- 締切済み
EDX 縦軸単位 cps/kevについて
エネルギー分散型X線分光分析のEDXに関する質問なのですが、 EDX分析結果のスペクトルグラフの縦軸の単位には、大体”cps”が使用されていますが、ごくたまに”cps/kev”という単位が使用されているものがあります。 これはcpsの値を試験条件の”加速電圧”で割った値なのでしょうか? また、もしそうだとして加速電圧で割る理由(利点)は何なのでしょうか? インターネット等で調べたのですが、結局分からずじまいでした。 教えていただけたら幸いです。 よろしくお願い致します。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
逆にスペクトルグラフの縦軸の単位が”cps”の方がおかしいと思うのですが… スペクトルグラフの横軸は検出器で検出されたX線のエネルギーですよね。 例えばKα線が約1.74keVのエネルギーを持つケイ素を含む試料に X線を照射したとすると、約1.74keVを中心としたピークが検出されます。 ただ、このスペクトル、1.74keVでの値(cps)は本当に1.74keVの エネルギーを持つX線のカウント数/秒なのでしょうか。 実際には1.739~1.741keVのエネルギーを持つX線とか、ある程度の 幅を持ったエネルギーにおさまるX線のカウント数/秒ではないかと 思います(この幅は検出器の分解能によると思います)。 そう考えると、縦軸は単なるcpsではなく、あるエネルギー幅におけるcps つまりcps/keVとなるのではないでしょうか (またはこのエネルギー幅を1チャンネルとした場合、cps/chなど)。 また、別の見方をすると、蛍光X線分析法で得られたスペクトルから 定量する場合、ピークからベースラインを引いて面積を求めます。 このとき、X線のエネルギーがx keVのときの実スペクトルをf(x)、 ベースラインをg(x)、両端点をa,b(b>a)とすると、 ピークからベースラインを引いて求める面積は ∫{f(x)-g(x)}dx(積分範囲はaからbまで) となるのではないかと思います。そして、ここで求めた面積とは 試料由来のX線でX線のエネルギーa keVからb keVまでの範囲のX線の 総カウント数/秒ではないでしょうか。 そうすると、f(x)の単位は次元から考えて、cps/keVでないと おかしくならないかな、と思いますがいかがでしょうか。