>電流の流れは実際にあるんですか?
ありません!断言できます。(笑)
18、19世紀くらいだったと思いますが、
ベルヌーイという人たちなんかが、
水とか空気の流れを数学的に表現する
「流体力学」という学問を完成させたんです。
その理論にもとづいて、熱とか電気の実験結果の
計算をしたらうまく行ったんです。
そんなわけで、水流、気流と同じように
熱流、電流というものが存在していると
信じられたわけです。
>電流は電子の流れの逆だと学習しました。
最近勉強されたということなら、ご質問者の方
小学生でしょうか? 実は電子も流れてはいない
んです。説明が難しいので、高校生の物理くらい
までは流れているという説明が続きますが。
水流の水のように、電流の電気もガラスのビンに
ためられると思われたのですが、これが
うまくいかなくて、電気は水や水流といったものと
違うんだとわかったです。これが19世紀後半くらいの
話で。
>何かが+極から-極に移動しているのでしょうか?
ベンジャミン・フランクリンという人が
電気の+、-があるとか言ったのですが、
その考えでなんとなく説明できそうだった
ので、電流という考え方と一緒になって
世間に広まってしまったんです。
18、19世紀には西洋では電気が実際に
使われていましたから、製品を作ったりする
ときに、この+とかーとか、電流という考え方を
多くの人が使っていたんです。
それで、そんな流れはないということになっても
使えるところでは使える電流という考えを、
全体的に否定して、みんなに使わないように
なんて言えなくて、そのまま残ってしまったんです。
最終的には「量子力学」という学問が理解できないと
難しいところなんですが、電子は波のような粒子で、
玉突きのような感じで、原子にぶつかりながら
物体の中で運動しています。
そのぶつかり具合がつたわって行くのが
電気の流れのように測定できるということ
なんです。
お礼
そうか。電流という考え方があったほうが便利なんですね。そしていまさらなしにはできないと。なんか大人の事情みたいですね。ありがとうございました。よく分かりました。 電子のぶつかり具合が伝わるというのは、地震の縦波みたいなものなんでしょうか。電流ってなかなかおもしろいですね。