仕事の大枠
仕様書にしたがって操作し、予定通りの動き・表示をするか確認する作業を1日中やっています。ソフト、ハード、製品総合試験などいろいろありますが、ソフト系の場合はプログラマーをいじめる仕事だと思えば間違いありません。開発部隊と評価部隊は天敵と考えればわかりやすいでしょう。但し、席は隣にあります。仕事の内容は分類上、品質管理や品質保証に属します。プログラム組むことは基本的にありません。
評価員
作業員のトップは試験以外出身の大手の会社の社員が多い。平はC社、K社、F社あたりの更に下の2次下請け派遣会社から、右も左もわからない新卒がごっそり送られてきます。試験がある時期と待機(準備)の時期があり、極端な残業と暇が繰り返されることが多いです。試験が始まると短期の作業員追加。数十人単位の場合は異業種の素人が多数入ってきます。短期の仕事が多い上に入れ替わりが激しくリーダー不足が深刻な業界です。
業界として
元々プログラマーやハードの技術者が自分でやっていた試験を、別の人を雇って試験するようになったのはこの10年ほどで、非常に若い業界です。サーバ系よりも歴史が浅く、ノウハウの蓄積が少なく、ある意味「カオス」状態です。そのため専門家が少なく管理職が試験の意味を理解し、実践していることは稀です。
未経験でも?
作業系から入るならもちろん可能です。2~3ヶ月で終了する仕事をいくつかこなして長期の契約に持ってゆくことは可能です。技術系の学校を出ていれば未経験でも即可。webデザインをしているのなら学校出て無くても多分採用してもらえるでしょう。
仕事の詳細
Web系・アプリ系に限って言えば、基本的に総合評価(完成後の評価試験)が主です。ボタンをクリックしたとき正常に作動するかとか、範囲外の値を入れたら正しいエラーメッセージが出るかという項目を延々とこなします。
ある程度長期の契約だと試験仕様書の作成やグループリーダー、日程調整(人の調整も含む)もあります。この場合も、仕様書が完備されている例は少なくプログラマーから仕様を聞き出すのが結構大変です。(銀行系は例外で仕様書完備)
試験開始前には、パソコンやネットワークの準備でインストール、諸設定の仕事もします
試験が始まると、不具合(バグ)発生で動かなくなり作業中断が日常茶飯事です。修正版のリリース時もトラブルが多く、朝から作業中断のパターンも結構あります。Web系の評価に限っては短納期が多く試験1日とかもありますが、通常は2週間~3ヶ月位で1つの試験が終わります。
アプリケーションの総合試験の場合は基本的にパソコンで試験を行い、シミュレーター、測定器などは使用しません。
他に、総合評価の前段階として単体評価や結合評価(プログラムの一部のテスト)というのもあります。試験が暇なときかプログラマーの手が足らないとき手伝うこともありますが、開発補助として最初から入ることもあります。
評価の仕事は、Web系・アプリ系以外にネットワーク系、ファーム系・ハード系などがあります。ネットワーク系の製品やアプリ(ネットワーク監視など)場合はダミーの端末やシミュレーターも使います。更にネットワークの組み換えなども試験中に行います。ファーム系・ハード系は最終試験では製品(複合機や携帯電話など)本体で行いますが、試作段階では発信機やオシロスコープとつないで基盤に直接ピンをさしたりします。
ここ数ヶ月、この業界も急激にリストラが進んでいます。転職するなら今の不況終わってからの方がいいでしょう。
そういえば、Mac使用のフリーのイラストレーターがみんな失業してますね。webデザイナーも単価が下がって四苦八苦なのかな?
私も来月で解雇予定です。ちなみに会社からの書き込みです。w
お礼
お返事が遅くなってすみません。 リアルで細かい詳細、大変為になりました。 >Mac使用のフリーのイラストレーターがみんな失業してますね。webデザイナーも単価が下がって四苦八苦 まさにその通りです。世知辛い世の中です。 ありがとうございました!