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「~に」と「~によって」の違い
日本語についての質問です。 ・私は彼に笑われる ・私は彼によって笑われる 上は成り立っていますが下は成り立っているとは言い難いです。 また逆のパターンもあれば、両方使えるパターンもあります。 これらの違いはなんなんでしょう? 些細なことからでもお気づきの点がありましたらご回答お待ちしています。
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「よって」がつくと強意になるのではないですか。 >私は彼によって笑われる に違和感があるのは,とくに意味を強めなくてもいい場合だからだと思います。しかし,「敗者は勝者によって笑われる」というときは,意味を強めても違和感はありません。 「私は彼に殺される」 「私は彼によって殺される」 この場合は,どちらもありうると思います。上は単に事実を述べただけです。しかし,下の文はなんだか「予言」のように聞こえ,「事故や病気で死ぬのではなく,殺人として彼の手にかかって死ぬ」ようなニュアンスになろうかと思います。
- sanori
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こんにちは。 >>>上は成り立っていますが下は成り立っているとは言い難いです。 英語の受動態を初めて習うとき、 主語 be動詞 動詞の過去分詞 by 誰それ を 「主語は誰それによって動詞される/た」 と訳しますよね。 ここで、「by 誰それ」の「誰それ」は、手段です。 つまり、 「誰それという手段によって、主語は動詞される/た」 ということです。 しかし、通常の日本語では、 「誰それが主語を動詞する/した」あるいは「主語は誰それに動詞される/た」 と言いますね。 ですから、「by 誰それ」を一緒くたに「誰それによって」と訳すことには、最初から若干の無理があります。 >>>また逆のパターンもあれば、両方使えるパターンもあります。 そうですね。 「彼が描いた絵」「彼によって描かれた絵」「この絵は彼によって描かれた」とは言いますが、 「彼に描かれた絵」「この絵は彼に描かれた」とは言いません。 こうして見ると、 「私は彼に笑われた」「彼女は父親に叱られた」「人々は長年、過酷な気候に悩まされた」 のように、動詞の対象(意味上の目的語)が人である場合は、「○○に」が適切、 「この絵は彼によって描かれた」「この小説は綿矢りさによって書かれた」「町はテロリストによって破壊された」 のように、動詞の対象(意味上の目的語)が人以外の場合は、「○○によって」が適切、 という法則がありそうな感じがします。 (なお、動植物や架空のキャラクターも広義の「人」として考えてよい場合もあります。) ご参考になりましたら幸いです。