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「侯印」を持って帰るのは、何のためでしょうか?
秦に対して農民が陳勝をトップとして蜂起した。それの別働隊として陳余と張耳を左右の校尉とする武臣の軍勢が趙を攻めた。陳勝の軍は各地の郡主や県令を殺していった。そこにハン陽城に説客カイ通が現れ、武臣に、「降伏すれば命と地位は保証する(保障する?)」と郡主や県令たちに約束すると、楽に多くの城を獲得できる」と私みずから説いて参ります、それがしに正式な使者として任命してくだされと言う。武臣は、よし、やってくれ、ということで、カイ通は武臣のもとへ参る。武臣は納得、「よし、ハン陽の県令の地位と命は保障する。侯印を持って帰りなされ」 一番最後の箇所をご覧ください。「侯印」を持って帰るのは、何のためでしょうか?
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- fumkum
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>秦に対して農民が陳勝をトップとして蜂起した。それの別働隊として陳余と張耳を左右の校尉とする武臣の軍勢が趙を攻めた。陳勝の軍は各地の郡主や県令を殺していった。そこにハン陽城に説客カイ通が現れ、武臣に、「降伏すれば命と地位は保証する(保障する?)」と郡主や県令たちに約束すると、楽に多くの城を獲得できる」と私みずから説いて参ります、それがしに正式な使者として任命してくだされと言う。武臣は、よし、やってくれ、ということで、カイ通は武臣のもとへ参る。武臣は納得、「よし、ハン陽の県令の地位と命は保障する。侯印を持って帰りなされ」 一番最後の箇所をご覧ください。「侯印」を持って帰るのは、何のためでしょうか? まず、「侯印」とは諸侯の印のことで、これを持ち帰らせたのは、范陽令(范陽県の長官)を武臣=武信君が諸侯とし、改めて范陽令に任命することを意味します。つまり、范陽令の降伏を認め、命と地位を保証したことになります。 これは武臣=武信君が趙の10の城を降伏させたものの郡主や県令を殺したために、范陽をはじめ他の城の郡主や県令は殺されることを怖れて降伏せず、守りを固めています(郡主や県令の本心とすれば秦はもうだめだ。命と地位が保証されるならば降伏したいと思っていたでしょうが)。そこでカイ通は范陽令から降伏の了承を取りつけて武臣=武信君のもとに赴き、「范陽令は命と地位を保証すれば降伏したがっていること。城内の若者は范陽令を殺して抵抗をしようとしていること。(秦に任命された)范陽令を武臣=武信君が諸侯とし、再度范陽令に任命すれば、范陽令は城ごと降伏すること。降伏した范陽令を着飾らせて燕や趙の郊外を華やかな車に乗せて走らせれば、他の城も降伏する」ことを説いた。武臣=武信君は了承し、范陽令の降伏を認め、命と地位を保証したこと示すために「侯印」をカイ通に持ち帰らせたということです。 以上、参考まで。