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ヨーロッパの貴族ってどういう人のこと?
よく歴史などで貴族という言葉を聞きますが、実際にどういう ひとのことをいうのでしょうか? 貴族は金持ちなのはなぜなのでしょうか? いまでも貴族はいるのでしょうか? どうぞよろしくお願いします。
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No.2の方とほぼ同じような回答ですが…。 まず、日本語の定義から入ると、gooの国語辞典によれば、「家柄・身分の高い人。代々、血統・門地により、社会的特権をもつ階級」という事になります。 ヨーロッパの各国に存在する(した)、日本の貴族に類似した階級を「ヨーロッパの貴族」と呼ぶわけですから、日本語の元来の意味に拘るなら、「世襲」「特権」というのがポイントとなると思います。勿論、元々別のものを便宜的に「貴族」と呼んでいるだけなので、無理に一致させる必要はないのかも知れませんが、定義の根っこの部分は同じにしておいた方がわかりやすいと思うので…。 英国は、貴族院(House of Lords)が残り、1999年の「改革」で大幅にその人数が削られたとはいえ、世襲議員が残っている事は事実ですから、「貴族制度が残っている国」と言えるでしょう。No.2の方が書いているように、一代限りの爵位を与えられた人=「Life Peers」(一代貴族)もいますが、「世襲」という意味で行けば、貴族から除外した方がわかりやすいと思います。 そのような定義に従って考えると、英国に於いては、Baron(「男爵」と訳される事が多い)以上が、貴族院の議席を持てるので、Baron以上を貴族と呼ぶ事ができます。Baronの下のBaronetは、世襲のタイトル(=位)ですが、法的な特権(つまり貴族院の議席)が無いので、「世襲」「特権」のうち、後者の条件には当てはまりません。現代の騎士=ナイト(サーをつけて呼ばれる)は、爵位というよりも、何らかの功績をあげた人に対する勲章のようなものに近いです。 で、英国貴族は、元をたどれば、王から封建領主として一定地域の支配権(徴税権、裁判権等)を与えられた人達です。ノルマン征服後しばらくして、アングロサクソン系の領主はほぼゼロになったので、「征服者の子孫」と言えます。(すべての貴族の祖先がノルマン人というわけではありませんが、そもそも論からすれば、という事です。) その支配権の残滓として、貴族は土地を所有しているから、未だに金持ちが結構いるわけです。但し、貴族院の議席という、乱暴に言えば「名誉職」に過ぎない特権ぐらいしかないので、領主としての遺産である土地を有効に使えなければ、次第に没落してくのも必然で、No.2の方が書かれたように、居城を観光客に開放したりして、何とか収入を得ようと苦労しているようです。 英国以外については、よく知りませんが、英国貴族院のような法的な特権が残っていないのなら、私のような定義からすれば「貴族の末裔」であって、「貴族」ではないという事になるのでしょう。
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- tempoprimo
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イタリアの貴族について、下記URLを参考にしてください。 私は大のイタリア好きです。今も、貴族と呼ばれている人たちが実際にいますし、いっしょに研修を受けた友人が、貴族の家にホームスティしていて、その家の方にお目にかかったこともありました。 今は、貴族制度はないけれど、その家の出身というのは、いつまでも大事にされるのは、どこも同じではないでしょうか。自分の出自にプライドを持つのは、悪いことではないと思います。 イタリアは、貧しいといわれますが、どっこい、本当にブルジョアの貴族は延々と生きています。それこそが、芸術家のパトロンだったわけです。 極論ですが、平等の民主主義世界に、本当の芸術は生まれないんじゃないかなーーー・・・・。 だから、今現在、いくらお金持ちでも、貴族でなければ、ただの成り上がり者ですよ。日本にはそういう輩はゴマンといますね。下品で教養もなくて・・。 ま、どっちにしろ、私には縁のない世界です。
お礼
なるほど、イタリアでは法律では貴族制度は廃止されても、貴族というプライドが文化を守っているようですね。 日本国自体が成り上がり大国ですよね。 ダサい、ダサい! あーはずかしい。 面白い回答どうも有難うございました。
- 38k
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ハプスブルグ家の人は貴族です。超有名です。
お礼
調べてみます。 どうも有難うございました。
- alchera
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どういう人のこと、と言われると意外に悩みますね。定義としては正確じゃないかもしれないけど、具体的には「爵位を持っている人」というのはどうでしょう。公爵とか子爵とか、爵位ですよね。(ただ爵以下の、騎士などはどういう扱いになるのでしょうねえ。一代に限ってサーとかデイムとかの称号を受けた人はいわゆる貴族とはちょっと違う気もしますし) 貴族が一般的にお金持ちというイメージがあるのは、もともとが領地の所有者だったからではないでしょうか。貴族といっても時代時代で変わってきますし、時代が下がってくると領地とは関係ない貴族もいそうな気がしますが、貴族が出てくる一番最初の状況は、 「国王の味方の領主、または敵対する領主を懐柔する方法として特権を約束する身分(土地付き)を与える」 ということだと思います。土地持ちだったのですね。土地を持っていることは財力に結びつきます。なので貴族は本来はオカネモチだったのでしょう。 しかし現代の貴族はなかなか大変なようですよ。ちなみに現在でも貴族はいます。いっぱいいるのはイギリスですね。イギリスの貴族については軽めの本が数多く出ています。興味があれば面白いかと。 イギリス貴族 小林 章夫著 講談社現代新書 (たとえばこんな) 現代の貴族は税金の関係で苦労しているようです。昔は領地の税収は自分の裁量で処理できたのでしょうが、今は所得税や相続税など国で管理されていますものね。その上財産を管理し、それなりの生活水準を保たなければならないとなると……。 会社でも経営して収入の道が確立している人はいいのですが、税金を払うだけでもなかなか大変らしく、自分の住まい(マナーハウスなどと呼ばれる立派なものです)を公開して観光収入を得ている人々もいるようです。 こないだ正田邸の取り壊しが話題になりましたが、現金収入に繋がらないのに「先祖伝来の財産」を保っていくだけで莫大なお金がかかるというのはちょっとかわいそうな気もしますね。 えー、自信のない回答ですが(^_^;)、画面のにぎやかしになれば幸いです。 ではではm(__)m。
お礼
イギリスでは今でも貴族制度が残ってるのかぁ、興味あるなぁ。 おすすめの本なども読んでみたいと思います。 どうもありがとうございました。
- vanyatan
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中世でいう貴族とは、封建社会の中で戦士身分として僧侶とともに領主層を構成し、土地と農民を支配した階級のことわ総称していいます。 フランスでいえば、「三部会」と身分制議会があり、僧侶・貴族・平民の3身分の代表からなっていました。 実際にこの制度の終焉はフランス革命の勃発に繋がっています。 日本でいう貴族は、「貴族院議員」を組織した議員、(皇族、華族、勅撰)からなっています。 一般に欧州や日本などでも、皇族や貴族に実業家などを入れて、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵(公候伯子男)の爵位が、以前の貴族制度に変わっています。 中世の貴族は土地と農民を支配していましたから、財もありましたが、各国が資本主義、民主主義に移行する中で、貴族は形だけのものになり、19世紀後半から20世紀にかけては殆どの貴族は象徴でした。よって、先程の爵位とともに、財力を得た実業家がその「象徴」を「買う」という行為が行われました。政略結婚などはそのひとつです。 今でも皇族とともに、貴族といわれている人たちは存在しますが、「階級制度」の中で「貴族」を配置している国は無いはずです。大体が、皇族のある国で、その外戚関係にある人々は「貴族」と呼ばれている国があるようです。
お礼
フランス革命までは貴族制度があったんですね。 土地と農民を支配している人たちを貴族と考えていいのかなぁ。 どうも有難うございました。
お礼
ここまでが貴族でここから貴族じゃないとは簡単には言えないようですね。 いろいろ教えて下さり有難うございました。