文学的には、一度、星新一のマイ国家を読んでみることをお勧めします。
さて、その国が「国であるか」は、領土、人民、法律等は一切関係ありません。その国を国家として認める国がいくつあるか、承認国の数で決まります。
日本は、ある国にとっては未だに国ではなく、地域に過ぎません。
北朝鮮や台湾を国家として認めていない国もまだまだあります。
かつては、ビシーフランスに対しての亡命政府、マルタ騎士団やPLOなど、領土を持たない国家は、現在もありますし、歴史上にも多くあります。
マルタ騎士団の例では、90か国以上が国家として外交関係を結んでいますが、日本は国として承認していません。
もう少し話をややこしくしてみましょう。
かつてあった、ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)は、国連に参加している一国家でしたが、同時に、ソ連の参加国であるロシア共和国なども国連に国家として加盟していました。
このような国は、アメリカを含めて多数あります。同じような連邦でもイギリス連邦は、連邦としては国連には参加していませんが、連邦内での選挙などが行われています。カナダ、オーストラリアの国家元首が誰か、ご存じでしょうか?
国家の体を整えるのに一番必要なのは、自身を国と認めてくれる友好国の数です。戦後日本を、まだアメリカの占領下でも、憲法第9条を気に入られて、世界の果てから独立国として承認してくれた国があります。
こういうところを大切にしていきたいと思いませんか?
お礼
ご回答ありがとうございます。 大変興味深い内容です。 承認する友好国の数(外交能力が必要との考えをさらに洗練されたものだと感じました。) そうすると世界が一つの国で統一された際には国は消えてしまうのでしょうか? ちなみに質問でシーランドを引き合いに出したのは何となくであって、別にシーランドを国として認めるべきということを主張したいわけではありません。 私は世界の人々の風俗に興味があり、恥ずかしながら現実世界での風俗を基にファンタジー世界的な国家運営や、外交等を妄想して紙に記すのが趣味でありまして・・・その延長で今回のような質問をさせていただいたのです。 さらに具体的な妄想をすることができそうでわくわくしています。