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Ag2Oを用いるアルキル化について
アルコールR1OHをR2-X(X=ハロゲン)でアルキル化してエーテルR1-O-R2を作る際、Ag2Oを加えるとよいと文献に載っていました。この反応でのAg2Oの役割と反応機構はどうなっているのでしょうか?
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SN2反応がらみででてくるWalden反転についてご存知ですか?(参考URL) ここで使われているのが、Ag2O + H2Oです。これによってClがOHで置換されます。アルコールと言うのは化学的には水の親戚のようなものなので、これをアルコール中で行えばエーテルが生じると言うのは当然ともいえます。なので、ご質問の反応はWalden反転におけるR-Cl→R-OHと同様の機構で進んでいると考えるのが妥当だと思います。 それで、Walden反転におけるR-Cl→R-OHについては『In this reaction the silver oxide in the first step acts as a hydroxide donor and silver does not play an actual role. 』と書かれています。だとすれば、R1OHからアルコキシドを発生させる役割を持っている、すなわち塩基として作用していると言う解釈になります。 しかし、その一方でAgが炭素ーハロゲン結合を活性化すると言うのも古くからいわれていることであり、それが全く関係しないとは考えにくいです。まあ、そうは言いながらもAgClなどの溶解度が低いために、反応で生じたCl-による求核置換(すなわち逆反応)を押さえる効果が関係しているのかもしれません。 以上、まとまりのない記述ですが参考になれば幸いです。
Ag2Oは非常に良い塩基です。またハロゲンとの親和性も高いので、 R2-X + Ag2O (s)→ R2-OAg + AgX(s) R2-OAg + R1-OH → R1-O-R2 + HOAg(s) でも良いし先にアルコールと反応しても良いと思います。 詳細な検討はされていないのではないかと思います。 それは液-固反応だからです。
お礼
ご丁寧にありがとうございました。ラジカル反応と勘違いしてましたので、助かりました。
お礼
丁寧に教えて頂きありがとうございました。教えて頂いたURLも熟読してみたいと思います。