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豚インフルエンザは簡易検査キットでA型がわかる?
豚インフルエンザは簡易検査キットでA型がわかりますか。 簡易検査キットは変異のないウィルスの核タンパクの部分の抗原抗体反応を見るので、通常の簡易検査キットでA型と出ると思うのですが。 ただ、WHOが豚インフルエンザは簡易検査キットでは感度が弱いと書いてある文章を見たのですがどうなんでしょうか?
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獣医師です。ウイルスに専門知識を有しています。 インフルエンザの簡易キットは鳥インフルエンザの検出に使っています。幸い、野外材料で陽性反応を見たことはまだないのですが・・・ 同じA型インフルエンザですから、基本的には検出できるでしょうね。 ただ、感度的にどうなのかは、それこそ「調べた」人でないと判りません。つまり、豚インフルエンザに感染した患者でキットを用いて検査し、同じ検体でウイルス分離を実施して「最小検出感度」のデータを出した人、という意味です。 ということなので、少なくとも日本にはこの質問に回答できる人はいないでしょう。今はCDCかWHOくらいしかこのデータは持っていないでしょうから。 そのWHOが「感度が低い」と言っているのなら、おそらくそうなのでしょう(私はまだその文章を読んでいませんが)。 インフルエンザの簡易キットの感度は、ウイルス株によって異なります。キットの添付文書にはたいてい「最小検出感度は1.5×10^3EID50」という具合に1種の成績しか書かれていませんが、たまにマジメにたくさんの株のデータを載せたりしているキットもありますし、元文献を読めばたいてい10種から20種くらいの株で最小検出感度のデータを出しています。 それを見ると、株によって10-1,000倍くらいは感度が違うのは普通です。最大だと10,000倍くらい感度が違う株もあったりします。 なので今回の"メキシコ風邪"のウイルス株が、簡易キットでは感度が低かったとしても別に不思議ではありません。
お礼
メーカーに聞いてもまだ交差試験を実施していないので出来ると確定できないとのことです。 株によって感度が違うこと識識いたしました。 丁寧な解説ありがとうございました。