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ギリシャ神話のティーターンの語源は?
こんにちは。ギリシャ神話のティーターン神族の語源を調べているのですがわからなくて困っています。 巨神族という日本語訳も見つけたので、ギリシャ語で巨大のことをティーターンと言うのかな?とも思うのですが、そこのところがどこにも書いてありません。 どなたかご存知の方がいれば教えてください。よろしくお願いします。
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いろいろ手元の本を探してみたのですが、ティタンの語源を説明している本はなぜかほとんどありませんでした。古典ギリシア語からは解釈不能なのかもしれません。 古代人の語源解釈はあまりあてにならないらしいので、ヘシオドスの解釈もどこまで的を射ているかはわかりかねます。 古典ギリシア語には語源のよくわからない言葉が多いらしく、マーティン・バナールという研究者は語源のさかのぼれないギリシア語の語源を研究書『黒いアテナ』の中でしばしばセム系の言語に求めています。そしてティトノス(女神エオスの愛人でメムノンの父)の語源について考察した部分で、ティトノスの語源をセム語の tit (泥)+種族を表す接尾辞 -n とし、「泥人間」「埋葬された死者」というふうに解釈したのちに、ティタンや、ティテュオスも同じだと述べています(邦訳、藤原書店刊の上、P.442)。 ちなみに tit の t は、t の下に . がついている変なアルファベットのやつです。この解釈もどこまで当たっているのかは判断ができません(苦笑)。
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- poccuru5
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ヘシオドスの神話『神統記』の語源説明的な一節によると、 ウラノスは自分の子供たちを罵ってティタンと呼んだと述べ、ティタンが、 手を伸ばして(ティタイノ)大それたことをしたが…(209行) と言っています。 ヘシオドスは、どうもこの「手を伸ばして(ティタイノ)」という語が語源だと考えていたようです。
お礼
回答ありがとうございます。 私はすぐに回答がくるだろうと簡単に思っていたのですが、poccuru5様の回答の「手を伸ばして」というのも予想外でした。 少なからずきっと巨大な、とか大きい、という意味の形容詞を名詞にしたものがティーターンだという風に思っていたんですが、驚きました。 昔の人も語源を考えていたわけですね。 手を伸ばすがティタンの語源とは、なんだか余計に繋がりがよくわからなくなったような気もします。 それが語源になるということは、手を伸ばすというのがよほど印象的な行為だったのか、重要な意味でもあったのか・・・。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ありません。 目から鱗です。非常に詳しい解説ありがとうございます。著者や本の出典まで書いていただいて恐縮です。 poccuru5さんは専門の方でしょうか。私も将来こういう研究に携わりたいです。 こういう語源を探るというのはなんとも魅力的ですね。ありがとうございました。