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百人一首の中の持統天皇の歌について
百人一首に「春すぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」という持統天皇の歌がありますが、私は昔この歌を「春すぎて夏来たるらし白妙のころも干すてふ天の香具山」と習ったような気がします。 今はどこを見ても「来にけらし」と表記されてるんですが、「来たるらし」と聞いた覚えがあるんです。 ただの思い違いでしょうか?
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まず決して思い違いではありません。 「なつきにけらし」(旧訓) 「なつぞきぬらし」(古写本)とあったのを、契沖が、 「なつきたるらし」と詠んだものです。 第4句の 「ころもほすてふ」も 「ころもさらせり」(旧訓) 「ころもほしたり」「ころもほしたる」 などがあるようです。
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- beat118
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万葉集の和歌は、もともと万葉がなで書かれていました。 万葉がなとは、漢字だけで言葉の音を記録したものです。 漢字の発音をかなの代わりに使ったものですから、ご指摘の歌の場合、後世の人の読み方によって「キタルラシ」とも「キニケラシ」とも読める書き方だったのです。 つまり二つの説があるということです。
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ありがとうございます。 万葉仮名楽しいですよね。 どんな漢字が当てはめられているのか楽しんで読んでます。 今度万葉仮名で書かれたこの歌を見てみようと思います。
「どの本で」という具体的な根拠は明示できませんが、 私も何かの解説で見た記憶があります。 古典文学では、珍しいことではないと思います。 「平家物語」の有名な冒頭の節でも、底本によって、「猛き人」だったり、「猛き者」だったり、細かな箇所はまちまちです。 F.ショパンのピアノ曲でも、異譜のある曲がいくつかあったと記憶しています。 ↑ 話がちょっとズレてるかも・・・。(汗
お礼
ありがとうございます。 ショパンですか。 音楽でもそういうことがあるんですね。
- fine_day
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「万葉集」では『夏来るらし』、「百人一首」では『夏来にけらし』として収録されているようです。 よって、思い違いではありませんよ。
お礼
ありがとうございます。 そうなんですかー。 これもやっぱり定家が意図的に変えたとかなんでしょうかね。 すっきりしました。
お礼
ありがとうございます。 へえ~こんなにいろいろあるんですね。 学校でこの歌を習ったときは百人一首の中の歌として習ったので他にもいろいろあるなんて知りませんでした。 学校でもこういうことを教えてほしかったなあ。