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連盟の不思議な説明について
- 日本スケート連盟は、浅田真央選手のトリノ行きを国際スケート連盟(ISU)に打診していたと説明しています。
- しかし、最初の会見では他の選手のこともあるために陳情しても無駄だと言っており、経緯を説明しなかったため疑問が生じました。
- また、日本オリンピック協会(JOC)や国際オリンピック委員会(IOC)にも連盟からの要請が無い段階では動けないとされ、ISU会長も要請が来ていないと説明しており、矛盾が生じています。
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長文になってしまいましたが、どうぞご容赦を。 JSFも真央ちゃん騒動が余りに大きくなってしまって、騒動の火消しに動かざるを得なかった…というところではないでしょうか。 トリノオリンピックへの五輪代表選出基準は今年の5月に連盟から公表されていますので、アスリート達はその基準を基に戦っています。ですから、この土壇場にきていきなり「代表選抜基準を見直す」となれば、それはそれで別の騒動になりますし、選抜基準が揺れ動くようでは何よりも他のアスリート達の不信を招くでしょう。 もともと、日本が数年前から15歳未満出場禁止についての特例や撤廃の是非についてISUに働きかけをしていれば隠す必要もなかったのでしょうが、9年前のISU総会で出場年齢制限制定決議に日本も賛成した経緯がありますので、この状況からの他のISU加盟国への根回しは時間的にも無理があったのではないかと察します。 また国内でも今シーズンに入ってから浅田選手の活躍を見て慌てて動いた事が表面的になれば他のアスリート達も動揺しますし、水面下のいわゆる根回しの段階で浅田選手出場の可能性の感触をこっそり探らざるを得なかったのではないかと思います。なお、正式要請とはJSFのヘッドレターに文書番号と会長の署名が書かれた文書を指すのであり、その他の手紙やメール、口頭等での要請はすべて非公式なものとして扱われます。 ちなみにオリンピックはIOCの主管ですが、競技のレギュレーションについてはあくまでもIF(国際競技連盟)に委ねられています。ですからIOCから要請はできても圧力はかけられないわけです。競技によってはプロによるドリームチームが出場できたりするわけです。IF内部は各国の利害関係が絡んでもいますので、事前にかなりの国を説得しておかないと総会を開催しても承認される可能性は限りなく低くなります。 もっとも前回のソルトレイクシティではフィギュアスケートの採点トラブルによってISUはオリンピックに汚点をつけた事により、ISUのチンクアンタ会長もIOC内で自分の立場がいささか弱くなっていますから、ISUの攻略方法いかんによってはもしかしたら…という事もあったかもしれませんね。 余談ですが男子フィギュアスケートの元フランス代表、キャンデロロ選手は「ISUはマフィアの巣窟だ」と発言した事があります。海千山千のISUを説得するには連盟には外交手腕が足りなかったのではないか、というのが私個人の感想です。ま、確かに長野オリンピックの時にもISUの対応は大変だったと聞いていますが… 現在、浅田舞、浅田真央姉妹は各国のフィギュアスケーターの間でも人気が上がっています。競技会では彼女の姿をビデオに写したり記念写真を撮る男子スケーターも多いですね。この問題はアメリカでオリンピック放映権を持つNBCでも取り上げられています。 浅田真央選手の出場の是非については他の方のご質問にもいろいろ書きましたので、ご参考までにURLを貼っておきます。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1849168 【NBCテレビの浅田選手を扱った記事】 http://www.nbcolympics.com/figureskating/5078282/detail.html 【NBC OLTMPICS COM.】 http://www.nbcolympics.com/figureskating/index.html
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打診していたというのは、非公式にですよね。 強化部長はずいぶん前から(半年以上前から)浅田真選手を出したいと発言していて、それなりに働きかけはしていたようです。ただし非公式にです。 非公式にだから要請はしていないということには間違いはありません。 非公式に打診したけれどやはり手応えがなさそうだと判断したのか、それ以外の理由があるのかはわかりません。 圧力が云々というのはいろいろ噂されてますが、関係者でないとわからないことです。 でも私も個人的には「ルールはルール。浅田一人のために総会までというのは・・」という理屈は正しいとは思います。年齢制限の完全撤廃なら理解できるのですが、実力があるから「特例」を認めるというのは変な気がします。15歳以下は出場するのに、より高いハードルがあったという不公平が生じているわけですからね。 ただそれと矛盾するようですが、陳情はするだけはするべきであったとも思います。「五輪のために育ててきた他の選手もいるし」という理屈はおかしいと思うからです。五輪に出すためとかいう時点で選手を区別しているわけですし、浅田選手も同じように努力してきて、たまたま早く才能が開花してしまったのですから。 これは私の想像ですが、陳情をしなかったのは、モメごとを起こしてISUの心象を悪くすることは、フィギュアという採点競技において日本選手の不利になる可能性もあることを危惧して、だと思います。 特に前回ソルトレイク五輪においてマスコミの力で審判の判定が覆るという事件が起きました。それによってISUは信用を落とし、マスコミのような雑音には耳を貸さないという方針にしているように思います。強化部長本人もマスコミの力で判定を動かしたことに対して異論を唱えていたかと記憶してます。浅田選手の五輪出場を嘆願することは、それと同じようなことをするわけですからね。
お礼
ありがとうございます。 カテゴリ違いかなと思いまして削除要請し場所を引っ越そうかなと考えていました。 ただオリンピックの精神から言えばISUの方に問題があるような気がしています。ルールはルールとは申せ、所詮人間が定めたもの。 また他の競技には制限が無いのに何故?とも思います。プロでも参加を認めている競技すらありますし現実にフィギュアもその昔はプロ選手も参加出来た時もありましたし。 確かに制限の完全撤廃を求める特別徴集なら良かったのかも知れませんね。 なお非公式となっていますが文書で行なったとありますからこれは正式要請ではないでしょうか? また何故そのことを当初は黙っていたのかの謎も残りますし・・・。またISU会長も日本からの要請はこれまで無かったと言っていますし。 これがアメリカならと考えてしまいます。さてアメリカで同じことが起こったらどういう行動に出るのでしょう。ABC(三大ネットワーク)なら黙って見過ごさないと言っていましたが・・・。
補足
今回は単なる年齢問題だけではないと思います。 GPシリーズチャンピオンがオリンピックに出場出来ない異常事態なのです。ましてや事実上の女王スルツカヤさんを破った選手と言う極めて稀な事案であって特例を認めさせ得る十分な根拠があったのではないかと思います。 ISU会長のお国事情も取り沙汰されています。単に会長の権限で門前払いする様なケースではないと思いますので、総会で決着を図るのが筋ではないでしょうか? 駄目で元々なのですから・・・。私はそう思います。
お礼
ありがとうございます。 そうですね。色々な事情があったと思います。 一番苦慮したのは日本スケート連盟自身だったのかも知れませんね。 でも国内から沢山のメールなどが殺到した時に素直に“既に打診しています”と言う言葉が何故言えなかったのでしょうか? 後で実情を吐露する位なら最初から言っておけば混乱に拍車を掛けずに済んだのに。また隠すなら最後まで隠し通す気持ち(悪者になっても)が何故なかったのでしょう? それとも派遣選手を発表した後だったから出来たのでしょうか?(選手への影響を考慮して) 発表された選抜結果も色々な掲示板で取り沙汰されていますね。 採点の操作疑惑も含め私も結果について疑問に思う部分もあります。(スルツカヤ選手との得点比較) 結局どの様な形にせよ混乱や疑惑を招いたことを教訓として選考方法そのものを今一度見直す必要があるのではと。 取りあえずアメリカに居住する友人(現役)に日本国内での状態(GPファイナルや全日本選手権のビデオなど)と採点結果の妥当性について客観的な立場で評価して貰うことにしました。 向こうでも真央選手絡みで関心の高い出来事の様です。
補足
>また国内でも今シーズンに入ってから浅田選手の活躍を見て慌てて動いた事が表面的になれば他のアスリート達も動揺しますし・・・ 確かにそうかも知れません。でも反響の大きさだけでも十分に動揺したと思います。 歴然とした結果を突きつけられれば誰もが納得するものですが裏操作疑惑があってはそれこそ疑心暗鬼になってしまいます。 それとも選手は心理戦を戦い抜く力も養っていく必要もあるのでしょうか。 開かれた姿勢が必要ではないかと思います。私もその昔に理不尽な対応を受けた経験があるので特に思います。 その点、渡部絵美さんは立場に係わらず言いにくい事を良く言ったものだと感心しました。