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回答好きな人の感受性
回答好きな人は、傾向として感受性が強いでしょうか。それとも鈍いでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
ご提示された質問に対して一番手っ取り早い回答を得る方法は、「ありがとうマスター」なる奇天烈な項目がこの「教えてgoo」にはあり、例えば5月の「ありがとうマスター」第1位のかたは、なんと >今月*****さんが回答してあげた人 :1160人 ということで、1日平均37.4件の回答をしていらっしゃる。こりゃ、間違いなく「回答好き」な人でしょう。そういった「上位」の方の回答内容を精査し「感受性が強い」か「鈍い」かを質問者さん自らが判断されればいいでしょう。できたらその貴重な調査結果をまたこの場で披瀝していただけると有難い…。 冗談はさておき、私なりのレスポンスを記しましょう。 今回のキーワードは「人間好き」「変身願望」「教化」の3つ。 まず「感受性」について。共通理解のために辞書的定義の確認( ..)φメモメモ 感受性―(既成概念にとらわれず)外界からの刺激に敏感に反応することが出来る心の働き。『新明解国語辞典 第四版』三省堂(1989.1刷)より なるへそ。質問者さんのいう「感受性が強い」とは、質問内容(刺激)に「敏感に反応する」ということですね。しかし、質問内容に「敏感に反応」しても、それが必ず「回答を書き込む」という「回答行動」を惹起するかというと、また別のファクターが必要になってきますね。 このサイトでの「回答行動」は、ご承知のように「質問欄」の下にある「この質問に回答します」をクリックし、狭苦しい回答スペースに文章を記入して「経験者」とか「自信あり」とかチェックを入れて投稿します。貴重な時間と労力を費やし得られるものはといえば質問者からの「感謝のことば」か、または「後だしじゃん」けんよろしく「いや、聞きたいのは実はこういうことだ(じゃ、最初から書けよ)」だったり「その程度のことは知っているよバカ(ムム、何て失礼な!)」とかの罵倒だったり。その挙句、「ありがとうポイント」なんたらを質問者の好悪に応じて20点、10点と採点されてちょっと喜んだり気を悪くしたり。まったく金銭的に一文の得にならない「ボランティア」活動で、なぜ「回答好き」さんがいるのか。 思うに、この「回答好き」さんは人間的事象のあれこれを好む「人間好き」さんではないのでしょうか。この社会には様々な「人間好き」さんが棲息していて、かつてほどではないにしろ「地域のゴシップなら任せとけみたいなお婆さん」から「選挙事務所に常駐する訳知り風のご老人」、「用もないのに人の家に来て何時間も同じことを繰り返ししゃべる時間の止まった人」「人が困っているだろうと頼んでもいないのにあれこれ知恵を授けてくれる人」などがいます。その中でネット遊びに長けた「物知り」「訳知り」さんが、おっしゃるところの「回答好き」さんになっているのでは、と愚考します。 さて、生身相手の実際社会では、目の前の方はだいたいどういう経歴の方か分かっている場合が多く、またその方の出で立ち、身のこなし、言葉遣い、持っている雰囲気などが重要な情報として相互に分かり、その結果、相対する場に「一時的な」ヒエラルキーが生じます。たとえば「年齢差」「教師と生徒」「知る者と知らない者」「経験のある者とない者」「金持ちと貧乏人」というふうに。ヒエラルキーは上下関係(身分的な上下ではなく場を構成する要素としての)ですね。つまり「対話」は多くの場合ヒエラルキーを生じ、そこに上から下への(多くは顕在化しない)「教化」という力学が働きます。 この「教化」の力学は、「教化」する者が「上位者である」という優越感を与えます。 人間は社会集団を構成していて、その社会秩序を保つために近代社会では必然的にツリー状の構造を持ち、構成員に役割分担を課してきます。その必然的結果として上位者が下位者を支配し富を独占する機会が多くなります。誰もが集団の中で上位者になることを目標とされ「成績を上げる」ことや「ライバルを蹴落とす」ことが「善」であると教え込まれます。なぜなら優越者は苦しみから解放される(という幻想)割合が多いという考えが支配的だからです。 社会の構成員はトラウマとしてこの「上昇志向」を埋め込まれます。そして確かに「上位者」「優位者」になることは「快感」をもたらしてくれます。 さてここで、この「教えてgoo」のような「質問サイト」でなぜ「回答好き」さんが生まれてくるのか考えてみましょう。 「回答好き」さんは基本的に「物知り・訳知り」です。おそらく実生活でもその豊富な知識・経験を役立てていいることでしょう。 この「質問サイト」で出された「質問」に回答できる(知識の優位性)こと。その「回答」が質問者の「疑問解決」につながること。これは実生活における「相対する」人間関係におけるヒエラルキーの「上位者」になることにつながります。すなわち「回答」して「感謝される」という「快感」と顕在化する/しない「優越感」を手に入れられます。 もうひとつ。「変身願望」について。 実生活で相対する場合は、先ほども述べたようにお互いの「容姿・経歴・出身階級など」が判明していることが多いということに対して、この「教えてgoo」では基本的に「匿名」であり、「匿名」だからこそお互いの「素性」が分からないので、「回答者」は自分がそうでありたいという理想形の「ふり」ができます。ちびでデブで禿げていて毎日女房や娘から「生ゴミ」扱いされている冴えない中年男性も、文章の中では「知的で凛々しく優しい」回答者を「演じる」ことができます。そして、そのこと自体は「実際そうであるのか」「演じているだけなのか」が分からないという保証付きなのです(まれに慣れないことをやりすぎてボロを出し無残な醜態を晒す危険性もあります)。つまり現実生活から離れて他の人格を「演じる」ことができるというわけです。これは「優越者」であることに匹敵する「快感」とは言えないでしょうか。 この「優越者への願望」と「変身願望が満たされる場」が「回答好き」を生む大きな原動力になっているように思われます。 ですから >回答好きな人は、傾向として感受性が強いでしょうか。それとも鈍いでしょうか への回答は 「優越者になれる場」と「変身願望が満たされる場」がお手軽に提供される「教えてgoo」では、程度の差はあるもののそういった「願望が満たされることへの欲望」のために「アンテナの感度」(=鋭い感受性)を上げて待つーそういう人が多ければ「傾向として感受性が強い」ということになります。 しかし、上記の内容は少々下世話な点を強調しすぎた感が強く、例えば「ボランティアで」「自分の考えをまとめるため」「単に暇だから」「現実逃避」などという気持ちの人も多いかもしれません。そういう人も「自分に回答できる」質問を捜すためには「カテゴリーの巡回」ではなく、リアルタイムで質問項目が分かる「質問集」を常時監視し(アンテナ感度の強化)ているでしょから、 >傾向として感受性が強い といってもいいのではないでしょうか。 それにしても質問者さんは矢継ぎ早に質問を投稿できるものですね。それも今回のように回答するのに結構難儀する質問を出される。私はどちらかというと回答数の多い質問にはあまり興味がなく(自分なりの回答がないのではなく「別にオラが回答しなくてもいいんじゃね?」でスルーします)、今回のように回答数の少ない質問に(ときに)粘着したりします。(だって回答数が少ないと「ありがとうポイントをゲットできる確率が高いじゃん」ってね) また、「変な質問」を出されることを楽しみにしています(ちょっと失礼かな)。
その他の回答 (1)
どうなんでしょう?一概には言えないと思うんですが。 逆に質問したいのですが、何故知りたいのですか? 私の場合は、しない方が良いのかな?と お節介だと分かっていてしているときもありますし(返事が来ないと確信しつつ回答)、何とかしてあげたくて回答しているときもありますし、本気で考えたことがないから、自分なりに答えが出したくて回答しているときもありますし…。 でも、これだけは言えます。どの場合も真剣です。 後から見て、馬鹿な回答していたなと思うこともありますが。 強いて言うなら、自分という人間の側面を掘り起こすために回答しているのかな。だったら、あまり質問する必要はなくなりますよね。――すると、唯の自己満足ですね。だとすると、質問者側から見ると鈍いと言うことになりますかね。
お礼
真剣だと言うことはすばらしいことです。集中しようと思うことだけでも精神力が必要です。もしかすると感受性と集中力は正の相関かもしれません。
お礼
大変詳しいご解説、とても参考になりました。 私も、ヒエラルキー構造の模倣をここでやりたいのだろうな。そういう心理がそこのほうにあるのだろうと思っていますが、ちょっとわからないのは、ではその「上に行きたい」という願望が感受性の豊かさから来ているという点ですね。このつながりがあまり関係ないようにも思えます。 回答が多い質問って、結局答えられるような安易なものっていうのが多いですからね。そもそも答えられるようなものにしか多くの回答がつかないという、なんともやりきれないどうしょうもないものを感じますね。本当なら、答えの付かないものに(難問に)多くの回答があるべきなんでうすが、世の中グズグズにしかすすまないようです。