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酢酸ビニルの乳化重合について。
乳化剤、重合開始剤を水にいれて溶解し、そこに酢酸ビニルをいれてかきまぜます。 この時、加熱し、順調に進めば溶液が青白く見えます。 なぜ、このようになるのでしょうか? わかる方よろしくお願いします。
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- rocken
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回答No.1
重合開始剤によって酢酸ビニルが重合してポリ酢酸ビニルとなり、それが集まって粒子となり、光の屈折によって青白くみえるからです。 段階を追っていうと、まず加熱することで重合開始剤が分解して開始剤ラジカルとなります。ラジカルについては自分で調べてみて下さい。 そのラジカルが、ミセルに可溶化されている酢酸ビニルの中に飛び込み、酢酸ビニルに付加して、酢酸ビニルラジカルができます。ミセルの中で、その酢酸ビニルラジカルを起点にどんどん酢酸ビニル分子が付加していき、最終的には一本のポリマー(ポリ酢酸ビニル)ができます。ポリマーの末端のラジカルは、他の酢酸ビニル分子に移動し、そこからまた新たなポリマーが生成したりして、最終的に、ポリマーの粒子ができます。そのようなことが他のミセルのなかでも起きていて、水の中に、ポリ酢酸ビニルの粒子が分散した状態になります。その粒子の直径は、大小がありますが、だいたい0.1~1μmで、このくらいの大きさになると、水との屈折率との関係で、青白く見えます。