>梁のたわみが大きい
これは、長さ200mmの片持梁なら数センチたわんだことを言います。
よって、長さ200mmの片持梁が3ミリたわんだくらいなら、普通のたわみ式で問題ありません。
というのは、「微小変形の前提」とは、たわむ方向と直角方向に変形するか否かを指すため。
長さ200mmの梁が仮に2センチたわんだとして、軸方向の変化は1ミリくらいであり、
1ミリ長さが変わってもモーメントの大きさには影響しないので微小変形の前提が成立しています。
なお、鋼材の場合。
弾性領域から出ても、そう気にする必要はないでしょう。
(力をはずせばほとんど元に戻るし、弾性状態からちょっと外れるだけ。)
ただ、降伏点を越えてしまうと、曲がった後元にもどらないので要注意です。
※通常、これは破壊したとみなされる。
あと、
「微小変形を前提とするたわみの式」とは、変形前の梁からモーメントを求めてさしつかえない場合に使う式のこと。
「微小変形を前提が成立しない場合のたわみの式」とは、
変形後の梁の長さからモーメントを求めなおす必要があること。
塑性変形するかしないかを指すわけではありません。
※普通のたわみ式は、塑性変形も前提としていないから塑性変形の場合には使えません。
でも、「微小変形の前提が成立しないから使えない」という理由ではありません。
お礼
ありがとうございます! どのくらいまでは微小変形とみなせるかに悩んでいたので、とても参考になりました! ちなみに実験では幅9.9ミリメートル、厚さ0.5ミリメートルの平板を使いましたが、実験後もとの形に戻っていたので、おそらく弾性変形だと思われます!