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光電効果からの情報
タングステン原子の1s軌道電子の軌道エネルギーは72keVでありタングステン金属結晶の表面に光量子エネルギー90kevのX線を照射した場合光電子放出により表面から波長021オングストロームのX線が観測された場合、このことからタングステン原子についてどのような情報が得ることができるのでしょうか? よろしくお願い致します。
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X線光電子分光法であると思うので、イオン化エネルギー、軌道エネルギーなど表面の物質における情報が求められると思います。
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- chung-san3
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回答No.1
物質に結合エネルギー以上のx線や加速電子をぶつけた場合には物質の(どれかの)軌道から電子がたたき上げられます。光電効果は光をぶつけて電子をたたき出す過程です。 一定エネルギーのX銭をぶつけてたたき出された自由電子のエネルギーを測定することで 軌道エネルギーはE(X銭)-E(自由電子)として求めることができます。 質問のように蛍光X線を観測する場合にはもう少し複雑で、、、 軌道から電子がたたき出されたためにどれかの軌道に空席ができます。すると上準位のどれかからその軌道に電子が落ち込んだときにその2つのエネルギー差に等しい光(X銭)が発生することになります。たたき出された自由電子がそのまま落ちる過程もあるでしょうが、観測されたX線のエネルギーで区別できます。 以上より観測されたX線のエネルギーE=E(元の準位)-E(落ちた先の準位)となり、たくさんのピークが出てくることになります。 参考先; http://www.ous.ac.jp/DAS/phys/class/exp3/X-ray.PDF