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「エホバ」という呼称(日本における)の起源について
現在、「文語訳」聖書を読んでいるのですが、神の名が「エホバ」となっています(旧約)。また昔の日本人クリスチャン(内村鑑三とか)も神をエホバと呼んでいます。この「エホバ」という呼称が歴史的に見て間違った呼称(YHWHの誤読)であるのは知っておりますが、 「どのような経緯で「エホバ」という呼称が、”日本において”使われるようになったのか?」 を知りたいです。スペイン語やオランダ語の翻訳からなどでしょうか?碩学の方お教えください。
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現在、便宜的に Yahweh(Yahveh) と呼ばれているものは、19世紀以前の ヨーロッパではどこでも、Jehovah、またはそれと同等の語(例えば西語の Jehova) で読まれていました。そもそも、Yahweh という言葉自体が学術界に出てきたのが、 聖書学・言語学・史学・文献学等が飛躍的に発展した19世紀も後半の話ですから。 まして一般人に浸透するのは、ずっと後の話です。 聖書の翻訳は、何もヘブライ語やギリシア語原典のみを見て約すわけではなく、 現在でさえ、同時に英語やドイツ語等を参照しながら、約すわけですよね。 (というか、これらの原典自体が、欧米で出版されたものですから。 新共同訳の定本はドイツで刊行されたものだったはず)。 文語訳も外国人主導で、欽定訳などを参照しながら、約されました。 文語訳の旧約の翻訳作業は1878年に開始されたわけですが、 Yahweh という言葉が漸く学術界に出始めた頃で、まだまだ聖書学者の間でも 聞き慣れないもので、ごく一部の間でしか使われていなかったと思います。 西欧諸国で普通に Jehovah という言い習わされてきた呼称が、 当時の日本でも西洋に倣ってそのまま用いられたのは、当然のことでしょう。
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- ticky
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参考になるかどうかわかりませんが、 私が聞いた話では、 そもそも、ヘブライ語では、子音しか表記しない。 いまは、「ヤハウェ」「ヤーウェ」と呼びならわすけれども、時代によって違ったりした。 ・・・ということです。 つまり、同じ単語でも、母音が異なることがあるということですが、この真偽は定かではありません。 また、英語以外の言葉では、YをJと表記しても、発音は変わらなかったり、英語のWの発音とVの発音とが逆転していたりしまして、「ヤハウェ」と「イェホヴァ」は同一の語源を持つだろうとは容易に予測されます。
お礼
ご返事ありがとうございます。私も始め「ヤハウェ」と「イェホヴァ」は同一の語源かと考えていましたが、別物のようなのです。しかしこの”名称問題”も興味深い事柄ですよね(笑)
お礼
早速のご返事ありがとうございます!!わかり易いご説明で、とても参考になりました。明治時代の頃などは、まだJehovahと呼称されていたのですね。謝々!