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全日本フィギュアスケート - 世界選手権代表
<世界選手権代表選考>日本の出場枠は男子が2、女子は3 ・全日本選手権の優勝者は自動的に代表決定。 ・男子:2人目は全日本の2、3位、GPファイナル出場者(羽生、宇野、村上)などから選ぶ ・女子:2人目は全日本の2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人(宮原、浅田)から選ぶ ・女子:3人目は全日本の4~6位なども含めた中から総合的に判断する。 ・ペアとアイスダンスは国際的な競争力を考慮して各1組を決定する。 羽生選手、ジャンプの失敗がとても悔しそうでしたが、成功している部分だけでなく演技の質はやはり一人だけ別世界のようでしたね。宇野選手もいよいよ頭角を現してきた感じがします。 個人的には小塚選手の再飛躍を期待しましたが… やはり若手の勢いは凄まじいのですね。 男子は、羽生選手、宇野選手でほぼ決定と見ていいように思います。 さて、質問としては、特にオリンピック出場選手の選考などの際には選考基準への疑問が取り沙汰されますが、選手の選考基準などが毎回、微妙とはいえコロコロ変わり過ぎではないでしょうか? みなさんはどのように思われますか? たとえば、選考基準は一貫して固定にするべき、というご意見もあると思いますし、しかしポッと出の新人は国際大会では評価が定着していないがゆえに上位を狙えない…という採点競技のジレンマもあるので、実績を考慮するのは仕方のないことだ、という意見もあるでしょう。 しかし、なんとなくですが、今回の選考基準は、特定の選手を実績的な意味で世界選手権代表に決定するためのものであるような気がします。 私は断じてアンチ浅田真央選手ではなく、むしろ応援しています。が、しかしやはり勝負の世界ですので、国内大会とはいえ1位・2位・3位を順当に世界選手権の代表にする、というのがもっとも分かりやすいように思います。もっとも、まだ明日のフリー次第だと思いますし、彼女の本来の力ならばその順位に入ることは可能でしょう。 ただ、もしも浅田選手が3位以下となっても、今回の選考基準では十分に世界選手権の代表に入ることは可能です。 彼女が10代の女の子であれば、世界選手権の代表に落ちたら「私…もうダメかも」なんて思うかもしれませんが、数々の功績を持っている選手ですし、若手選手からも憧れとなっている存在です。また自ら再び競技者としての世界に復帰してきたのだからこそ、結果が大事、という意味も良く分かっているのだと思います。 スケート連盟の配慮なのか分かりませんが、どうにも、選考基準が腑に落ちず、これはあらゆる選手にとってあまり好ましくないものなのではないか…と思います。 オリンピックの選手選考に関しては、余計な配慮はよくないものの、あれこれ総合的に判断しなければならない部分もあるでしょうけれど、毎年度行われる世界選手権なのですから、全日本の上位(1~3位)が出場、ということで良いのではないかと思います。
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- jisebjapor
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#1ですが、 メダル有りき(特に金メダル)での競技の反映になっています。金メダルを取らないと子供たちはその競技に興味を示さず競技人口が増えません。また企業からの援助も貰えません。スポンサーが付きません。 そしてそれは世界選手権でも同様なんです。 ワールドカップ、世界選手権は毎年ありますが、オリンピックは4年に1度しかありません。 スポンサーを勝ち取るにはそのワールドで結果を出さないと。また世間や子供たちにも注目されません。競技を衰退させないためにも一発選考などという余裕はありません。 メダルの数が半減してしまえば若年層の競技離れが加速し益々国際競争力を失います。スポンサーも撤退します。世界で上位に入らないとダメなんです。 フィギュア以外で最近注目されている競技に、テニス・卓球・バドミントン・ラグビー・体操・水泳などがありますが、これらは最近の世界の主要大会で上位に進出してきているからです。これを何年か続けないと注目されません。 ですから代表選考のある競技は世界でメダルが獲れる可能性が高い選手が優先されます。 金メダルを獲って初めて注目され、子供たちが興味を示すんです。2005-2006シーズン、フィギュアの荒川選手の金メダル(浅田選手のGPF初出場初優勝・当時最強のスルツカヤに勝つ)でフィギュアを始めた子達が今13~14歳前後になってきていますのでこの世代は強くなると思います。 >選考基準が腑に落ちず、 >これはあらゆる選手にとってあまり好ましくないものなのではないか… 一時注目の高かったマラソンがいい例で、すっかりTV番組の中で注目されなくなりました。 代表選考基準も極めて難解になってきました。タイム・順位だけでなく、当日の気候、対戦相手関係や、その選手らとのタイム差など総合的に判断されるようになりました。 子供たちやその親御さんたちが興味を示し競技人口の裾野を広げるには、テニスなどでよく分るようにその競技が世界で活躍できるかどうかにかかっているんです。 >ワンチャンスをものにすることで世界への切符が手に入る、というのは、 >特に成長著しい若手選手のモチベーションを引き上げる大きな要因になると >思いますし、それによって選手層も増していくのではないか、と思います。 それはむしろ逆で、代表になったならないは個人レベルの話ですから短期的には質問者様の言う通りなんですが、中長期的には日本選手が世界で活躍して初めて「頑張れば自分も世界で勝てる」という自信が生まれ、その競技を目指そうという子供が新たに生まれるんです。そのために世界で勝てる選手を選考してるんです。 仮にですが、スキージャンプの女子に選考があったとして、高梨選手がたまたま選考会で勝てなかったらどう思います?ワールドカップの大半を優勝している彼女が一発選考のストレスで不幸な選考結果にならないとも限りません。スポーツ大国なら一発選考が可能でも日本のレベルではそれは不可能なんです。 どの競技でも世界で勝てるかどうかという選考基準に方針転換してきていることからもそれが分かるはずです。 スポンサーだって同じ。勝てない競技には活動資金や大会運営資金が出ません。 選考会だって世界選手権の直前に決定されるわけでは有りませんから、単純に選考会での調子の良かった選手を選ぶというわけにもいきません。 つまり直近数試合の世界実績から優秀な選手にはアドバンテージを与える必要があるんです。 この質問は決して質問者様の考えに対して賛同を求める質問ではないと思いますので、JOCや各競技団体の意向、しいては競技の底辺拡大のために現状の国内競技において最良の選考方法であると考えます。当然ながら人ひとりひとりの考え方は千差万別です。 一競技レベルの話ではなく大半の競技でこういった代表選考方法は、誰が代表になっても世界で勝てるという競技レベルの国とは話しが違うんです。
- jisebjapor
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質問者様の気持ちは理解しますが、フィギュアに係わらず各種競技スポーツで国際競争力の低い日本では仕方がないことであると考えます。 これがアメリカであれば競争力が高く誰が代表になってもメダルを取る確率が高く、大抵の競技で単純明快に全米選手権の上位順に代表に選考されます。 メダル獲得の少ない日本ではほとんどの競技で、全日本優勝以外に「世界大会でメダルを獲れる確率の高い選手」という選考基準が適用されています。そのため特に柔道なんかでは全日本を制しても代表になれないこともしばしばあります。 ベルリンの壁崩壊に前後して旧東ドイツの競技力低下、旧ソ連崩壊に前後しての競技力低下により代わって中国がメダル数で大躍進を遂げました。 日本は、国土面積1/4、人口2/5の韓国にすらメダル数で歯が立たず、そのためJOCや各競技団体の代表選考の方針を、近年は特に国際競争力の高い選手・メダルを獲れる確率の高い選手という方向に方針転換する競技が増えています。アジアの盟主・日本としては人口11倍の中国には勝てなくてもそれなりのポジションを保てなくてはいけないでしょう。これはJOC、体協、各競技団体共通の見識だと思います。 各種競技の選考方法を直近何試合かの国際大会実績を考慮する比率を高くしてからは、たとえば韓国と比較して金メダルの数ではまだ2倍ほど引き離されていますが、合計メダル数では拮抗するようになっています。(もっとも韓国のメダルを狙う種目は特殊ですが) 話をフィギュアに限定すれば、フィギュアは枠取りという特殊事情があります。オリンピック・世界選手権の出場枠は前年の世界選手権の順位で枠が決定されます。つまり日本に最大出場枠「3」をもって帰ってこられる選手は評価が高くなります。 男子は現在2です。羽生と宇野なら安定して高得点を出せますから今年の世界選手権で3枠を獲得してくることが出来るでしょう。 問題は3枠ある女子ですが、現在世界ランク1位に登りつめた宮原選手は国際評価も急速に高まり、世界選手権でもメダル争いが期待できますから今回の全日本でたとえ表彰台(1~3位)落ちしても代表に選ばれるはずです。 残り2枠はシニアの代表資格を持たないジュニア選手を除いて、事実上、本郷・浅田・村上の争いです。 この中で村上選手ですが、実力者は分散されるグランプリシリーズでされ最近は上位に入れる力はありません。彼女に関しては今回全日本で優勝しならなければ代表は難しいでしょう。 最近力をつけてきた本郷選手ですが、たまたま実力者がそろったロステレコムが試金石になりました。彼女のスケーティングはまずまずでしたが5位がやっと。実力者の中に入るとまだ力不足です。技術点は高くても表現力を示すPCS(演技構成点)が貰えない。まだすべりが固いです。ロボット的な動きというか、流れるような滑らかさ、柔らかい手の動きが乏しく、顔の表情も固いです。たとえ最高のすべりができても世界選手権では表彰台は不可能です。 残る浅田選手ですが、世界選手権3度優勝(2014年優勝)、今期もGPS1回優勝、GPF出場という実績から全日本で4~5位くらい(村上優勝ならずの場合)までに入れば世界選手権の代表になるでしょう。 浅田選手が外れる条件としたら村上優勝、本郷2位、宮原3位、浅田4位くらいでしょうか。 各種競技で現在の選考方法(実績考慮)のほうが成績が出ている以上、全日本上位順に出場権を与えるというのは、全体の競技力が向上し、少なくとも日本全体が世界のメダル争いの中で上位に進出しアジアの中でのポジション(中国に次ぐ2位辺り)を確立し、一発選考でも戦っていけるだけのレベルにならないと全日本一発選考が採用されることはないと思います。
お礼
詳しい解説なども含め、ありがとうございます。 国際競争力…確かにうなずけるところはありますね。 しかしフィギュアスケートに関して、アメリカは今はそれほど選手層は厚くないと思います。また、旧東ドイツや旧ソ連、現在の中国や韓国などは、競技スポーツに関してはジュニア以下の早い段階から選抜して徹底したエリートの育成を行っていますから、日本のような、あくまでも学校教育におけるスポーツを基盤とするやり方と、中国などの選手育成とは比較の対象として同じ土俵にはないと思いますので、世界選への代表選考基準の話とは少し焦点がずれているように思います。 選考基準は国際競争力などが影響を与え、実績を考慮することも必要となっている、という考えにはうなずけますが、そのような実績を考慮する選考基準が用いられることと、選手層の厚い/薄いの因果関係はむしろ逆なのではないかと思うところもあります。 私なりに競技者の側の心理になって言えば、ワンチャンスをものにすることで世界への切符が手に入る、というのは、特に成長著しい若手選手のモチベーションを引き上げる大きな要因になると思いますし、それによって選手層も増していくのではないか、と思います。 実績を優先しての選考が幅を利かせてしまえば、若手選手などが飛躍するチャンスが減りモチベーションの低下を招きかねず、それによって選手層が厚くならないのではないか、と思います。 私の質問としては世界選手権の代表決定について、であって、どのようなスポーツにも言えることとして、いつ、どのタイミングに精神面や肉体面のピークを持っていくのか、ということはとても大事なので、一発勝負で代表選手を決定するのは甚だ理不尽であるとも思います。ですから、オリンピックの選手選考に関しては、実績などを総合的に判断しても良いと思うのです。 もちろんそれで各種競技の結果が向上しているのであればそれでいいでしょう。 ですが、フィギュアスケートの世界選手権は毎年度行われるのですから、やはり、全日本の上位が出場、ということで、若手への「ワンチャンス」という位置付けの方がスッキリしていて良いのではないかと思います。 今回は、男女シングルともに実績と順位に相応の結果となったので、ホッとしていますが。 樋口新葉選手は年齢制限もあるので世界選は出られないものの、全日本での上位進出によって、おそらく来シーズンからは年齢制限をクリアしてシニアのグランプリシリーズにも登場してくるかもしれませんね。ぜひ飛躍を期待したいです。 長くなりましたが、ご回答ありがとうございます。
お礼
>メダル有りき(特に金メダル)での競技の反映になっています。金メダルを取らないと子供たちはその競技に興味を示さず競技人口が増えません。また企業からの援助も貰えません。スポンサーが付きません。 各種競技がメダルありきなっている、ということが選考を複雑化させているのことはよくわかりました。 メダルという結果ではなくもう少し数字に表れにくいような変化や成果を追う報道や、成績以外の観点で語るスポーツ・ジャーナリストが増えれば環境は変わるのかもしれませんね。 アメリカなどは、スポーツ選手の引退後のステージについても支援が厚かったりしますが、それは経済的な面もありつつ、もうひとつは、比較的ジャーナリズムが盛んな国だから、と言えるのかもしれません。アメリカの大学で文系のコースにいる学生は、ジャーナリストを目指している学生が多数派である、と聞きます。 日本のようなメダルありきという、やや旧時代的な大国主義にはうんざりすることがあります… どうも、ご回答ありがとうございました。
補足
マラソンは、中長期的に見れば、難解な選考基準が近年の競技力の低下とマスコミ的な人気の低下になっているように思います。実績を考慮し選考された選手が本番となる国際大会でその実績に見合う成果を出せなければ、やはり選考に疑問を持ってしまいますし、しかしそういった選手をマスコミが叩くのもちょっとかわいそうで、結果、そのようなイザコザが人気を低迷させている気がします。 しかし、巷では健康志向が強まっているので、マラソンなどを行う一般の方は増えているので、競技人口の裾野は広がっているのが不思議ですね。 スポンサーなどは「競技人口全体を見渡した人気」によって獲得できるというより、あくまでもテレビなど「マスコミ的人気」が高ければつく、ということのように思いました。