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「溜養」について教えてください

ある大学のシラバスの中に、「○○の習得に必要な科学的態度を溜養することを目的とする」とありました。この「溜養」という言葉の意味を教えていただけませんか。文章の流れで言いたいことは理解できるのですが、初めて接する言葉で気になったものですから。調べてみると、広辞苑(かなり古い版ですが)にも出てないようなのです。 ・読みは「りゅうよう」で良いのでしょうか ・意味は「養う」とか「身につける」ということでよろしいですか。

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noname#79662
noname#79662
回答No.4

1番です。 >地質学の文献では「地下水溜養線」と「地下水涵養線」はほぼ同意のように使われているようです。 そうですか。なるほど。 これは、そっち方面の専門用語ではないでしょうか。結構古い時代に造語されたような気がします。 最近医学用語の「侵襲」というのが、新たに国語辞書に載りました。 医学の方では昔から使われていたようです。 【侵襲】Goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%B7%A4%F3%A4%B7%A4%E5%A4%A6&kind=jn&mode=1&base=1&row=3 各業界には国語辞書に載っていない専門用語や、載っていても違う意味で使われていることが多いようです。 以下、例によって想像です。 「溜養」は、地質学や関連業界では古くから使われていたのではないでしょうか。 最初に使った人(造語した人)は誰か知りませんが、その人(地質学者)は「涵養」という言葉があることを知っていました。 しかし、涵養という言葉は「徳性を涵養する」などのように、精神的な方面での使用が多いため、物理科学の面で使うのには、少々抵抗を覚えました。 また「涵」という字も「ハコに水」ですから、「地面の中」とは合いにくいように思いました。 そこで、ほかにいい字がないか探したところ、「溜」というピッタリの字があったわけです。 そんなことで、その先生がエイヤッと使い始めたら、その学界でどんどん広まっていきました。 シラバスを書いた先生は、昔の地質学の勉強で「溜養」を覚え、これは一般にも通用する言葉だと思い込んでいたので、そう書いたのでしょう。(想像ですからアテにしないで下さい) 明治の文明開化以降、西洋の科学(自然、社会、人文)を吸収するために、猛烈な勢いで漢語の造語が始まりました。日本人が作る漢語の出来がいいため、漢字の本場、中国にも輸出されました。 日本製の漢語を使わなければ、「中華人民共和国」という国名も、毛沢東語録も作れません。 「溜養」がつくられたのは、いつ頃かはわかりませんが、多分戦前にはできていたのではないでしょうか。 誤植ではないでしょう。 昔であれば、採字工が活字の拾い間違いで「涵」⇒「溜」の可能性はあったと思います。今はパソコンですので・・・。

nmgtfour
質問者

お礼

「侵襲」って最近辞書に載ったのですか?知りませんでした(;^_^A いや、なかなか面白くいろいろと想像を掻き立てられるご回答でとてもうれしいです。私の問いに対する明確な答えは出てこないかもしれませんが、こうしていろいろと考えたり、皆さんの様々な意見を聞くのは楽しいですね。 ありがとうございました。

その他の回答 (4)

回答No.5

涵養(なみなみと溜めるがごとく養う)を使いたかったが、涵は今は使わない字なので意味が通じないと思い類字の溜を充てたのでは? 徳性を涵養するくらいしか使わないので。 (国学院大学の由来にこの表記があります)

nmgtfour
質問者

お礼

なるほど! 「涵は今は使わない字なので」ですか。 imaumaretaさんの意見と合わせ、自分なりには「なるほど、そうか」と納得しました。 「誰がいつ頃から、なぜ」に関して、正確なところは結局分からないと思いますが、「言葉」が生まれるということのおもしろさをちょっと感じることができ満足しております。 どうもありがとうございました。

回答No.3

 回答番号:No.2です。  「溜養」で検索して、出てきたものをお読みに為りましたか?  私はこれは誤植だという思いを深めましたが?  そうともいえないのですか?  溜めて養うで、ある諺がありますよ。  『たんずれば、わく』です。きたものを流していかないと、湧いてくるものがある、ということのようですが。  まぁ育てやしなうでしょうね。  確かにじっくりと、涵養するには一方、留め、溜めて養うことは必要ですね。  言葉を作ったのなら、それでいいと存じますが、通じるかどうかはまた時間などとともに、みちすうでしょうね。

回答No.2

 “涵養”という字の誤植かな。  「溜養」とは聞いたことがないですが。  大学の先生も、事務も時には間違いもしますよ。  私も46大学に居て、間違いをし続けましたが。  新しい独自のことばを使うときは、*を付して、解説しますが。  そしてなるほどという言葉として落ち着くものでありますが。

nmgtfour
質問者

お礼

誤植の可能性もあるんでしょうか。辞書に見当たらないということはその可能性もあるんでしょうね。 しかし、「溜養」で検索すると結構引っかかって来るんですよ^^); 言葉の歴史としてもうすっかり使われなくなったものなのか、“涵養”と同意なのか、語源は同じなのか、やっぱり誤植なのか…。なんだか気になりだすとはっきりさせたいなぁと(笑) ご回答ありがとうございました。

noname#79662
noname#79662
回答No.1

「溜養」という言葉は、私の持っている辞書にもありません。 しかし、回答が少ないようなので、以下のように推測で回答します。 「溜」という漢字の意味ですが、 (1)本来の意味は、したたる、しずくがたれ落ちる、またはしずく、です。「蒸留」などに使われています(蒸留の「留」は、本来は「溜」です)。 (2)そこから、たまる、ためる、という意味にも使われます。「溜息」など。 似たような言葉に「涵養」という言葉があります。 ヤフー辞書↓ かん‐よう〔‐ヤウ〕【×涵養】 [名](スル)水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。「読書力を―する」 「涵」はハコ+水で、水を含んでいる、うるおす、ひたる、という意味のようです。 「溜養」について、ヤフー辞書の「涵養」についての言い方をまねると次のようになりました。 【溜養】ポタポタとしずくが落ちて、水が自然に溜るように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。(まるでパクリだ(^o^)) >・読みは「りゅうよう」で良いのでしょうか >・意味は「養う」とか「身につける」ということでよろしいですか。 その通りです。そして、ポタポタと水が自然に溜るように、無理をしないでゆっくりと養い育てるんだろうと思います。(「量的に多く」という意味が含まれているかもしれませんが)

nmgtfour
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 推測での回答とのことですが、おそらくそのような意味で間違いないんでしょうね。 いや、自分で調べようとしたときに、なぜ辞書に載ってないのか不思議だったのです。結局「涵養」とほぼ同意なので、一般的には「溜養」はほとんど使われないということなんでしょうかね? 地質学の文献では「地下水溜養線」と「地下水涵養線」はほぼ同意のように使われているようです。 どうもありがとうございました。

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