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電子親和力とイオン化エネルギー
Na(気) = Na+(気) + e- -496kJ Cl(気) + e- = Cl-(気) + 349kJ という熱化学方程式がありますが、 349kJというのはClの電子親和力のことで、 496kJはNaのイオン化エネルギーですよね。 Clは陰イオンになりやすい→電子親和力が負 なら、Naは陽イオンになりやすい→イオン化エネルギーが負 という風になってもよいと思うんですが… 何で負のイオン化エネルギーというものはないんでしょうか? ひょっとしたらすごい変な事言ってるかもしれませんが…
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電子が原子の中に存在するのは 原子核と電子の間には電気的な引力が働いているからです。 原子核の正電荷が10+であれば電子10個にしか引力が働かないのではありません。 電子の数を11個にしても12個にしても引力は働きます。 したがって電子を引き離す時はいつも余分なエネルギーが必要ですが電子の数を増やす時はエネルギーが余ってくるのです。 イオンになりやすいという表現は他の元素と比べての話です。 イオンになる時に必要なエネルギーはということだけではありません。イオンになったあとそのイオンがどういう環境に置かれているかも関係してきます。水が近くにいて取り囲んでいるのか、反対電荷のイオンが近くにいるのか、・・・によって変わってきます。そういう相手がいなければNaはNaのままです。Naの単体は固体です。陽イオンになりやすいから勝手にイオンに変わってしまうというのであればNaは存在できません。相手があって初めてNaもイオンに変わることが出来るのです。
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- Tacosan
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あれ? ちょっと確認してみたんだけど, Cl の電子親和力は正ですよね? で, もともと「閉殻構造」をとっている原子に「むりやり電子を押し付ける」ためにはエネルギーが必要であり, これを反映して He や Ne などの希ガスの電子親和力が負となります. だいたい 2族と 18族の元素で電子親和力が負となり, また 15族で落ち込むために窒素の電子親和力も負となっています.
お礼
すいません。正負逆に考えてました。
>Naは陽イオンになりやすい→イオン化エネルギーが負 にはなりません。 参考にNaの第二イオン化エネルギーは莫大で4,560kJ/molです。 一方塩素のイオン化エネルギーは1,256kJ/molになります。 wiki、↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8C%96%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC 英文wiki、↓ http://en.wikipedia.org/wiki/Ionization_energy
補足
では何で電子親和力は負になることがあるのでしょう?
お礼
なるほど、そういう訳ですか。 やっと理解できました。