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日本語の詩が「歌」と呼ばれるのは?
素人の質問ですみませんが、日本では昔から詩のことを「歌」とも言いますが、これは百人一首のように節をつけて歌うように朗読したためでしょうか。(ちなみに英語で「歌」といばソング(song)にしかなりませんし、英語の詩の朗読に節をつけるという習慣も全くありません。)
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質問者が選んだベストアンサー
だいたい質問者の想像のとおりではないかと思います。 古い日本の「歌」については、奈良時代の「記紀歌謡」や『万葉集』ぐらいしか一般には知られていないと思いますが、いろいろな形式の「歌」が節を付けて歌われており、「詩」と区別はなかったと想像されます。 なお、和歌が「五七五七七」の形式にだんだん収斂していったのは、 唐代の中国で近体詩の決まりがだんだん整備されていった時期に、 日本が大きな影響を受けたということが関係していると思われますが、 中国の詩も日本の詩も節を付けて朗詠されるものであったことは変わりないと思います。 節を付けずに音読したり、声にも出さず音読したりするのは、 近代になって印刷物が普及し、黙読の習慣ができてからと思われます。 ちなみに、物語などの散文の作品も昔は音読されるのが普通だったようですし、平家物語が平曲と呼ばれ、琵琶法師が歌うものであったことは有名な事実です。 また、近代日本でも、黙読の習慣を持たず、新聞でも何でも不思議な節を付けて音読する人が一定数いたという話を聞いたことがあります。 西洋でも吟遊詩人と言われる人がいたようで、wikipediaを参照すると、つぎのURLのような解説があるようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9F%E9%81%8A%E8%A9%A9%E4%BA%BA >英語の詩の朗読に節をつけるという習慣も全くありません。 というのは、間違いではないかもしれませんが、 歴史的に見れば、近代以降のごく新しい習慣かもしれません。
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- cyototu
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貴方の質問は、何か発想が逆転しているようです。そもそも「詩」とは中国から入って来た外来語で、日本にはそんな物は在りませんでした。丁度今の人達がやたらにカタカナやアルファベットを使って外国かぶれの教養を見せたがるように、奈良時代や平安時代の貴族ボーイどもが、外国の「詩」を真似して、誰が一番外国かぶれをしているかどうかを競い合いました。それが「詩」です。その外来ものが入ってくる以前は日本には「うた」(中国語を当てると「歌」と書く)だけでした。 ですから、在りうべき質問は「日本には『うた』と言う日本語があり、芸術が在るのに、なぜそれを『詩』と呼んだり呼ばなかったりすのですか」です。 その答えは、「選挙公約をマニフェストと呼ぶのと同じ心理」です。
お礼
素人の質問で申し訳ありません。(^^;) 大変よく分かりました。有難うございました。
日本の韻文には、詩と和歌(短歌)と俳句があります。 いわゆる詩は、日本では明治時代以後の文学だと思います。 それ以前は、日本の韻文は和歌と俳句でした。 歌というのは和歌のことです。57577というやつ。 俳句のことは歌とは言いません。また、明治以降の詩のことも歌とはいいません(歌詞は言うかもしれませんが)。 英語の詩は、強い音と弱い音のリズムでできています。そして、正統的な詩は、このリズムの数が決まっています。代表的なのは、弱・強・弱・強・弱・強・弱・強・弱・強と、弱と強が順番に5つずつ並ぶものです。これを発音すると、ちょうど日本の和歌や短歌のような節をつけて歌うようなリズムが生まれます。 つまり、英語の詩も、歌なのです。実際、英語の詩のことを歌ということもあります。 つまり、本来、詩は歌なのです。それは日本でも外国でも同じです。ただ、日本では、歌というと、和歌や短歌をさします。
お礼
基本的なことを分かりやすい解説をして頂き有難うございました。御礼申し上げます。
お礼
歴史的な流れから大変分かりやすく解説をして頂き、有難うございます。御礼申し上げます。