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高精度加工のメリットを教えてください?
近年工作機械は高精度に進化しておりますが、この高精度加工追及は一体どんなメリットがあるのでしょうか?例えば省エネとか。工具寿命が飛躍的に伸びるとか?この追求は一体何に突き当たるのでしょうか? 教えて頂けませんか?
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機械設計していました。 身近な製品の設計で、製品機能を左右する問題の1つに「寸法公差」があります。大量生産では当然同一寸法に加工出来ないので、寸法公差を考慮して製品を設計します。例えば丸軸とそれが入る穴があり、軸と穴の加工精度が悪い(寸法公差が大きい)と軸が穴にワースト組み合わせでも入るように隙間を大きくしないといけません。それは実際の製品では軸がガタガタの状態になり(ワーストケース組み合わせは確率は低い為)製品性能を悪くします。これは「不経済な設計」と呼ばれる一例です。 まとめると、工作機械の高精度化は大量生産製品の経済設計を向上させます。それは製品の高精度か、長寿命化、部品点数の削減(上述の隙間を補正する為に追加する部品を減らせる等)に繋がると思います。
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- macchan2
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極論ですのでネタとしてお聞き下さい。 原子の一粒一粒を組み合わせ、分子サイズのモーター、スイッチなどの機械を造るナノテクノロジーが進んでいます。 このサイズの機械のメリットは数多くありますが、その一つは宇宙探査用ロボットを極度に小型化できる点です。 例えば火星で水を見つけた探査様のロボットは現在事務机一つ分程度だとしましょう。 これをナノテクノロジーでトンボ一匹分程度まで小型化できれば、火星に数千匹のトンボを飛ばせて、広大な地域の探査が一気にできます。水のある地域を短期間で効率的に探査できます。 水があるとすれば、生命の存在を突き止めることができます。 この様な学術調査のため、微細加工技術は貢献するでしょう。 微細加工技術なしに今のままの技術で数千台の事務机サイズ探査機を火星に送るためには、米国が何度も破綻する程度の予算が必要となり、不可能です。 これはほんの一例ですが、同じ機能を持つ小型機械は、飛躍的に簡単に運べるというメリットが大きいと思います。 例は変わりますが、マイクロSDカードなどは、葉書に貼って送れるのではないでしょうか。つまり、極度に安く簡単に運べます。これも微細加工技術の賜物と感じています。
お礼
早々のご回答ありがとうございました。 技術の進化はめまぐるしく、どのメーカも競っていますが、日々の開発に全力を挙げていますが、ふと、日常的に取り組んでおることとその先の疑問を考えています。極論のお考えありがとうございました。わくわくしてきました。
お礼
早々のご回答ありがとうございます。やはり、現場もいかに開発者の意図が100%に近い形で具現化することが開発意図=製品になるものと思います。おっしゃるような、経済設計になり省エネに結びつくのでしょうか。ありがとうございました。