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「すごい」の使い方
若年層を中心に「すごい」を頻繁に使う傾向が見受けられます。例えば、フィギュアスケートの浅田真央選手もインタビューでは、強調するわけでもなく「すごい」を連発します。私は30代の男ですが、強い違和感を拭い去れません。 他にも「今日はすごく働いたな」と呟く、ラジオCMがありました。この場合、「今日はよく働いたな」でいいはずです。また北海道の牧場を訪れたときに同行した女性が、「すごい牛がいる」と叫びました。血統改良の第一人者である牧場主は、「どの牛だ?あの牛は日本記録を樹立したんだよ」と自慢しました。お察しのとおり、彼女は「牛がたくさんいる」と言いたかったのです。 このように濫用だけ出なく、誤用に近いケースは枚挙にいとまがありません。それが一概に悪いというわけではなく、時代の流れかなとも感じます。 皆さんはどうしてこのような使われ方が定着したと思われますか?またこのままの使われ方でかまわないと思われますか?ご意見をお待ちしております。
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ご理解されてるとおり、口語に「正解」無く、その時々の「多数決」が暫定的正解 なのですが、 ところでわたくしも常々感じておりましたのですが 現代日本語の口語にはveryに相当することばがスゴイ貧しいのですよ。 落語とか聴いてると、むかしはもうちょっと豊かなものがあったように思ってるんですけど、ちょっといま適当な例が出ません。 事実上「凄く」しか無い。「とても」ですらなんか改まった感じがしたりしちゃってまったくの私的な会話で口にするには違和感ある場合が多いです。 さてその「凄く」なんですが、なんかイヤなんですよ。 「凄く」「物凄く」白髪振り乱した丑の刻参りの婆ァみたいなのが思い浮かびます。 ちょっとそこを、逃げたい。必要以上にスゴイのでちょっと軽くしたいです。 それであえて文法的に間違ってみると、自分のばあいそういう感覚がはたらいているような気がします。 若者方言というものがあります。べつに正式名称ではないですが、年寄りは知らないローカル表現です。 「ぶち」「バンコ」 中国地方の若者ことばで「すごく」「とても」の意なんですが、響きがサイテーですね。ぜったい使いたくない。 「メッチャ」なんかもこれに近いかもしれない。 しかしこれも「凄」しかないことへの飽き足らない感覚が生み出したのではないかと思うのです。 泉鏡花なんかはねえ、しかしどっちみち、あんまり典拠にならないような気がしますですね。 明治以降の「文豪」みたいなひとたちは江戸のことばをガンガン壊していった張本人なので、江戸を知る老人からはただなげかわしいことと思われていたのではないでしょうか。 あ、この「しますですね」の心理ね。大した根拠なくヒトサマに反論するときのわずかな気詰まりをごまかすためにちょっと変な感じにしたくなった。「あえて間違ってみる」の例。
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ん~もしかして「多数決」という表現に誤解があるのかもしれません。 口語はいきもの、といったことと違いはないのですが。 なにしろわたくしは 「すごい」は多数決による唯一の妥当な語だからつかうべし と言ってるのではなくて 現代口語として不自然のない、外に適切なものが無いので「イヤイヤながら小細工して使ってる」と言ってるのです。 したがいましてほかにいいのがあれば喜んで使います。わたし本人はね。一般にどうすべしといったことはいずれにせよいえません。 いかくおいかりだぁ、たまげたべっぴんだ、あきれた図体だ、このたびはとんだことで…とかなんとか、いろんな使い分けができたらさぞよいでしょう。 でもこういうのを現代というかこいに放すと、表現したいこととは別のわざとらしい印象を他人に与えてしまいます。
お礼
私も須らく使うべしとは受け取っておりません。多数派に同調したほうが得策かとお尋ねしたわけです。「すごい」は便宜的に多用されているといったところなのでしょう。しかし微妙なニュアンスを表現するに長けた特性を持つ日本語を、一語に限定して使用するのは惜しい気がします。若い世代には古くからの言い回しをもっと知ってほしいと思います。とはいえ、彼らも微妙なニュアンスを短縮型も含めた、別の言い回しにシフトさせる工夫をしていると思います。しばらく様子を窺いたい気分です。再度のご回答ありがとうございました。
- makosei
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今日はすごく働いたな 「今日はすごい働いた」の’誤用’よりはマシな感じがします。 すごい牛がいる 「牛がすごいいる」「牛がすごくいる」のいずれも変ですが、口語的にはそんな言い方もありかなと思います。 本来は「すごくよく働いた」「すごくたくさんの牛」のように、「すごくは」そのあとの副詞・形容詞・形容動詞を修飾して「非情に」「たいへん」という意味を持つものです。 その副詞・形容詞・形容動詞を省略して直接「すごい~」「すごく~」という言い方になったと考えます。口語的にはありでしょう。
お礼
口語は変わっていきますからね。私がついていけないだけなのかもしれません。ありがとうございました。
- Seravy
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言葉は生き物、というとおり、使われるすべての言葉が文法という枠に収まることはないですからね; >「今日はすごく働いたな」 よく働いた、というのは単なる言い換えですし、程度を表すニュアンスが違うだけなので問題ないのでは。 「すごく+用言」という形ですので、「すごく」は副詞の役割を果たしていると思われます。加えて「すごく」というのは程度の甚だしいことを表しているので、「甚だしいほど働いた」という意味として捉えられます。 >すごい牛がいる コレは間に言葉が抜けていますね。文法的に正しくなりそうなのは 「すごい(数の)牛がいる」 といったところでしょうか。 言わなくても分かる程度の省略は、その時代の常識に合わせて行われることは多いので、そういった感覚から出た言葉ではないかと思われます。 (古典文学などを読んでも、知識が無いと何を言っているのか分からないことは多々ありますね) というように、無理矢理にでも説明をつけようとすれば、ついたりもします。 言葉が気になるということで、現代文法を一目通してみてはどうでしょう。 自分の環境などに由来する常識とはまた違った視点を得ることができるかも知れませんよ。
お礼
文法的な指摘はまさに同感です。もうひとつ「よく働いた」の「よく」は、漢字では「能く」となります。「善く」「良く」とも微妙に違います。私も正確には理解していません。このあたりの使い分けを言葉の置き換えではなく、強調の度合いで調節するようになってきたのかもしれません。もう一度、様々な角度から見直せば合点がいくかもしれません。ありがとうございました。
- chariRider
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私の印象としては、間違っているというよりも 「すごく(よく)働いたな」 「すごい(たくさん)牛がいる」 と、形容詞を省略しているのかなと思います。 論点は少しずれますが、牛の例の場合は正しくは ○すごく ×すごい で、このような間違いは本当に多いですよね。 私も「すごい」を連発してしまうことが多く、語彙が少ないなあと感じています。 感嘆を短く表現しようとすると、そうなってしまうのでしょうね。
お礼
すごいは厳密にいえば間違いですが、古くは巨匠泉鏡花も多用しているので、意図があればいいのかなとも思います。一般的にボキャ貧はあると思います。別の言葉に置き換えることはせず、いつも一語ですませようとしているようです。そちらのほうが時代に合っているのでしょう。ありがとうございました。
- yoshy 1980(@yoshy1980)
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20代後半男です。 確かに、「凄い○○」良く使いますねぇ >定着したと思われますか? 特に意識せず使ってますが「凄い」って言う言葉は 幅広く使える(文脈により色々な意味になる)ので 使いやすいんだと思います。 >ままの使われ方でかまわないと思われますか? 僕は言葉は生き物で使いやすいように日々 進歩しているのだと思っています。 その昔は男がひながらなんて・・・って言う時代もありましたが 便利がゆえに皆が使うようになりました。 それと同じように使いやすいように進歩させる意味で OKだと思います。
お礼
私も自分が世の中に適応しなければ、ただの小うるさいオヤジになりそうで心配です。ありがとうございました。
お礼
ご回答をいただきありがとうございました。お礼を忘れておりました。遅れて申し訳ありません。
補足
英語には「すごく」に当たる言葉がたくさんありますね。泉鏡花に関しては正しいとは思っておらず、しかたなく許容していると申しましょうか。「すごい」は反射的に使われる場合が多く、他の言い回しとも吟味されることが少ないように感じます。吟味する手間が省けるからこそ多用されているとは思いますが。そこでひとつお尋ねします。仮に他に適切な言い回しがあったとしても、それを差し置いてまで多数派の「すごい」を使ったほうがよいとお考えですか?よろしくお願いします。