街なかにあるということにこだわれば、例えば普通の看板が自由度0として、ドット式のディスプレーは自由度が高い(大型の街頭TVなどを含めて)といえます。
最近の高層建築は柔構造になっていて、特に基礎がフリーになっているものなどは従来の石造りの建築や、コンクリートの建物よりも自由度が高いといえます。
自動車の中では伸縮できるはしごやアームを持ったもの、アームの先にバケットやショベルをもったものがあり、自由度の高い3次元的な動きが出来ます。
構造物ではエレベーター、エスカレーターは普通の階段や棚よりも自由度があります。
今は動いていないようですが、以前の東京名所だった勝鬨橋は普通の橋よりも自由度があります。天橋立にある回転橋などもこの手のものでしょう。
自由度の高い機械の代表はロボットですが、その多くは足が固定され、自由度の高さは専ら多関節という構造で空間を3次元的にカバーしています。
この応用として(工作)機械の一部には工具を支えるアームが多関節になっていて7自由度(関節が7つある)というようなものもあるようです。複雑な自由形状、多面体を加工することが出来ます。
コンピュータが出来てから、これらの機械はプログラム制御という別のカテに属する自由度を得ました。それまでは、これらの機械は複雑であればあるほどに自由度が少なく、むしろシンプルな機械の方がより自由度が高い(どんなものでも作れる)ということになっていたのですが。
人間が作った最高に自由度の高い機械はやはりコンピュータでしょうか。近年かれらは自然を含めて最高に自由度の高い人間の心に近付いてきたように思えます。
お礼
大変分かりやすくとても参考になりました.ありがとうございました.