- ベストアンサー
γ線の放出エネルギー
アイソトープ便覧などに,137Csのγ線の放出エネルギーは662keV,放出割合は85%などと書かれていますが,この放出割合とは何のことなのでしょうか?
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
その他の回答 (3)
Co60の場合、1.17MeV、1.33MeVのγ線放出割合が、何れも100% なので、それぞれのエネルギーの効率で割り、単位時間当たりの 崩壊数を求めます(γ線放出割合が100%なのでその補正は不要 です)。従って、1.17MeVのγ線からと、1.33MeVのγ線からの 二通りの結果を得ます。当然、係数装置の校正が充分行われて いれば、非常に近い数値であるはずです。 もし、グロスの計数値しか得られない場合は、γ線放出割合を 200%として求めることになるのはお分かりでしょう。
お礼
ありがとうございました!
> γ線の個数なのですか?「割合」なのですか? > 添付していただいた図に85.1と書かれていますが,一回の崩壊で85.1個の> 光子が出るということでしょうか? 85.1という値がありましたね。斜体の表示はエネルギー(kev)と放出割合(%) を表わしています。Ba137mの核1000個が2.552分の半減期で基底状態のBa137 に落ちるとき、851個のγ線粒子が出るということを示しています。 > 光子の数のスペクトルと85%というのは関係ありますか? 1秒当たりの崩壊数(dps)を求める時、計数値を計数効率で割るのは当然です が、このγ線放出割合でも割る必要があります。
補足
Coは放出割合が90%をエネルギーが2つありますが,これだと全体では180%を超えることになりませんか?
- spring135
- ベストアンサー率44% (1487/3332)
Cs137はβ崩壊によって94.6%がBa137m(準安定状態)、残りがBa137に崩壊します。Ba137mは半減期2.552分でBa137へ遷移しますが、このときにエネルギーが0.66165MeVのγ線の放出、又は内部転換電子(url参照)の放出が行われます。γ線の放出の割合が85%であると測定されています。
- 参考URL:
- http://www.senzoku.showa-u.ac.jp/dent/radiol/Prometheus/HyperRadiol/PlainText/Lecture_D4.html
お礼
ありがとうございました.
補足
γ線の放出の割合とはどういうことなのでしょうか? γ線のスペクトルをシンチレーション検出器で測定したときに,横軸がパルス波高,縦軸が光子の数のスペクトルが得られると思います.そのスペクトルと85%というのは関係ありますか?
補足
放出割合はγ線の個数なのですか?「割合」なのにですか? 添付していただいた図に85.1と書かれていますが,一回の崩壊で85.1個の光子が出るということでしょうか?