「なぜ(取り立てて)強調するのか」という点について考えてみるのが有効なのではないかという気がします。 つまり、「取り立てて強調するには、それだけの理由(無意識的な意図)がある」ということです。 逆に言うと、そのような時に「は」を使う、ということです。 このような「は」の用法を踏まえた上で、 「発語する際の意図」に留意するのが、あくまでひとつの切り口としてですが、有効ではないかと思います。 1、「彼女」「わからない」という要素の場合。 「彼女に関して述べてみるならば」と、 彼女を主題(話題)として提示したい意図の場合は、 「彼女はわからない」(ア) となるでしょう。 (ア)に、 「彼女という人(場所)においては」という意図を加えたい場合は、 「彼女には」 となる。 「場所」ですから、彼女に対する単なる形容ではなく、「ある無し」という要素が絡んできます。 「彼女は美しい」と 「彼女には美しさがある」 の違いです。 (ア)に、 「彼女という人材(手段)」という意図を加えたい場合は、 「彼女では」 となる。 「彼女に聞いてみろ」に対して 「彼女はわからない」 でも間違いではありませんが、 「彼女ではわからない」 とすることで、彼女以外の手段を暗黙的に求める意図を表明することが可能になります。 可能になるだけではなく、こういったシチュエーション(「彼女に聞いてみろ」と問われるような場合)においては、そのような意図を込めて返答しようと、通常はするものである。 という点が肝要なのでしょう。 2、「彼女」「語学の才能がある」という要素の場合。 「彼女に関して述べてみるならば」と、 彼女を主題(話題)として提示したい意図の場合は、 「彼女は語学の才能がある」(イ) となるでしょう。 (イ)に、 「彼女という人(場所)においては」という意図を加えたい場合は、 「彼女には」 となる。 1と違うのは、 (イ)に、 「彼女という人材(手段)」という意図を加えたい場合が無いということです。 「彼女では語学の才能がある」 という表現ができないのは、 「彼女という手段」と「語学の才能がある」という述語に全く関連性が無いからです。 「彼女という人材(手段)」という意図を加えたい、と思いさえしなければ、「彼女では」という表現を使うことにはならないわけです。 「発語する際の意図」に留意するのが有意義ではないだろうか、と最初のほうで述べたのは、たとえば、こういった場合です。 3、「日本」「○○という行事が行われている」という要素の場合。 「行なわれている」という述語ですから、基本形は、 「日本で○○という行事が行われている」(ウ) ということになると思います。 外国の方もこちらを先に理解されると思います。 『「日本(で)」という場所』を取り立てて強調したい場合には、 「日本では」となります。 ここで、 『どういう心境の場合に「取り立てて強調したいのか」』という、 「発語する際の意図」がここでも重要になります。 「他の国ではどうか知らないが」 あるいは、 「他の国は別として日本では」 といったような意図が(ネイティブの場合は)無意識的に存在するわけです。 因みに、 (ウ)に、 「日本という場所においては」という意図を加えたい場合は、 場所なので「ある無し」の要素が対象になりますから、 「日本には○○という行事がある」 となります。 外国の方の場合、以上のように、 意図の有無に留意していただくことによって、助詞の使い分けの手助けになればいいが、という気はします。 しかし、なにしろ素人の感覚的な投稿ですので、かえってわかりづらくなっているかもしれません。 あくまで、ご参考の一端として。  

meshiuma
質問者

お礼

普段何気なく感覚で選択している助詞には、こういう意味があったのですね。 何となくの感覚を文章で説明して頂き、大変参考になりました。 特に同じ意味でも、文章を変えればどちらでも表現できるものの場合の説明が思い浮かばなかったので、そちらの意図の違いにも気をつけて説明していきたいです。 あとは自分なりに噛み砕いて、分かりやすく説明できればなと思います。 ご回答頂きまして、ありがとうございました!

その他の回答 (2)

回答No.3

過去に同様の質問がありました。状態を表わす動詞と動作を表わす動詞で使い分けるそうです。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3839726.html 彼女には分からない。/彼女では分からない。 のように、誰々には/では+否定的な言葉の場合は、ニュアンスの違いが微妙ですね。「彼女には」は普通の言い方ですが、「彼女では」になると、彼女を手段扱いしているところから、上から見ている感じとか、別の人だったらできる、みたいなニュアンスを感じます。

meshiuma
質問者

お礼

一度検索したつもりだったのですが、同じ質問をしてしまい申し訳ありませんでした!! 状態と動作だったんですね、理解はしてくれても咄嗟の時にどちらか選択できないといけませんから、この説明はとっても分かりやすいものだと思います。 でも微妙なニュアンスまでは分からないと思うので、皆さんのご回答と合わせて頑張って説明しようと思います。 ご回答ありがとうございました!!

  • sanori
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回答No.1

こんばんは。 「は」は強調の意味があるというのは、そのとおりですね。 A 彼女に(は)××が分からない。 B 彼女に(は)語学の才能がある。 C 彼女で(は)××が分からない。 D 日本で(は)○○という行事が行われている。 Aは、「彼女は××をわかることができない人だ。」という意味です。 Bは、「語学の才能がある人がいて、それは彼女だ。」という意味です。 Cは、「‘彼女’という名の道具・手段を使っても、(私達には)××の情報や見識を得ることができない。」という意味です。 Dは、「○○という行事が行われていて、それは日本で行われている。」 という意味です。 Aの「に(は)」は、対象を表します。 Bの「に(は)」は、語学の才能がある人(場所)を表します。 Cの「で(は)」は、道具・手段を表します。 Dの「で(は)」は、場所を表します。 BとDは、どちらも「場所」ですが、 Bの文では末尾が「ある」になっていますので、「で(は)」は適しません。 Dの文では末尾が「行われている」という「ある」や「ない」ではない動詞が来ていますので、「に(は)」は適しません。 × 彼女で(は)語学の才能がある。 × 日本に(は)○○という行事が行われている。 ご参考になりましたら幸いです。

meshiuma
質問者

お礼

素早いご回答ありがとうございます! 皆様のご回答を自分なりに噛み砕いて説明しようと悩んでいたらお礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。 なるほど、「は」を隠すだけで、大分分かりやすくなった気がします! 例文をいくつか作って、括弧で「は」を隠して何回か練習して貰おうかなと思いました。 本当にありがとうございました。

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